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「生まれてこなければ良かった」と感じる私には心強い味方がいた

2025年6月21日

自己探究を重ねるうちに、私の心の中にいる傷ついた子どもが、「生まれてこなければ良かった」と感じていることが明らかに!

その子のやりきれない思いをどうおさめていこうかと考えていたら、驚きの展開が起こり、私には心強い味方がいたことに気づきました。

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

「自分を生きる」ために、努力を重ねていきます。

 

立ち現れてきたもの

 

私は、生まれながらの不良品。

能力に欠けるし、人柄もよろしくない。

生まれてこなければ良かった。

 

職場の新しいスタッフに引け目を感じることについて、自己探究を試みたところ。

仕事ができない自分に対して、やりきれない思いを抱いていることが明らかになりました。

私の心の中にいる、傷ついた子ども(インナーチャイルド)が、嘆き悲しんでいるのです。

 

母が、私と弟を比較して、私ばかりを罵倒したことに原因があるみたい。

傷ついた子どものやりきれない思いを、どうやっておさめていこうか。

 

そんな風に考えていたとき。

いきなり、お腹が痛くなってきました。

ガマンできないほどではないけれど、結構な痛みです。

 

急にお腹が痛くなるということは、何かのメッセージかもしれない。

 

そう思った私は、お腹に手を当て、お腹の痛みに意識を向けていきました。

すると、お腹から、男性の声が聞こえてきたのです!

 

こちとら、この身体をずっと守ってきてるんだぜぇ。

生まれてこなけりゃ良かったなんて、言わねぇでくれよ。

 

いきなり立ち現れてきたものに、私自身、ビックリぎょうてん!!

でも、「これは面白い」とワクワクし、お腹にいる存在の声に、耳を傾けていくことにしました。

 

※「ハコミセラピー」を行ったら、身体の声が聞こえてきたという別の体験については、こちら。

 

傷ついた子どもの嘆き悲しみがとまる

 

このとんでもない体験は、「ハコミセラピー」を使って、自己探究をしていたときに起きたこと。

 

「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかけるセラピーです。

「マインドフルネス」とは、ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくこと。

 

「マインドフルネス」の状態になると、頭の中が静かになっていき、無意識にあるものが立ち現れてきます。

そのため、言葉を交わす心理療法より、無意識の深いところに手が届くのです。

 

私は、「マインドフルネス」の状態のまま、お腹にいる存在の声に耳を傾けていきました。

 

生まれてこなけりゃ良かったなんて言われたら、おいらの頑張りがまるっきりムダみてぇじゃねぇか。

おいらは、お嬢ちゃんたちより、長~く働いているんだぜぇ。

なんせ、この身体が生を受けてから、ずっとだからねぇ。

おいらより後からやってきて、おいらの仕事にケチつけるのは、やめてくれねぇか。

 

どうやら、お腹にいる存在は、私の身体を働かせ、管理している存在のようです。

 

しかも、お腹にいる存在は、私の身体がこの世に出現した、母の胎内にいる時から働いているらしい。

ちなみに、「生まれてこなければ良かった」と嘆き悲しんでいる女の子が生まれたのは、私が3~4歳のころ。

お腹にいる存在は、私を形作るものの中で、一番の古株です。

 

嘆き悲しんでいた女の子は、自分より古株の登場に、ビックリしたみたい。

そのうえ、お腹の声の訴えに納得したのか、嘆き悲しみがピタリと止まり、キョトンとしています。

 

私は、やりきれない思いから、いとも簡単に解き放たれました。

 

ほどよい距離を保っている存在

 

身体は、心の在りようを、ちょっと違った視点から見ている。

 

この不思議な体験を経て、思ったことです。

 

長い自己探究を経て、私は、「心は集合体」という考えのもと、自分を理解するようになりました。

つまり、「心の中にはいくつもの存在がある」ということに気づいたのです。

 

人によって、心の中にある存在の数は違います。

私の場合、心の中にある存在は、7つ。

 

私の心の中にいる子ども(インナーチャイルド)は、母との関係で傷ついており、傷に触れるような出来事に出合うと嘆き悲しむ。

それ以外の6つの存在は、傷ついた子どもに、寄り添い、守り、助けようとする。

そんな関係性があります。

 

ですが、「生まれてこなければ良かった」のように、インパクトが大きい嘆きの場合。

傷ついた子ども以外の6つの存在は、あたふたしてしまうのです。

 

傷ついた子どもの悲しみに圧倒され、フリーズしてしまう。

傷ついた子どもを、むやみに叱咤激励して、さらに悲しみを増幅させてしまう。

傷ついた子どもに対応しきれなくなって、自暴自棄な行動を取ってしまう。

 

ところが、身体は、心の中にいる傷ついた子どもから、ほどよい距離を保っています。

傷ついた子どもが騒いでも、あまり影響を受けません。

しかも、傷ついた子どもに配慮しながら、自分の意見を伝えることができるのです。

 

心の中にある存在たちから、ほど良い距離を取り、異なる視点から関わることができる、身体。

これを使わない手はありません。

 

傷ついた子どもが暴れて、手がつけられなくなっているとき。

身体の感覚に意識を向け、身体の声に耳を傾けるのは、良い方法だ。

 

根本的な解決にはいたらないかもしれません。

ですが、傷ついた子どもに振り回されることがなくなれば、心にゆとりが生まれます。

 

※「心は集合体」について「なんじゃ、そりゃ」と思う方は、こちらをお読みくださいね。

心強い味方だと実感する

 

身体と協力関係を作るために、身体を取り仕切っている存在を、具体的にイメージしてみることにしました。

キャラクター化したほうが、自分とは異なる存在として、対話しやすくなるのです。

 

30代~40代ぐらいの男性。

着物の裾をはしょって、両足があらわになっている。

顔は白塗りで、赤で隈取(くまどり)している。

髪型は、カニみたいになってる。

 

ちゃきちゃきの江戸っ子で、べらんめぇ口調。

身体の様々な部位を働かせ、管理しているお役目。

顔は恐いが、義理人情に厚く、面倒見がいい。

 

頼りになる存在なので、「なおきち親分」という名前をつけました。

 

せっかくなので、気持ちが弱ってきたときに、「なおきち親分」に相談してみると。

「なおきち親分」は、べらんめぇ口調ながら、温かく対応してくれます。

 

そうか、仕事がてぇへんなのか。

今が辛抱のときだなぁ。

踏ん張っていけ。

おいらも、応援してるぜぇ。

 

なんだか、父に励まされているような気分になりました。

父は、江戸っ子じゃありませんし、福島弁でなまっているんですけど。

若いころの父が、そこにいて、応援してくれるような感じがするんです。

 

精神的に疲れていると、「なんで、私ばかりが頑張らないといけないの」と弱気になってしまうのですが。

そんなとき、「なおきち親分」に相談すると、自分には心強い味方がいたことを実感し、踏ん張ることができます。

 

身体も自分を構成する一部であり、頼もしい味方である。

 

あなたも身体の声に耳を傾けてみませんか。

新しい発見があるかもしれませんよ。

 

※心の中にある存在をキャラクター化してみたことについては、こちら。

 

 

「生まれてこなければ良かった」と思い、嘆き悲しんでいる部分。

それに振り回され、疲れてしまうこともある私。

でも、身体(なおきち親分)という心強い味方がいたことに気づき、踏ん張れるようになりました。

普段は意識していないのですが、身体は自分を構成する一部であり、頼もしい味方なのです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

※「生まれてこなければ良かった」という思いに、別のアプローチをしたことについては、こちら。

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