人気の記事


皆から嫌われる「ゴキブリ人間」の自分を肯定する自分がいた【私が自分を生きるまで⑦】

2025年5月13日

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

「自分を生きる」ために、努力を重ねていきます。

その過程の中、「人から嫌われる自分=ゴキブリ」と認識していたことに気づきます。

 

人から嫌われることを恐れる私は、「ゴキブリ」だった

2017年の春。

私は、「人から嫌われる恐怖」にさいなまれ、苦しくて、いたたまれない、2日間を過ごしました。

海外から「ハコミセラピー」シニアトレーナーを講師に招いた、「スペシャル企画ワークショップ」での出来事です。

「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかけるセラピーです。
「マインドフルネス」とは、ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくことです。

 

数十名いる参加者は、知らない人ばかり。

相手から嫌われてしまう。

コワイ!

嫌われないようにしないといけない!

 

腹の底から、恐怖感が広がっていきます。

ほかの参加者と話すとは、顔がひきつり、声がうわずり。

相手から嫌われているんじゃないかと気になって、苦しくなっていきました。

 

「人から嫌われる恐怖」は、私が、20代前半から、ずっと抱えているもの。

ですが、「人から嫌われる恐怖」は、随分と、やわらいできていたのです。

「努力を重ねたことが実ってきたのかな」なんて、ホクホクしていたのですが……。

 

とんだ勘違い!

心軽やかな日々を送るために、こんなに努力を重ねているのに、何の効果も出ていない!

本当にガッカリしました。

 

そんな折、「ハコミセラピー」の自主勉強会がおこなわれました。

私が参加している「ハコミセラピー」の団体では、月1回、自主勉強会をおこなっているのです。

 

私は、自主勉強会で、ハコミ認定セラピストを目指している女性に、1時間のセラピーセッション(心理療法)をしてもらうことにしました。

テーマは、「人から嫌われる恐怖」について。

「スペシャル企画ワークショップ」のときに感じた「人から嫌われる恐怖」を、深掘りしてみることにしました。

 

まず、「人から嫌われる恐怖」について、「マインドフルネス」の状態で感じていきます。

「マインドフルネス」とは、ゆっくり深呼吸をしながら、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていく状態のことです。

私の場合、「マインドフルネス」の状態になり、自分の中で起きていることに注意を向けていくと、イメージが展開されます。

 

「人から嫌われる恐怖」について、じっくり感じていくと。

私は、巨大なゴキブリになっていました!

 

人間と同じ大きさのゴキブリ。

黒々とした羽。

長く伸びた触覚。

地面にはいつくばり、じっとしている。

見るだけで、ゾッとするような恐ろしい姿です。

 

「ゴキブリ人間」の自分を否定する部分

 

自分が「ゴキブリ」のような存在であるとイメージした私。

「みんなから嫌われている」という、すさまじい恐怖!!

そんな恐怖が、全身をかけめぐり、生きていることがツラくなるほど、苦しくなりました。

あまりの苦しさに、涙がこぼれます。

 

ところが、驚きのイメージが展開されます。

なんと、「ハコミセラピー」の仲間が、「わあ!羽が黒々としていて、つやつや光っていて、きれい!」と、私(ゴキブリ人間)の羽をなでているのです。

 

私は、思います。

「ハコミセラピー」の仲間たちは、自分らしさを見つけようとしている、心清らかな人たち

だから、私が「ゴキブリ人間」でも受け入れてくれるんだ。

それ以外の人たちが、「ゴキブリ人間」の私を、受け入れるはずがない!

 

イメージの中で、「ゴキブリ人間」の私は、街の中に登場します。

悲鳴をあげ、逃げまどう人たち。

スリッパで私をたたきつぶそうと向かってくる人たち。

 

やっぱり、私は、存在するだけで、みんなから、うとまれ、嫌われるんだ!

そんなイメージが、まざまざと浮かんできました。

 

私のイメージは、その後も、展開していきます。

カサカサと地面を移動し、逃げきったゴキブリ人間の私。

いきなり、すくっと立ち上がります。

そうしたら、女の子が、背中にゴキブリの着ぐるみのようなものを、身につけているのです。

 

その女の子は、私の心の内面に存在する、ポジティブで、天真爛漫な部分。

私は、その部分を、元気な女の子のキャラクターとして擬人化し、「なおちゃん」と名づけています。

3~4歳ぐらいで、「ちびまる子ちゃん」と「アルプスの少女ハイジ」を足して2で割ったような姿をしています。

 

「なおちゃん」は、丘の上に立っており、夕日に向かって、叫びます。

「いつか、人間になりた~~い!!」

 

真剣な顔の「なおちゃん」。

背中側から見ると、ゴキブリにしか見えない着ぐるみ。

妖怪人間ベムの決まり文句。

思わず、吹き出してしまいました。

 

そこで、1時間のセラピーセッションは、おしまい。

セラピーセッションが終わった直後は、なんだか愉快な気持ちで過ごしました。

 

ところが、時間が経つにつれ……。

自分が「ゴキブリ人間」であることが、嫌で嫌でたまらなくなってきたのです。

 

「ゴキブリ人間」である私なんて、とてもじゃないけど、受け入れられない。

 

気分はどんより。

生きていることが自体がツラくて、いたまれない、という精神状態になりました。

 

「ゴキブリ人間」の自分を肯定する部分

「ゴキブリ人間」である自分が、嫌で嫌でたまらず、耐えきれなくなった私。

今度は、ハコミ公認トレーナー阿部優美さんの個人セラピーを受けました。

 

個人セラピーを受ける前。

「ゴキブリ人間」が嫌でたまらない私が出てきて、嘆き悲しむんだろうなあ。

私は、そんな風に思っていました。

 

ところが、いざ、個人セラピーが始まると。

とんでもないイメージが展開されたのです!

 

イメージの中に出てきたのは、ゴキブリの着ぐるみを背中にはりつけた姿の「なおちゃん」。

1時間のセラピーセッションで、展開されたイメージと、同じ姿です。

 

その日の「なおちゃん」は、とっても楽しそう。

 

ゴキブリの黒い羽を金色に染める。

黒い羽根にカラフルな水玉模様をえがく。

その羽を見せ、「キレイでしょう!」と自慢する。

 

さらに、金色や水玉模様になったゴキブリの羽を加工して、ストラップを作る。

「このストラップ、お友だちにあげようかな。メルカリで売ってみようかな」とウキウキしてる。

 

な、なんと!

「なおちゃん」は、自分が「ゴキブリ人間」であることを、気に入っている!!

私は、ポカンとしてしまいます。

 

自分が「ゴキブリ人間」であることが、嫌で嫌でたまらず、狂おしいほどに嘆き悲しんでいる私がいるのに。

あまりにもツラくて、苦しさを一瞬で手放せるという技法を、わざわざ学びにいったのに。

 

自分が「ゴキブリ人間」であることを、楽しんでいる私がいるなんて!

 

私の心の内面にある、「なおちゃん」ではない、別の部分。

その部分が、私自身に最悪なセルフイメージをはりつけ、そのことを嘆き悲しんでいるみたい。

私の自己探求は続きます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

続きはこちら。苦しみの原因が分かりました。


苦しみを一瞬で手放せる技法を学んだことついては、こちら。

 

自分の強みを理解し、自分の強みを最大限に活かすことをサポートする、個別セッションを考案しました。

「セルフディスカバリー・セッション」です。

詳細やお申し込みについては、こちら

 

生きることが苦しいあなたには、心軽やかな日々が。

仕事や対人関係で悩んでいるあなたには、現状の改善が。

もたらされます。

新着記事のお知らせを配信しています。フォローしてくださいね!