恵まれているのに「居場所がない。つらい」と感じるには訳がある

2026年7月12日

仕事も、家族も、友人もいる。

客観的に見れば、恵まれているはずなのに。

「ここに、自分の居場所がない」という感覚が消えない。

 

そんな自分が、ワガママに思えて、また自分を責めてしまう。

そんな経験はありませんか。

 

実はこれ、性格のせいでも、ワガママでもありません。

「居場所がない」と感じてしまう背景には、ある「思い込み」が深く関わっています。

 

この記事では、私自身がハコミセラピーのセッションで気づいた体験をもとに、その思い込みの正体についてお伝えします。

 

「居場所がない」―その感覚の正体

 

 

仕事で大きなミスをしでかして以来、気分が落ち込んで、浮上できない。

上司からの聞き取り。

周囲のよそよそしさ。

 

みんな、表面上は普通に関わってくれているだけで、心の中では「早く辞めろ」と思っているんだろうな。

ここに、私の居場所はない。

針のむしろに座るような心持ちで、仕事をこなしていました。

 

家で、夫に相談してみようと試みたのですが、夫は例のごとく、自分の話を一方的にするばかり。

私が話しかけるいとまはありません。

 

私が疲れていても、私が家事をやるのは当たり前。

夫も、息子も、私を助けてくれません。  

 

親しい友達や仲間と過ごしていても、私より大変な思いを抱えている人はたくさんいます。

私より苦しんでいる人が話を始めれば、私の出る幕はありません。

私一人で、ポツンと取り残されたような心境になっていくのです。  

 

家では、都合よく使われる家政婦に過ぎない。

親しい仲間も、心の底から私を心配してくれることはない。

この世界のどこにも、私の居場所がない。  

 

恵まれた環境にいるのに

 

 

冷静になると、私自身がいかに恵まれた環境にあるかが分かってきます。  

 

勤務先で、私の責任を追及する人は、誰一人としていませんでした。

あんなに大きなミスをやらかしたのに、上司も、同僚たちも、私をフォローしてくれ、事なきを得たのです。

 

ある女性上司は、「藤野さんのせいじゃないですよ」と、優しい声をかけてくださる。

しかも、しょんぼりしている私を見かねて、旅行先でお土産まで買ってきてくださいました。  

 

家で、夫が私の話を聞いてくれないのは、持って生まれた「発達凸凹※1」のため。

夫自身は、愛犬ポチのように、私にまとわりついてきます。

息子も、高校3年生というお年頃なので、私とあまり関わりたがらないだけ。

夫も、息子も、母の日、私の誕生日に、プレゼントを贈ってくれます。

 

親しい友達や仲間は、私に対して、いつも温かく接してくれている。

私を仲間外れにする人なんて、誰もいません。  

 

周りの人が、私を受け入れてくれる、とても恵まれた環境。

「居場所がない」と感じるなんて、ぜいたくにもほどがある。

この世には、本当に居場所がなくて、苦しんでいる人が大勢いるのに。  

 

ワガママな自分が、ほとほと嫌になります。

でも、「居場所がない」という感じから抜け出すことができません。  

自分で自分を持て余し、自暴自棄な気分になっていくばかり。

 

自分の身体をいたわる気にもなれず、風邪をこじらせ、腰痛まで発症。

文字通り、心身ともに弱り果ててしまいました。  

 

※1:「発達凸凹」とは、発達障害の診断はつかないまでも、発達障害の傾向を有していること。詳しくはこちら。

 

専門家の助けを得て「居場所がない」を深掘りする

 

 

頭では分かっているのに、感覚が変わらない。

 

そんな風に行き詰まったとき、自分一人で答えを出そうとするには、限界があります。

私も、専門家のセッションを受けることで、初めて見えてきたものがありました。

そこで明らかになったのは、「居場所がない」のではなく、「自分にはその場にいる資格がない」と思い込んでいる自分の存在だったのです。

 

専門家に相談する

私がサポートを求めたのは、ハコミ公認トレーナーである阿部優美さん

私が「ハコミセラピー」を学んでいる団体(JHEN:日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク)に所属している方です。

その優美さんが行っている「ハコミセラピー」の個人セッションを受けることにしました。  

 

ひとりぼっちの私が浮き彫りになる

私は、まず、仕事でミスをした後、心身ともに弱り果ててしまったことなどを話しました。  

ひと通り話すと、優美さんが、「今、自分に起きていることを感じてみて」と声をかけます。

 

私は、ゆっくりと深呼吸をしながら、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくという、「マインドフルネス」の状態になりました。

すると、無意識にあるものに優しくアクセスすることができ、自分に起きていることが明らかになっていきます。  

 

身体全体が、やりきれないほどの悲しさで満ちている。

一方、身体のあちこちから、自分を責める声が飛んでくる。  

 

そんなことを報告すると、優美さんがさらに私に声をかけてきました。

「居場所がない」とは伝えていないのに、何かを感じ取ったようです。  

 

「あなたが、ひとりぼっちになっている気がするんだよね」

 

「居場所がない」と感じる理由が見えてくる

優美さんは、続けて言いました。  

 

ちょっと、実験をしてみようかと思うんだけど、いいかな。

ゆっくりと目を開けて、私のほうを見てくれる?

 

ちなみに、ハコミセラピーの「実験」とは。

セラピストが、言葉、身体の感覚、イメージなどを使った働きかけを行い、クライエントの反応から、クライエントの無意識にあるものを明らかにすることを言います。

このセッションでは、ゆっくり目を開けて、優美さん(セラピスト)を見るという実験。  

 

私が、ゆっくりと目を開けると、正面に座っている優美さんが目に入る。

優美さんは、右手を私のほうにさし出した状態で、「あなたを歓迎するよ。こっちにおいで」と言い、優しい笑顔。

その瞬間。  

 

私には、その資格がない!!

手を伸ばしてはいけない!!  

 

鋭い声が、私の中に響き渡り、後ろに身を引きたくなりました。

私は、ようやく、「居場所がない」と感じてしまう理由があることに気がつきました。  

 

私の居場所を用意してくれたとしても、私には、その場にいる資格がない。  

 

そう思い込んでいる私がいたのです。  

 

居場所のなさの根底にあったもの

 

 

「居場所がない」という思い込み

私の居場所を用意してもらえたとしても、私には、その場にいる資格がない。

そうした考え・感覚は、私にとって、とても馴染み深いものでした。

 

対人恐怖に苦しみ始めた20代半ば以降。

人の輪に入っていくことには、かなり及び腰で、うまく言い訳をして、避けてしまう。

人と関わるときは、相手が不快な思いをするのではないかと、気が気でない。

緊張のあまり、挙動不審になるし、声もうわずって、うまく言葉が出ない。  

 

その根底には、こんな思いがあったのです。

私は「けがらわしい存在」で、近くにいる人、触れる人に、不快な思いをさせる。

私に関わってくれる人は、私のケガレをものともしない人格者か、ツワモノだけ。

 

この思い込みは、幼いころから、私の母が私の存在を否定するような言動をくり返し、私が自分自身を「ダメな子」と思い込むようになったために生まれています。

ハコミセラピーを学び、体験を重ね、徐々に自分を受け入れるようになってはきたものの……。

仕事で大きなミスをしでかしたことをきっかけに、自分を受け入れるポジティブな部分が弱り果て、古い在り方が前面に出てきたのです。  

 

「居場所がない」のではない。

居場所が用意されていても、「けがれた存在である自分には、その場にいる資格がない」と思い込み、心を閉ざしているだけ。  

 

恵まれているのに「居場所がない」と感じてしまう根底には、自分に対するネガティブな思い込みがありました。

 

「居場所がない」は、あなたのせいではない

恵まれているのに「居場所がない」と感じてしまう背景には、親との関係から生まれた深い思い込みがあります。

「自分にはここにいる資格がない」

この感覚は、意志の力でどうにかなるものではありません。

 

なぜなら、それは頭の問題ではなく、長年にわたって身体と心に刻み込まれたものだから。

だからこそ、「頭では分かっているのに、感覚が消えない」という状態が続いてしまうのです。

 

一人で抱えてきた、その苦しさを話してみませんか

私が体験したように、専門家とのやり取りの中で、自分では気づけなかった思い込みが浮かび上がることがあります。

「居場所がない」という感覚の正体を一緒に探り、その思い込みが少しずつ緩んでいくプロセスを、「ストレングス×パーツ統合アプローチ」でお手伝いします。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 
 

   

 

「もう少し他の記事も読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※「居場所がない」の背景にある自責の構造を、もう一段深く理解したい方へ。

※「自分はここにいていい」という感覚を取り戻していくプロセスについて、より深く理解したい方へ。

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