自分を責めることには切なる願いが秘められていた【私が自分を生きるまで⑥】
母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。
生きづらさを解消し、「自分を生きる」ために、自己探究を重ねていきます。
「ハコミセラピー」という心理療法に出合ったことで、
「自分を責める内なる声に心が削られ、苦しい思いを重ねる」
「嫌な思いをした場所から離れる」
という、長年続いてきた私のパターンが、揺らぐ体験をしました。
次第に、少しずつ心がほどけていき、自分の心の内側にあるものが見えてくるようになったのです。
そして、自責の念の背後に、全く違う思いがあることに気づきました。
今回は、自分を責めることの裏に、「切なる願い」が秘められていたということについて、お伝えします。
自分を責める理由が見えてくる

自分を責める存在がどうしても消えない
苦しい思いから抜け出し、「心軽やかな日々」を手に入れるため、試行錯誤をくり返してきた私。
「ハコミセラピー・Beingコース ※ 」に参加して、少しずつ心がほぐれていきました。
それでも、相変わらず、自分を責める内なる声に心が削られる状況は続いていたのです。
私は、自分を責める存在を、心の中から消すことができないか、悪戦苦闘していたのですが、それはかないませんでした。
逆に、無くそうとすればするほど、自責の思いが強くなっていったのです。
ハコミセラピー・Beingコースに参加して、9日目のとき。
「今この瞬間」に意識を向ける 「マインドフルネス」の状態となって、自分の内側で何が起こっているかを、丁寧に見ていくワークをおこないました。
すると、いつもとは違ったものが見えてきたのです。
※「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかける心理療法。「ハコミセラピー・Beingコース」とは、「ハコミセラピー」の手法を使って、自分の中で起こる体験を重視し、自分の在り方を見つめるコース。
※「ハコミセラピー」で用いる「マインドフルネス」について、もっと知りたいからは、こちらもどうぞ。
自分を責める存在が思いを吐露する

マインドフルネスの状態になり、自分の内側を丁寧に感じていったときに現れてきたのは――、
私の心の中にいて、私に指示と叱責をくり返す存在の姿でした。
私は、その存在を、厳しい女性のキャラクターとして擬人化し、「タカハシさん」という名前をつけています。
その「タカハシさん」が、私と向かい合って座り、話し合いをするという場面が浮かんできたのです。
話し合いの場に現れた「タカハシさん」は、驚くほどに静かで、おびえているようにさえ見えました。
いつもは、高圧的な態度で、厳しい叱責を飛ばしているので、まるで別人のよう。
家では傍若無人にふるまい、私を頭ごなしに罵倒するのに、外では借りてきたネコのようになる、私の母とそっくりです。
私は、「タカハシさん」に、「どうして、いつも、私にダメ出しばかりするの?」と尋ねます。
すると、「タカハシさん」が、ポツポツと答え始めました。
いい子になってほしいから。
みんなから好かれる子、勉強や仕事のできる子になってほしいから。
あなたが、幸せになるためには、私が、しっかり見ていないといけない。
私は、「タカハシさんの気持ちは分かるけど、ダメ出しばかりされると、つらくなってしまうんだ」と伝えてみます。
「タカハシさん」は、悲しそうな顔をして、黙ってしまいました。
でも、「タカハシさん」が、純粋に私の幸せを願っているのだということが、伝わってきたのです。
心の中にいる子どもの思いも見えてくる
心の中にいる子どもが姿を現す
私の心の中にいる批判的な存在、「タカハシさん」が、私の幸せを願っていたことが分かった翌日。
ハコミセラピー・Beingコースで、再び、マインドフルネスを使ったワークを行いました。
ゆっくり深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくという、マインドフルネスの状態になると――。
今度は、私の心の中にいる、ポジティブで生命力にあふれる存在が出てきました。
私は、そのポジティブな部分を、天真爛漫な女の子のキャラクターとして擬人化し、「なおちゃん」と名づけています。
ただし、いつもは元気いっぱいで、おちゃめな「なおちゃん」ですが、いつもの元気がありません。
子どもの切ない思いが見えてくる

私のイメージの中に現れた「なおちゃん」。
いつものように元気に動き回ることはなく、されるがままになっています。
洞窟の中を、水に流されるようにして移動していった後、海の底に降り立ちました。
「なおちゃん」の姿は、マッチ棒のように細長くなって、海の底に突きささる。
そして、海の底で、ゆらゆら揺れている。
ママが迎えにくるのを待っている。
ママが迎えにきてくれる、つまり、私の母が私の存在を認めて、受け入れてくれることを、待っている。
それが、「なおちゃん」の願いだと分かりました。
かなりの長い時間、海の底でゆらゆらしながら、ママを待っていた「なおちゃん」。
ふと、気づきます。
どんなに待っても、ママは迎えに来ない。
マッチ棒のように細長かった「なおちゃん」。
丸みを帯びて人間の形に戻り、自力で海の中を泳いでいくと、島にたどりつきました。
そして、たどり着いた島で、自分で食べ物を探し、葉っぱで家を作り、一人でたくましく暮らし始めます。
「なおちゃん」は、母に認められることを心から願いつつ、それが実現しないことを、どこかで悟っていたのです。
切なる願いが重なっていく
心の中の存在の願いは連鎖していた
「ハコミセラピー」の「マインドフルネスワーク」を通じて、分かったこと。
「ママ(私の母)に認めてほしい。ほめてもらいたい」
私の心の中にいる小さな女の子(なおちゃん)は、そう切望していました。
「それなら、なおちゃんに、いい子になってもらおう!」
小さな女の子(なおちゃん)の願いをかなえるために、大人の存在(タカハシさん)が、髪をふり乱して頑張っていたのです。
ただ、問題は、「タカハシさん」の「いい子」の基準が、あり得ないほどに高かったこと。
「いい子」の基準に達することがない私に対して、毎回、ガッカリしていた「タカハシさん」。
「次こそ、良い結果が得られるように」という思いから、必死にダメ出しをくり返していたのです。
そして、「タカハシさん」は、失敗したときに「なおちゃん」が傷つくことを、過剰に恐れるという側面もありました。
なので、前もって最悪な結末を提示して、心の準備をさせようとして、指示をしまくっていたのです。
「タカハシさん」の言動は、すべて――、
私のために良かれと思ってしていることだった!
だからこそ、「タカハシさん」の存在を消そうとすればするほど、激しい抵抗にあっていたのです。
自責の念に秘められた切なる願い
「タカハシさん」は、「自責の念」とも言えます。
自分の中にある「自責の念」は、要らないものにしか見せません。
だって、理不尽とも思える指示を出してくるし、思う通りにならないとダメ出しや叱責が止まらないし。
そんなもの、「なくなったほう楽になる」と思って、当たり前ではないでしょうか。
でも、「自責の念」には、「切なる願い」、つまり、「ポジティブな意図」があったのです。
「母に認めてほしい」という子どもの願いをかなえるために、必死に頑張っていた。
だからこそ、子どもの願いをかなえる前に、消えることはできなかった。
自分の心の中をじっくり見ることによって、そのことに気づきました。
願いが明らかになると、現実の見え方が変わってくる
マインドフルネスを使ったワークをおこなって、しばらく経ったころ。
私は、福島の実家に帰省しました。
そして、私の母(リアル母)に会ったら、ふと、これまでにはなかった思いが胸をよぎります。
私が一生懸命頑張っても、この人(私の母)が、私を認めることは絶対にない。
変な言い方ですが、今まで見ようとしなかった現実が見えてきた感じです。
心がほぐれてくると、現実の見え方が変わってくるのだと知りました。
しかし、子どもの願いをかなえるために、必死になっていた「タカハシさん」は、ショックを受けたようです。
その後、しばらくの間、姿を現さなくなりました。
とはいえ、しばらくしてから、復活してきた「タカハシさん」。
相変わらず、私が失敗をすると叱責をかましてきますが、私に対して、事前に「ああすべき。こうすべき」と指示を飛ばすことが減ってきました。
一人で頑張らなくても大丈夫
あのとき、「なおちゃん」は、誰も迎えに来ない中で、一人で食べ物を探し、家を作り、たくましく生きる力を身につけました。
その力は、紛れもなく尊いものです。
けれど、一人でたくましく生き延びる力を持つことと、つらい思いを誰にも打ち明けられないまま抱え続けることは、実は別物です。
自分を責める思いを消し去りたい。
そう思うのは、自然なことですが、簡単に消し去ることができません。
なぜなら、なかなか無くならない自責の念の裏には、切なる願いがあるからです。
その願いを知って初めて、自責の念がゆるんでいきます。
とはいっても、そうした願いに触れることは、一人だと難しいものです。
まずは、話してみるだけで構いません。
長い間、一人で抱えてきた。
それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。
「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、心の中にある全ての思いを尊重し、あなたの心の中にある願いにそっと触れていきます。
👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)
※続きはこちら。セルフイメージが極端に悪いために、自分を認められないことに気づきます。その後の自己探究のプロセスが気になる方へ。
※「タカハシさん」のような、心の中の存在(キャラクター)が変容していくことについて、もっと知りたい方へ。
























