何かあるたびに自分を責めてしまうのはなぜ?|苦しさの根本原因と、心を整えるアプローチ

2026年7月12日

些細なことで、また自分を責めてしまった。

「大したことじゃない」と頭では分かっている。

それなのに、腹の底から自分を責める言葉がじわじわとわき出てきて、止まらない。

 

そんな経験を、繰り返していませんか。

これは、意志が弱いからでも、気にしすぎだからでもありません。

自分を責めてしまうとき、心の奥深くにある「コア・ビリーフ」が動いているのです。

 

この記事では、私自身の体験をもとに、自責の根本原因と、心を整えるアプローチについてお伝えします。

 

些細な出来事で、自分を責め始めてしまう

 

 

「仕事でやらかしてしまった!」という思いで、胸が苦しくなりました。

とはいっても、失敗とは言えないような、本当に些細な出来事です。

 

ある日、同僚に「あの件、相談したいんですが」と声をかけたら、困った表情で「今ちょっと……」と断られただけ。

頭では「大したことじゃない」と判断できます。

それなのに、腹の底から、自分を責める言葉が、じわじわとわき出てくるのです。

 

間違ったことをした。

使えない人間だ。

やっぱりダメだ。

 

ところが、翌朝、目覚めると、気分がスッキリ!

何が違うのだろうと、自分をチェックすると。  

 

自分を責める言葉が、自分の中から消えているのです。  

 

改めて、苦しい思いをするのは、自分で自分を傷つけているからだと痛感しました。  

 

自責の根本原因は「コア・ビリーフ」―心の奥深くに眠る信じ込み

 

 

ほんのちょっとでも、自分の思い通りにいかないと、自分を責めて責めて責めまくる私。

その都度、地獄の業火で焼かれるような苦しみを味わいます。  

 

そんな私の心の奥深くに届き、苦しさの根源を示してくれたのが、「ハコミセラピー」でした。  

「ハコミセラピー」は、「マインドフルネス」を使って、自分自身を見つめていくセラピーです。

「マインドフルネス」とは、ゆっくりと深呼吸をしながら、目をつぶり、今ここで起きていることに意識を向けていくこと。

瞑想状態とも言えます。  

 

「マインドフルネス」の状態になると、覚醒した意識がゆっくりと鎮静化していき、無意識にあるものが立ち現れてきます。

「普段の生活では意識していないけれど、大切なもの」が、浮かび上がってくるのです。  

そして、私は、「ハコミセラピー」のセッション(個人セラピー)を通して、少しずつ、自分を責める根源に近づいていきました。

 

苦しさの根源にあったもの。

「母に嫌われたら、生きていくことができない」という「コア・ビリーフ」でした。  

 

親子関係や育った環境などによって編み出された考え、つまり、信じ込みを「ビリーフ」と言います。

そうした「ビリーフ」のうち、根源に位置しており、幼少期に編み出されたものが、「コア・ビリーフ」です。  

 

幼い頃の「生き延びるための知恵」が、大人になった今も動いている

 

 

私の「コア・ビリーフ」は、おそらく、私が3~4歳の頃にできたもの。  

 

当時、都会で会社員として働いていた父は、実家の事情のために仕事を辞め、故郷に戻ることになりました。

義理の両親(私にとっては父方祖父母)と同居することになった母は、嫁姑問題に苦しみます  

 

精神的に衰弱した母。

気持ちのゆとりが全く無くなってしまったのでしょう。

おっちょこちょいで、おちゃらけている私を見ると、無性に腹が立ったのかもしれません。

些細なことで私を頭ごなしに叱りつけ、母の気が済むまで責め続けるようになりました。  

 

そんな日々が続くうち、幼い私は、「母に嫌われたら、生きていくことができない」と考えるようになったのです。

実際、3~4歳の幼児が、親から嫌われ、見捨てられたら、命の危機にさらされます。  

 

「母に嫌われたら、生きていくことができない」という「コア・ビリーフ」が形成されると。

「母から好かれて、生き延びたい」という、切なる願いが生まれます。  

 

私がみんなから好かれる人間であれば。

私が人より秀でた才能をもつ人間であれば。

私は母から好かれるはず!

そうなれるよう頑張ろう!  

 

「母に好かれるような立派な人間になるんだ!」という思いが、幼い私の命綱となったのです。  

 

「コア・ビリーフ」は、悪者ではありません。

幼い子どもが、「自分を取り囲む小さな世界で生き抜くために欠かせない」と信じ込んだ「考え」なのです。  

 

そして、成長し、自分を取り囲む世界が大きくなると、幼い頃に信じ込んだ「考え」は実情に合わなくなります。

私だって、大人になれば、自分で生活の糧を得ることができるようになり、母に嫌われても命を失うことはありません。  

 

それなのに、幼い頃から握りしめていた「コア・ビリーフ」が手放せない。

幼い私にとっての命綱だったので、心の奥深くに根付いていて、はがれない。  

 

そのため、成人して以後も、「母から好かれるような立派な人間」になれていない自分に気づくと、「コア・ビリーフ」が発動!

死の恐怖にさらされ、ものすごく恐ろしくなる。

そのため、立派な人間になることができない自分自身を嘆いてしまうのです。

 

自分の苦しみに自分で対処する

 

 

職場にて、失敗とは言えないような出来事があった翌日。

目覚めたときは、さわやかな気分でいたものの。

次第に、自分自身を嘆く言葉が再燃し、自分で自分を傷つけるネガティブ・スパイラルが発動していきます。  

 

そこで、セルフケアを行うことにしました。

「ハコミセラピー」の手法を使った、イメージワークのような感じです。

そして、苦しさの根本原因である、「コア・ビリーフ」、つまり、「母に嫌われる怖れ」に焦点を当てていきます。  

 

ステップ1:自分の中の小さな子どもをイメージする

まず、苦しくなるきっかけとなった場面を思い出します。  

 

私の場合は、「仕事でやらかしてしまった!」という場面をイメージ。

すると、じわじわと、自分を責め、嘆く言葉がわき出てくる。

みじめな気持ち、悲しい気持ちも、わきあがってくる。  

 

感情がわきあがると、「コア・ビリーフ」を作り出した、自分の中にいる小さな子どもがイメージしやすくなります。  

 

私の場合は、「なおちゃん」と呼ぶ、3~4歳の女の子。

「母に嫌われる怖れ」を抱いている、幼い私の姿が浮かんでくる。  

 

ただし、「コア・ビリーフを作り出した小さな子ども」がどんな姿をしているか、一人ではイメージしにくい場合があります。

専門家と一緒に探ることで、初めてハッキリ見えてくることが多いです。

 

ステップ2:自分の中の小さな子どもの声を聞く

自分の中にいる小さな子どもの声。

特に、「コア・ビリーフ」から出ている声、に焦点を当てていきます。  

 

私の場合は、「なおちゃん」に「母に嫌われる怖れ」にまつわる、思いのたけを吐き出してもらう。  

  • おバカさんだと、ママに嫌われちゃう。
  • こんなに頑張っているのに、おりこうさんになれないなんて、悲しすぎる。
  • ママに嫌われて死んじゃうのが怖い。  

 

実際に、声に出して言ってみると、「なおちゃん」の気持ちに入り込みやすくなります。

感情が高ぶると、私は、涙がこぼれますが、感情に触れるほうが効果的です。  

 

ただし、「コア・ビリーフから出ている声」を自分一人で特定するのは、難しいことがあります。

そもそも、何が根本にあるのか分からないまま、その声を聞こうとしても、堂々巡りになりがちです。

 

ステップ3:自分の中の小さな子どもの気持ちに共感する

自分の中の小さな子どもの気持ちに、大人の自分が、共感を示すような声をかけていきます。

特に、「コア・ビリーフ」に焦点を当てた共感だと、ピンポイントで響きます。  

 

私の場合、まず、「なおちゃん」の横に、大人の私が立つ姿をイメージ。

そして、大人の私から、「なおちゃん」に言葉をかけていく。  

  • 自分はおバカさんだって思うと、ガッカリするね。
  • 頑張ってるのに、おりこうさんになれないと、悲しくなるね。
  • ママに嫌われたら死んじゃうかもって思うと、怖くなるね。  

 

「なおちゃん」は、悲しい思いをしたときに、誰にも言えず、ガマンしていたはず。

幼い子どもにとって、悲しい思いを一人で抱え、一人で対処するのは、とてもツライこと。

だから、気持ちに寄り添ってもらえると、「分かってもらえた」と感じ、気持ちが楽になります。  

 

ただし、一人で共感の言葉をかけようとしても、「大人の自分」と「子どもの部分」が混ざってしまい、うまく機能しないことが多いです。

専門家に関わってもらい、「大人の部分」と「子どもの部分」を分けるという体験をすると、一人でも取り組めるようになります。

 

ステップ4:自分の中の小さな子どもに優しい言葉をかける

自分の中の小さな子どもの気持ちが収まってきたら。

「コア・ビリーフ」に焦点を当てた、優しい言葉をかけていきます。  

 

私の場合、「母に嫌われる怖れ」に関係する、優しい言葉をかけてみる。  

  • ママに好かれて、生き延びるために、頑張っているんだね。
  • 怖くても、諦めずに頑張るなんて、たくましいね。
  • なおちゃんは、そのままでも、なかなかに大した奴だと思うよ。  

 

小さな子どもの頑張りを励まし、その子のもつ良さを伝えます。

すると、「自分は自分らしく、そのままでいても良いんだ」という感覚が、身体中に広がっていきます。  

 

この「コア・ビリーフにピンポイントで働きかける」というステップが、最も難しいところです。

コア・ビリーフが正確に特定できていないと、的外れな言葉になってしまい、効果が出にくくなります。  

 

とはいえ、「コア・ビリーフ」を的確に把握し、手順に慣れてしまえば、一連の作業に要するのは、ほんの数分。

気持ちがスーッと楽になった私は、数日後、再度、同僚に相談をもちかけることができ、前向きな結果が得られました。

 

「コア・ビリーフ」を特定するには、専門家の目が必要

 

4ステップのセルフケアは、「コア・ビリーフ」が特定できていると、ピンポイントで効果が出ます。

ただし、そのコア・ビリーフを自分一人で正確に特定するのは、なかなかに難しいことでして……。

なぜなら、コア・ビリーフは無意識の深いところに眠っており、自分では「当たり前のこと」として見えなくなっているからです。

 

私自身も、ハコミセラピーのセッションを重ねる中で、ようやく「母に嫌われたら生きていけない」というコア・ビリーフが浮かび上がってきました。

 

専門家との対話の中で初めて見えてくるもの。

それがコア・ビリーフです。

 

あなたの自責にも、根本原因がある

「何かあるたびに自分を責めてしまう」

その苦しさには、ちゃんと理由があります。

そして、その理由は、あなたの意志や性格とは関係ありません。

幼い頃に握りしめた「コア・ビリーフ」が、今もあなたを守ろうとして動いているだけなのです。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、あなたの話や身体の感覚をもとに、自責の根本にあるコア・ビリーフを一緒に探り、そこに安全な形で働きかけていきます。

 

まずは話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 

   

 

「もう少し読んでから考えたい」という方には、こちらもご覧ください。

※自責の念の三重構造を、もう一段深く理解したい方へ。

※ハコミセラピーとはどんなアプローチか、詳しく知りたい方へ。

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