家事をしない配偶者に腹が立ったら|家事分担① 配偶者の傾向を把握する

2026年7月30日

「どうして、これだけ言っても、家事をしてくれないんだろう」

配偶者に対して、そんな苛立ちを感じたことはありませんか。

 

そう感じてしまうのは、あなたが求めすぎているからではありません。

ただ、家事に対する前提が、そもそも噛み合っていないのかもしれません。

 

夫が家事をしないことに腹を立て、夫婦喧嘩をくり返してきた私。

怒ることにも、夫婦喧嘩にも、疲れ果ててきたため、「なぜ、夫が家事をしないのか」、その背景にあるものを探ってみることにしました。

 

夫を理解する決め手となったのは、発達凸凹※1についての知識と、ストレングス・ファインダー(クリフトンストレングス)の結果だったことについて、お伝えします。

 

※1:「発達凸凹」とは、発達障害の診断がつかないまでも、そうした特徴をもっていることを言います。

 

夫が家事をしないことで夫婦喧嘩がくり返される

 

 

結婚当初から、夫は家事をしませんでした。

「大変だから、手伝ってほしい」とお願いしても、具体的なやり方を伝えても、返ってくるのは言い訳ばかり。  

 

その家事をやる意味が分からない。

家事に慣れている人がやったほうがいい。  

 

結婚後、息子が生まれ、家事、育児、仕事に追われ、ヘトヘトだった私。

夫の言動に気持ちが逆なでされ、つい、声を荒げてしまいます。  

 

そんな言い訳、通用すると思ってるの!

私のことを、家政婦か、奴隷だと思って、こき使ってるんでしょう!  

 

すると、夫も反撃。  

 

ナオミのことを、家政婦や奴隷として扱ったことなんてない!

なんで、そんなことを言われないといけないんだ!  

 

お互いにエスカレートしていき、夫婦喧嘩が始まります。

激しい言い合い。

やりきれなくなって私が泣き出すと、夫婦喧嘩は終わります。  

 

息子が通う保育園のパパたちは、ママたちと家事を分担しているのに――。

なぜ、私の夫は、家事をしないんだろう。  

 

連日くり返される夫婦喧嘩に疲れ果ててしまった私。

理解不能な状況を明らかにしたいと思い、家事をしない夫について深掘りしてみることにしました。

 

「家事文化」の観点から見えてくるもの

 

 

なんで、炊飯器やお風呂を洗わないといけないの?  

結婚当初に言われ、ビックリした夫の発言でした。

 

そのほかにも、「?」と思うことが、いくつもあったので。

夫の実家では家事がどのように行われてきたか、尋ねてみると、衝撃の事実が明らかになりました。

  • 炊飯器の内釜を洗わない。炊飯器で炊いたご飯をそのまま保温し、食べ尽くしたら、新しい米と水を入れて炊く。
  • 鍋はたまにしか洗わない。鍋で調理をした際にあまった煮汁に、新たな具材を入れ、何日も調理を続けていく。
  • 風呂やトイレの掃除をしない。
  • 部屋の掃除もほとんどしない。
  • 布団はたたまない。万年床の下に、下着や洋服など様々な物が埋もれている。

 

夫が、私とは異なる家事文化の中で育ってきたことが判明します。  

家事をしない夫は、私が考える「家事」という概念と、かけ離れた家庭で育っていたのです。

私にとって必要な家事は、夫にとっては必要のないもの。

家事にまつわるいさかいには、文化の違いも影響していたのです。  

 

もしかしたら、家事をしない配偶者は、あなたとは違った家事文化の中で育っているのかもしれません。  

たとえば、

  • 一般的な「家事」とは異なる文化の中で育った。
  • 夫婦で家事を分担するのではなく、どちらか一方だけが家事をするという家庭で育った。
  • 親が甲斐甲斐しく世話をするため、家事に全く触れずに育った。  

 

あるいは、あなた自身が、完璧に家事をこなす親御さんに育てられた場合。

配偶者が家事をする姿を見ると、「なんで、ちゃんと家事がしないのか!」と腹が立つという可能性もあります。

 

「発達凸凹」の観点から見えてくるもの

 

 

家事の経験や知識がないため、やり方が分からないのだろう。  

そう思った私は、一緒に台所に立つ、洗濯物を干す、掃除をするなど、トライしてみました。  

 

ところが、夫は、口頭で伝えた手順は、なかなか覚えることができない。

やって見せても、端から忘れる。

様々なことに気を取られ、どうでも良いことにこだわり、私の2~3倍は時間がかかる。  

 

次第に、「夫には、発達障害の診断がつかないまでも、発達凸凹があるために、家事に取り組めないのだ」と考えるようになりました。 

 

夫の発達凸凹の特徴から分かったこと

私の夫が該当する「発達障害(発達凸凹)」は、以下の2つの特徴。  

 

注意欠陥多動症(ADHD)の一般的な特徴

  • 注意力にばらつきがある
  • じっとしていられない
  • 衝動的な言動をとる

 

私の夫の場合、「注意欠陥多動症(ADHD)」の特徴のために。

  • 物事の優先順位を考えて、要領よく家事をこなすことが苦手。
  • 口頭指示や実演による手順を忘れてしまう。
  • ほかのことに注意が取られ、手がとまってしまう。

 

自閉スペクトラム症(ASD)の一般的な特徴

  • 相手の気持ちやその場の状況を察することが苦手
  • こだわりが強い
  • 興味や行動が偏っている

 

私の夫の場合、「ASD(自閉スペクトラム症)」の特徴もあわせもつために。

  • 興味のないことに取り組むことが苦手。
  • 夫なりのこだわりポイントに固執してしまう。
  • その場の状況や相手に応じて、家事のやり方を変えることが難しい。

 

夫には「発達凸凹」があるため、家事をすること自体、ハードルが高かったのだということが、腑に落ちました。

 

「発達凸凹」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

「資質」の観点から見えてくるもの

 

「平日は仕事があるから、家事ができない」と言い張るのに――。

休日も家事をしない。  

 

そんな夫のことが、私は全く理解できませんでした。

ところが、「ストレングス・ファインダー(クリフトンストレングス)」の結果を通して、夫が家事をしない理由が明らかになったのです。

 

「ストレングス・ファインダー」とは、アメリカ最大の調査会社ギャラップ社(GALLUP)が開発した、「才能診断」ツール。

117の質問に答えることで、その人がもっている「才能(資質)」が一覧となって示され、他者や自分を知るために役立ちます。  

 

「上位資質」に注目して分かったこと

私の夫の「上位資質※2の1つ、「信念」について語ってもらったら。

「仕事をしているとき以外は、自分の好きなことをして然るべき」という、確固たる考えがあることが判明!  

 

「信念」の資質がある人は、譲れないものを持っており、ある意味、とても頑固。

しかも、変化に順応しづらい「規律性」「公平性」の資質もある。  

 

そのことを伝えると、「俺は“頑迷”なんだな」と、夫がポツリとつぶやきました。

ちなみに、「頑迷」とは、「頑固で考え方が柔軟さを欠き、物事の道理がわからないこと」。

あまりに言い得ていて、思わず、笑ってしまった私でした。  

 

仕事をしているとき以外は、自分のやりたいことに没頭したい夫。

そんな状態では、家事をする訳がない。

夫自身が、自分が頑迷であることを自覚できただけ、良かったとしよう。  

 

「ストレングス・ファインダー」の結果を通して、私の気持ちに踏ん切りがつきました。

夫に自分の特徴を自覚させるなんて、「ストレングス・ファインダー」、恐るべしです。

 

※2:「上位資質」とは、「本人が意識しなくても、しっかり働いている資質(才能)」を指し、トップ10前後の資質がそれにあたります。  

 

※「ストレングス・ファインダー」について、より詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

家事に苦戦する要因を把握することが大切

 

私の夫が家事に苦戦する背景に、次のような要因があることが明らかになりました。

  • 私とは異なる「家事文化」のもとで育った。
  • 発達凸凹があるため、家事のようなマルチタスクをこなすことが苦手。
  • 「仕事をしているとき以外は、自分の好きなことをして然るべき」という信念を持っている。

 

まさか、家事をしない夫の背景に、そのようなものがあるとは、結婚当初には思いもよりませんでした。

 

配偶者が家事をしないのではなく、家事に苦戦する要因があることを把握していくと――。

配偶者に対する見方、そして、こちら側の心情も変わってきます。

冷静な捉え方ができて初めて、適切な対処法が見えてくると言っても過言ではありません。

 

ただし、配偶者が家事をしない理由は、人によって様々です。

同じような組み合わせに、必ずしも当てはまるとは限りません。

また、配偶者の傾向を頭では理解できても、どうしても腹立ちがおさまらないということもあるでしょう。

 

配偶者が家事をしない背景に何があるのか、配偶者を冷静に見ることができない根底には何があるのか。

それらをひも解くには、時間をかけて向き合っていく必要があります。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

何度言っても変わらない配偶者に、怒りがおさまらないときがあるのは、自然なことです。

「なぜ、うちだけこんなに大変なんだろう」と、孤独に感じることもあるかもしれません。

 

配偶者の傾向を理解できても、それをどう受けとめ、どう折り合いをつけていくかは、また別の課題です。

一人で抱え込まず、整理する時間があってもいいはずです。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、配偶者への理解だけでなく、あなた自身が本当に求めているものにも一緒に目を向けていきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※家事分担の続き、「自分が求めているもの」を見つける話はこちらへ。

※発達凸凹の配偶者への基本的な対応を知りたい方へ。

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