配偶者のおしゃべりが止まらず疲れ果てたら|コミュニケーションを改善する工夫

2026年7月28日

「何度言っても伝わらない」

「一方的に話され続けて、疲れ果てる」

配偶者とのコミュニケーションがすれ違い続けて、しんどい思いをしたことはありませんか。

 

そんな風に感じてしまうのは、あなたが至らないからではありません。

ただ、噛み合わせ方が、まだ見つかっていないだけなのです。

 

私自身も、夫とのコミュニケーションが成り立たないことが火種となり、夫婦喧嘩がくり返される日々に、疲れ果てていました。

ですが、発達凸凹についての知識と、ストレングス・ファインダー(クリフトンストレングス)の結果を活用して、夫との関係を改善していったのです。

 

今回は、悪戦苦闘した私が行きついた、夫との暮らし方についてお伝えします。

 

「発達凸凹」とは、発達障害の診断がつかないまでも、発達障害の特徴を持っていることを言います。

 

夫のおしゃべり爆撃で爆死寸前の私

 

 

夫のおしゃべりが止まりません。  

 

興味のあることを、ひたすらにしゃべってきます。

政治、スポーツ、仕事の愚痴、推しの話、などなど。

新聞や雑誌を持ってきて、「ほら、見て」と広げながら。

私が話をしても、私の話に出てきた言葉に触発され、私を制して、自分の話を始める。  

 

私が何をしていても、お構いなし。

私が家事をしていると、台所に突っ立って。

私がトイレに入っていると、トイレのドアのところに立って。

私が仕事に出かけるときは、玄関先で。  

 

私を追いかけてきて、ず~っと、ず~っと、しゃべり続けます。

言うならば、「おしゃべり」という名の、じゅうたん爆撃を受けているような感じです。  

 

友だちに話すと、「ダンナさんに愛されてるのね~」と笑われます。

申し訳ないのですが、やり取りにならず、一方的に押しつけられるばかりでは、ないがしろにされているような心境になるばかり。

愛されている実感は、持てません。  

 

特に、仕事で疲れているときや、忙しいときに話しかけられると。

イラっとして、「今、話しかけるの、やめてくれない!」と声を荒げてしまいます。

すると、夫は、「夫婦なのに、なんで、思ったことを話しちゃいけないんだ!」と反論。

お互いにエスカレートして、大喧嘩に発展してしまいます。  

 

苦しまぎれの対策も限界に

夫のおしゃべりをとめる方法が見つからず、私は夫を避ける作戦でしのぐことにしました。

夫が仕事から帰ってくる前に、寝てしまう。

休みの日は、研修会を入れる。

夫と顔を合わせても、私からは、事務連絡以外のことは話さない。  

 

ところが、コロナ禍で、夫が在宅勤務に!!

私が仕事から帰ってくると、私を待ち構えていて、しゃべり続ける。

私が在宅で仕事をしていると、ふらりと現れて、しゃべり続ける。  

 

夫のおしゃべり爆撃で、私は爆死寸前の心持ちとなりました。  

 

発達凸凹の特徴をもつ夫への対策を練る

 

 

夫の特徴を把握する

びっくりするほど、しゃべりまくる夫。

そのくせ、私の話には耳を傾けない。

結婚当初は理解できませんでした。  

 

ですが、次第に、夫には、診断がつかないまでも、発達障害の特徴、つまり、「発達凸凹」があるのだと考えるようになりました。  

私の夫が該当する「発達凸凹」は、以下の2つ。  

 

注意欠陥多動症(ADHD):注意力にばらつきがある、じっとしていられない、衝動的な言動をとる、という特徴

自閉スペクトラム症(ASD):人と関わることがあまり得意ではないうえ、こだわりが強く、興味や行動が偏っている、という特徴  

 

しゃべり続けること、つまり、多弁は、「ADHD(注意欠陥多動症)」の特徴のため。

しかも、「ASD(自閉スペクトラム症)」の特徴もあわせもつため、相手の気持ちやその場の状況を察することが苦手。

そのため、私の様子などお構いなしに一方的に話しかけてくるうえ、私の話に耳を傾けることができないのです。  

 

逃げ場がなくなったと感じていた私は、夫の発達凸凹の特徴を把握したうえで、夫に関わることにしました。

 

基本的な対応を把握する

取り入れることにしたのは、「発達障害(発達凸凹)のある人に関わる際の基本的な対応」

 

①気持ちや状況をハッキリと論理的に伝える

②してほしい行動を具体的に伝える/ルールや仕組みを作る

③怒りに任せて伝えることはNG

④口頭だけでなく、視覚情報(文字や絵など)も提示して伝える

⑤相手の強みを認め、粘り強く対応する  

 

この5つのポイントを踏まえて、対策を練っていきます。  

 

※「発達凸凹」について、より深く理解したい方へ。

※「発達障害(発達凸凹)のある人に関わる際の基本的な対応」について、詳しく知りたい方へ。

 

ストレングス・ファインダーがお互いの理解を促した

 

 

「夫の話を聞くことがツライ」という私の訴えを、なかなか理解できなかった夫。

ところが、「ストレングス・ファインダー(クリフトンストレングス)」の結果を示して説明を行ったところ、夫の理解が一気に促されました。  

 

ちなみに、「ストレングス・ファインダー」とは、アメリカ最大の調査会社ギャラップ社(GALLUP)が開発した、「才能診断」ツールです。

117の質問に答えることで、その人がもっている「才能(資質)」が一覧となって示され、他者や自分を知るために役立ちます。  

 

私は、私と夫の「上位資質」を並べた表、そして、各々の資質の特徴を書いた文書を提示。

ちなみに、「上位資質」とは、「本人が意識しなくても働いている資質(才能)」を指します。  

 

ストレングス・ファインダーで夫婦関係を読み解いていく

私たち夫婦のコミュニケーションにまつわる問題や夫婦喧嘩について。

お互いの資質から、以下のように読み解いてみました。  

 

コミュニケーション VS 内省

夫の「コミュニケーション」の資質は、たくさん語って、自分を理解してもらうことが大切。

一方、私の「内省」の資質は、一人で静かに過ごし、じっくりと考えを練ることが大切。

そのため、夫の話が延々と続くと、私は一人の時間を奪われ、心穏やかでいられなくなる。  

 

公平性・信念 VS 共感性

夫の資質である「公平性」「信念」

「あらゆる人々が平等で、幸せであらねばならない」という思いから、政治家などの公人の批判、戦争の悲惨さなどを、熱く語り始めると。

私の資質である「共感性」が、夫が詳細に語る悲惨な状況に恐怖をおぼえ、おびえてしまう。  

 

信念 VS 自我

ところが、夫は、そのことを指摘されると、他人の幸せを願う「信念」の資質が暴走。

「俺はナオミ(妻)を不快にさせるような人間ではない!」と熱弁し、自己正当化を始める。  

 

すると、私は、自分を認めてほしいと願う「自我」の資質が暴走。

「私をないがしろにして、自己正当化をくり返す夫を許せない!」と怒り狂う。  

 

資質のぶつかり合いから分かったこと

私の資質が、夫の資質に脅かされている状況がある。  

お互いの資質が影響し合って、夫婦喧嘩が激化し、互いに疲弊する。

お互いの資質を理解したうえで、おしゃべりのルールを決めよう。  

 

夫は、「そういうことか!」と理解を示し、私の提案を受け入れてくれました。

これまで、同じようなことを何度も伝えてきたにも関わらず、全く理解できなかった夫が、です。

一方の私も、自分の置かれた状況を整理することができました。  

 

「ストレングス・ファインダー」、恐るべし!  

 

「ストレングス・ファインダー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

おしゃべりのルールを取り決める

 

 

夫の理解が促されたところで、「おしゃべりのルール」を決めました。

ルールは、生活をしている中で、徐々に増えています。  

 

①私が「今は疲れているから、話しかけないで」「その話題は、聞いているとツライから、やめて」と言ったら、夫は話すのをやめる。

②私が夫に対して苦情を伝えたら、夫は「ごめん」と言って謝り、言い訳は一切しない。

③私が家事をしているときに話をしたい場合は、一緒に家事を手伝いながら話をする。

④私が家事や作業をしているときは、新聞や雑誌の切り抜きを見せない。

⑤夫は相手の話に共感する能力に欠けるため、「背中合わせ」をして、私の中の「おしゃべりギブ&テイク」のバランスを保つ。  

 

ただし、これらのルールが、そのまま全てのご家庭に当てはまるとは限りません。

ルールは試行錯誤しながら、自分たちに合った形を見つけていくものです。

 

さて、ルールを取り決めた当初は、なかなか守れなかった夫。

つい、しゃべりたくなるし、持論を展開したくなって、ルールを破ってしまう。  

 

ですが、私がその都度、ルールをくり返し伝えていくと、夫もルールを守れることが増えていきました。

夫がおしゃべりのルールを守れるようになると、私も穏やかな気持ちで夫の話を聞くことができるようになります。

そんなことを続けるうちに、次第に、夫婦喧嘩が減っていきました。  

 

※夫婦喧嘩を激減させた「背中合わせ」について、詳しく知りたい方へ。

 

発達凸凹夫との関係改善に功を奏したもの

 

 

夫とのコミュニケーションが改善したのは、「発達障害(発達凸凹)のある人に関わる際の基本的な対応」を活用しているからです。  

 

ストレングス・ファインダーの結果を、「視覚情報として示した」(基本的な対応④に該当)。

私がこうむる被害、夫婦喧嘩が起こる原因などについて、「論理的に伝えた」(基本的な対応①に該当)。

夫に「してほしい具体的な行動」を、「ルールとして取り決めた」(基本的な対応②に該当)。

ルールを「冷静に」「粘り強く伝え続けた」(基本的な対応③、⑤に対応)。

 

残念ながら、それまでは、怒りに任せて伝えることが多かった私。

それは、私の根本に、「私は要らない人間」という考えが染みついていたからです。  

 

「私は要らない人間」という考えが出来上がった根本には、しつけのためとはいえ、私を頭ごなしに叱り続けた母の存在があります。

母の呪縛から解き放たれ、自分らしく生きるために自己探究を重ねていったことも、夫との関係改善に役立っているのです。  

 

また、夫婦関係が改善したことには、夫の資質も影響していると思われます。

私がくり返し声を荒げても、夫は全くへこたれませんでした。

夫には「ポジティブ」という、出来事を前向きにとらえる資質があるため、私に何を言われようと復活するのです。

 

夫婦関係を改善するにあたっては、いくつもの要因が関わってきます。

1つを試してうまくいかなかったからといって、あきらめることはありません。

あなたに合った方法を探っていくことが大切です。

 

※「私は要らない人間」という考えの根本にあるものについて、もっと知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

何年も試行錯誤を重ねても、なかなか噛み合わないコミュニケーション。

「どうしてこんなに苦労するんだろう」と、疲れ果ててしまうこともあるはずです。

 

ここまでくるのに、私自身、何年もかかりました。

一人で試行錯誤し続けるのは、それだけ大変なことです。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、配偶者とのコミュニケーションの工夫だけでなく、その奥にあるあなた自身の心の課題にも一緒に目を向けていきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方には、こちらもご覧ください。

 

※夫婦喧嘩に疲れ果てているあなたへ。

 

※配偶者のささいな言動に腹を立ててしまう自分を、何とかしたいと思っている方へ。

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