共感能力に乏しい配偶者でも気持ちに寄り添える「背中合わせ」

2026年7月27日

配偶者が自分の気持ちを分かってくれない。

相手に共感するのが苦手なタイプだと、頭では分かっている。

でも、イライラするし、本当は寂しい。  

そう思う自分が、ワガママに思えて、また自分を責めてしまう。

 

そんなもどかしさを、配偶者との関係で感じたことはありませんか。

 

配偶者に自分の気持ちを分かってもらえなかったときに、いろいろな思いが湧いてくるのは、あなたが悪いからではありません。

人として自然なことです。 

 

私自身も、結婚以来、夫の言動に振り回されてきました。

夫婦喧嘩に疲れ果てながらも、様々な工夫を重ね、夫婦関係が改善されてきたのですが。

最後まで残ったのが、「夫に私の気持ちを分かってもらえない」という、やりきれない思いでした。

 

ところが、ごく簡単な方法で、私の気持ちに寄り添ってもらうことができたのです。

今回は、夫婦喧嘩が激減した、効果絶大な方法について、お伝えします。

 

私の気持ちが分からない夫

 

 

夫婦の会話は一方通行

私の夫は、基本的に、自分のしたい話を一方的に展開します。  

 

放っておけば、いつでも、どこでも、延々と話し続ける。

私の都合など、おかまいなし。

しかも、思いついたことを話すので、主語は抜けるし、結論に行きつきません。

 

夫の話を聞くのがツライと、伝えると。

「最後まで聞けば分かる!」

「俺は、ナオミの話を聞くとき、そんなことは言わない!」  

 

一方、私が夫に話しかけると。

夫は、テレビや自分の考えに気を取られて、私の話を聞いていない。

そして、私の話に出てきた一言に触発されて、自分の体験について語り始めるのです。

 

どうしても双方向にはならない

夫が私の話に耳を傾けていないことを、何度も指摘したら。

夫は、「ちゃんと話を聞かなくちゃ!」と意識するようになったものの。

今度は、変なところで質問を繰り出してくるので、スムーズなやり取りができません。

 

たとえば、「職場の人から嫌なことを言われて、元気がなくなった」と言いたいだけなのに。

夫は、私が「職場の人」と言うのを聞くと。

「性別は?年齢は?役職は?職場で会う頻度は?」と矢継ぎ早に、質問攻撃。  

 

自分のしたいように話ができなくて、私が戸惑っていると。

「俺も、職場の人から嫌なこと言われてさ」と、自分の体験を語り始める。

かと思えば、「相手が悪い!そんな嫌なヤツがいる職場は辞めればいい!」と、勝手に怒り出してしまいます。

 

質問も、アドバイスもしなくていいから、私の話に耳を傾けてほしい、と伝えると。

「ただ話を聞くだけなんて、誠意がない!」

「俺なりの真心で、全力で、ナオミの話を聞いてるんだ!」  

 

どうしても、私の気持ちは分かってくれません。

やり取りを重ねるうちに、夫婦喧嘩に発展するので、もう、イヤになってしまいます。

 

私の気持ちが分からないのは、夫に発達凸凹があるから

 

 

夫とのコミュニケーションが難しいのは。

夫には、診断がつかないまでも、発達障害の特徴をもつ、「発達凸凹」があるからです。  

 

ちなみに、発達凸凹に加え、「生活に支障が出る」状態のときに、発達障害の診断がつきます。  

 

私の夫が該当するのは、以下の分類(特徴)。

自閉スペクトラム症(ASD):人と関わることがあまり得意ではないうえ、こだわりが強く、興味や行動が偏っている、という特徴

注意欠陥多動症(ADHD):注意力にばらつきがある、じっとしていられない、衝動的な言動をとる、という特徴

この2つの特徴をあわせ持っています。  

 

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴が強いと、相手の気持ちが全く分からない場合があります。

ですが、夫はそれほどではありません。

テレビや映画を観ながら、感動して涙することができます。  

 

私の夫が、言葉でのコミュニケーションに苦戦するのは、ADHD(注意欠陥多動症)の影響です。  

 

注意力の問題があるため、話したい事柄に注意を向け、頭の中で優先順位をつけることが難しい。

気になる話題に注意を奪われ、話の本筋から逸れてしまう。

相手の話に注意を向け続けることも難しい。  

 

そのため、私は、「私の気持ちを分かってもらえた」と感じることができません。  

 

「夫には、発達凸凹がある」と、頭では分かっている。

ギブ&テイクと言うけれど、コミュニケーションに関しては、私のギブばかり。

私の気持ちには、共感してもらえません。

 

夫婦喧嘩に疲れ果てると、夫に関わる気力が失せていく。

夫とは、伝えないといけない事務的な事柄以外、話したくない。  

 

そんな感じで、夫婦喧嘩と冷戦状態を繰り返してきました。  

 

※発達障害(発達凸凹)のある配偶者との関係改善について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

「分かってもらえた」と思えるスゴイ方法:背中合わせ

 

 

夫とのコミュニケーションを避けていたとき。

「ハコミセラピー」の講座で、ハコミ公認トレーナーの阿部優美さんから、興味深い方法を教えてもらいました。  

 

その名も、「背中合わせ」

イライラやストレスを発散する方法、として紹介されました。  

 

「ハコミセラピー」は、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかけるセラピー。

そのため、「背中合わせ」も、「マインドフルネス」の状態で取り組むことが大切です。

 

ちなみに、「マインドフルネス」とは、ゆっくりと深呼吸をしながら、目をつぶり、今ここで起きていることに注意を向けていくこと。

「マインドフルネス」の状態だと、自分の気持ちや身体のサインに気づきやすくなります。  

 

「背中合わせ」の手順

さて、「背中合わせ」は、次のような手順で行います。

 

ステップ1:互いの背中を合わせ、伸びをする

床に座って、互いの背中を合わせ、「マインドフルネス」の状態になって、背中の感触を感じます。

背中の温かさ、触れている感触、など。

そして、互いに両腕を上のほうに伸ばし、自分の背中、相手の背中が伸びる感じを味わいます。  

 

ステップ2:互いの背中を合わせたまま、背中を動かし、押し合う

両腕を下ろし、背中を合わせたまま、背中を動かし、押し合います。

背中を上下左右に動かし、「おしくらまんじゅう」をしているような感じ。

そして、「マインドフルネス」の状態になって、背中の感触を味わいます。

摩擦熱で背中が熱く感じる、互いの背中がぶつかり合うのを感じる、など。  

 

ステップ3:互いの背中を合わせたまま、背中の温かさ、感触などをじっくり感じる

互いに動きをとめ、背中を合わせたまま、「マインドフルネス」の状態になって、背中の感触を十分に味わいます。

最初より、背中が熱くなっている、背中の肉感が柔らかくなっている、など。

そして、気持ちにも意識を向け、十分に味わいます。

安心している、ウキウキしている、など。  

 

とてもシンプルな方法です。

ただし、「マインドフルネス」の状態を保ちながら取り組むことや、自分の感覚をどこまで丁寧に味わえるかは、実際にやってみると難しく感じる方もいるかもしれません。

 

「背中合わせ」の絶大な効果とその理由

 

 

「背中合わせ」の絶大な効果

私と夫で、ほんの数回、「背中合わせ」に取り組んだだけで、夫婦関係が良くなりました。  

 

夫婦喧嘩は激減。

冷戦状態も打開。

そもそも、夫に対する私のイライラが小さくなったのです。  

 

それに、夫婦関係以外でも、私の気持ちに、プラスの影響が出てきました。  

 

仕事などで失敗をしても、「やり方を改善して頑張ろう」と思うなど、気持ちが前向きになる。

新しいことにもチャレンジしていこうという気持ちになる。

対人関係のストレスが減っていく。  

 

良いことづくめで、私自身もビックリ!  

 

「背中合わせをしてもらったお陰で、こんなプラスの効果があったんだよ~」と、夫に報告するようになりました。

すると、夫も喜びます。

夫のほうから、「ナオミ、背中合わせをしようか」と、声をかけてくるようになりました。  

 

「背中合わせ」がプラスの効果を生む理由

「背中合わせ」が、なぜ、夫婦関係の改善だけでなく、気持ちを前向きにするのか、考えてみました。  

 

言葉でのやり取りだと、どうしても、すれ違いが生じてしまう夫。

夫が語れば語るほど、私は「分かってもらえない」という気持ちを募らせてしまいます。  

 

でも、背中はすれ違いません。  

 

まず、背中を合わせていると、温かさが伝わってくる。

「一緒にいるよ。大丈夫だよ」というメッセージとして感じられる。

怒りや悲しみなどのネガティブな感情があっても、背中の温かさが溶かしてくれるのです。  

 

次に、「おしくらまんじゅう」のように、互いの背中を動かすこと。

実は、イライラなどの怒りや攻撃性を発散しているのです。

しかも、発散するだけでなく、相手に受けとめてもらえる。

「怒ってもいいんだよ」というメッセージとして感じられる。

 

怒ることに罪悪感を抱いてしまう私のようなタイプは、安心して怒りを発散することができ、怒りがスーッと解消していくのです。  

 

そして、「おしくらまんじゅう」をすることで、心に活気がみなぎります。

怒りや悲しみなどのネガティブな感情があると、心のエネルギーが低下した状態になっている。

でも、子どものように一緒に楽しむことで、心にエネルギーがみなぎり、怒りや悲しみを包んでしまう。  

 

つまり、「背中合わせ」を行うことで。

気持ちに寄り添ってもらい、共感してもらったという感覚を得ると同時に、心の活力を養うこともできるのです。  

 

「背中合わせ」への取り組みが難しい場合

 

 

「背中合わせ」は、シンプルなのに、たくさんのプラスの効果が得られます。

でも、場合によっては、取り組むのが難しいことがあるのです。

 

たとえば、私の場合。

「背中合わせ」を知ってから、夫と一緒に取り組むまで、時間がかかりました。  

 

私から夫にお願いするなんて、夫に負けるみたいで、イヤだ。  

そんな子どもじみた理由です。  

 

夫にお願いできなかった根本にあったのが、「母との問題」。  

私は、母に嫌われる恐怖と、母に好かれたいという切望で、がんじがらめになっていました。

幼いころから、母にしいたげられ、暴言を吐かれ続けてきたからです。

 

そして、「母に好かれるような、何でもできる、良い子にならないといけない」と信じ込んで生きてきました。  

 

そのため、夫に「背中合わせ」をしてほしいとお願いしようとすると。

夫に、頭を下げるなんてこと。

「自分は、夫以下のダメ人間だ」と証明するようなものだ。  

そんな考えが浮かんできて、言葉が出なくなってしまうのです。  

 

ですが、「ハコミセラピー」の講座に出たり、個人セッションを受けたりする中で。  

母から好かれなくても、私は私。

私らしく居ればいい。  

そんな風に思えるようになると、夫に「背中合わせ」を提案することができるようになりました。  

 

配偶者と「背中合わせ」ができない場合。

何が引っかかっているのか、考えてみましょう。

あなたの課題が見えてくるはずです。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

共感能力に乏しい配偶者との毎日に、「分かってもらえない」ともどかしさを感じることもあるはずです。

頭では分かっていても、気持ちがついていかない。

それは、決しておかしなことではありません。


「背中合わせ」のような小さな工夫が、関係性を大きく変えることもあります。

それでも、自分ひとりでいろいろな工夫を試し続けるのは、思った以上にエネルギーがいるものです。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、配偶者との関係だけでなく、その奥にあるあなた自身の心の課題にも一緒に目を向けていきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 

     

 

「もう少し他の記事も読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※コミュニケーションが成り立たない配偶者との暮らし方について知りたい方へ。

※気持ちを分かってもらえない配偶者に、自分の思いを伝えたい方へ。

新着情報についてお知らせしています。フォローしていただけると嬉しいです。