相手にネガティブな感情を抱いてしまうのはなぜ?|根底にあるものと、その対応

2026年10月30日

相手は悪い人ではないのに、その人と自分を比べて、引け目を感じてしまう。

相手に対して、嫌な感情がわいてしまう自分が、嫌になる。

そんな経験はありませんか。

 

それは、あなたの性格に問題があるからではありません。

心の根底に、どうしても揺れ動いてしまう思いがあるのかもしれません。

 

自己探究が進んで、生きるのがずいぶんと楽になってきた私でしたが――。

相手に対して、引け目やネガティブな感情を抱いてしまうことが気になるようになりました。

ですが、その思いに丁寧に触れていったところ、その根底に大切な思いがあることに気づいたのです。

 

今回は、相手に対してネガティブな感情を抱くことの根底にあるものと、その対応について、私の体験をもとにお伝えします。

 

職場の同僚に引け目を感じる

 

 

気がつけば、元気がなくなっている私がいました。

思い当たることと言えば、職場で、新しいスタッフを雇ってもらったこと。  

 

私なりに頑張って仕事をしているものの、どうしても苦手なことや自信がもてないことがある私。

同じ仕事をこなせる、私とはタイプの違ったスタッフがいると良いと感じていました。

そこで、新しいスタッフをもう一人雇っていただけないか、管理職にお願いしたのです。  

 

ちょっと無理なお願いかと思っていたのですが、管理職は、こころよく引き受けてくださいました。

しかも、「私とはタイプの違う人を雇ってほしい」という私の願いまで、汲み取ってくださったのです。

 

新しく雇っていただいたAさん。

やわらかで、穏やかな雰囲気をまとい、頭の回転が速いタイプ。

私も、「いい人に来てもらえて、本当に良かった」と、嬉しく思っていました。  

 

ところが――。

Aさんの働きぶりを知るにつれ、引け目を感じ、元気がなくなっている自分に気がつきました。

「自分が望んで、新しい人を雇ってもらったのに、それで凹んでいるなんて、おかしいでしょう」という考えも浮かんできます。

 

私は、自分でもまだ気づいていない何かが、私の心の中にあるのかもしれないと考え、自己探究をしてみることにしました。

 

引け目を感じることの根底にあったもの

 

 

「ハコミセラピー」で自分の内面を探究していく

自己探究のツールは、「ハコミセラピー ※1 」。

一緒にハコミセラピーを学ぶ仲間とセッション練習をする際、同僚に引け目を感じることを取り上げてみました。

私がクライエント役になり、セラピスト役の人と一緒に体験を深めていきます。

 

セラピスト役の誘導のもと、私は、「今この瞬間」に意識を向ける、「マインドフルネス」の状態になります。

そして、職場の状況を思い出すと、Aさんと私の姿が、対をなすように浮かび上がってきました。  

 

能力にあふれ、仕事ができ、温和な人柄で、早々に周囲から信頼されるAさん。

一方、仕事はいつも綱渡りで、要領が悪く、ムダに個性が強くて、ちょっと残念な私。  

 

※1:「ハコミセラピー」とは、マインドフルネスを使って、心と身体の両方に働きかける心理療法です。

※「ハコミセラピー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

幼少期の思い出がよみがえってくる

「このAさんと私のコントラストには、馴染みがあるなあ」と思っていると――。  

母が、弟のことを褒め、私のことは強く叱りつける、幼いころの思い出がよみがえってきました。

 

母に言われた通りに行動でき、頭がよく、性格もよく、周囲の人からも信頼されていた私の弟。

一方、母に言われたことがうまくできず、頭が悪く、性格も微妙で、よく母から怒られていた私。  

 

母には母の事情があったのだと、今なら分かります。

でも、幼い私には知るよしもありません。

当時の幼い私の目には、母の接し方を通して、私と弟は、このように映っていたのです。

 

ハコミセラピーのセッションを続けていくと――。

私の心の中にいる、幼い子ども(内なる子ども、インナーチャイルドとも言われる)が、泣きじゃくる感じになっていきました。

私は、生まれながらの不良品。

ママに嫌な思いをさせるぐらいなら、生まれてこなければ良かった。

私が、生まれる前に、ちゃんと頑張らなかったから、不良品になって生まれてしまった。

生まれる前に、もっと頑張れば良かった。  

 

私の中にいる幼い子どもが、「私は要らない子」と信じ込んでおり、「良い子じゃなければ、母に嫌われる」と怖れていることは、これまでの自己探究で気づいていました。

ですが、その根底に「生まれてこなければ良かった」という、深い悲しみがあったことを、初めて知ったのです。

 

※つらい思いをしている自分を励ます方法について、関心のある方は、こちらもどうぞ。

 

幼い子どもに寄り添っていく

  

 

幼い私の未解消の感情が根底にあった

同僚に引け目を抱いてしまう私の心の根底には、泣いている幼い私がいました。

「私が悪い子だから、母に怒られる」と信じ込んでいるようです。

その深い悲しみが、心の奥底に留まっており、幼いころと同じような状況で、反応してしまったのでしょう。

 

現実の出来事に対して強めの反応が出てしまうのは、幼いころ、必要なものが得られなかったからだと思われます。

  • 気持ちを分かってもらう。
  • 注目してもらう。
  • 「大切な存在」として愛情を注いでもらう。

 

自分に必要なものを与えてもらえなかったという悲しみは、行き場を失い、解消されないまま、残ってしまうことがあります。

そして、幼いころのつらい体験と似た状況に直面すると、思わず、感情が噴き出してくることがあるのです。

 

出てくる状況や感情は、その人の幼少期の体験によって違ってくると思われます。

 

必要なものを提供すると落ち着くことがある

思い当たることがあれば、心の中にいる幼い子どもに――。

「幼いころに得られなかったものを提供してあげる」という方法もあります。

 

私の場合、心の中にいる幼い子どもに、こんな声かけをしてみました。

ママに嫌なことを言われると、本当につらくなるんだね。

ママのことが大好きなんだね。

だから、生まれる前に頑張らなかった自分が悪いって、思っているんだね。

 

私の心の中にいる傷ついた子どもは、自分の気持ちを分かってもらったと感じたようで、静かになっていきました。  

必要なものを与えてもらうと、落ち着いていくことが多いようです。

幼いころに得られなかったものを、改めて提供していく感じかもしれません。

 

私は、「必要なものを与える」という、このプロセスをくり返していきました。

そして、現状に幼少期の体験を重ね、必要以上に自分をおとしめていることに気づきました。

最終的に、同僚に対する引け目が感じられなくなり、私には私の力があると思えるようになったのです。

 

ただし、つらさを強く感じる場合は、一人で取り組むことはやめてください。

私も、「ハコミセラピー」の仲間や専門家と一緒に取り組み、ここまできました。

 

とはいえ、一人では、手に負えない苦しさもあります。

ご自身の状態によっては、医療機関や、専門家と一緒に取り組むほうが、安全で、確実なこともあります。

 

それから、「生まれてこなければ良かった」という思いが強いときは、一人で抱え込まず、身近な人や、相談窓口、医療機関に頼ってください。

 

※厚生労働省の電話相談などの窓口もご利用ください。

 

相手に嫌な感情を抱く自分を、変えたいと思っているあなたへ

気持ちをおさえて、普通にふるまおうとするほど、どっと疲れてしまう。

それは、あなたの心の奥で、まだ分かってもらえていない思いが、サインを出しているからかもしれません。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

相手を傷つけないよう、自分の気持ちに向き合おうと努力してきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、相手にネガティブな思いを抱いてしまう心の部分(パーツ)にも、あなたのペースで、一緒に向き合っていきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 
 

 

「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※相手から嫌がられる自分が悲しかった体験について、知りたい方へ。

 

※つらい思いを抱えている自分に「思考実験」をすることについて、知りたい方へ。

 

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