発達凸凹のお助けツール「マインドマップ」

2026年10月31日

メモを取っても、後から読みづらい。

そもそも、メモを取ることが得意ではない。

そんなお悩みはありませんか。

 

実は、私も、メモを取るのが苦手でした。

メモをとったとしても、どこに何が書いてあるか、探すのにひと苦労していました。

そんな私でも、負担なくメモをとり、読み返すことができるツールに出合ったのです。

 

今回は、「発達凸凹 ※1 」があるために、混乱状態におちいりがちな私を救ってくれた「マインドマップ」についてお伝えします。

 

※1:「発達凸凹」とは、発達障害の診断はつかないまでも、生まれつき、得意なことと苦手なことの差が大きい状態を言います。

 

メモをとるのに苦労してた私

 

私は、メモをとることが、あまり得意ではありません。

 

小学校から高校まで、授業中に黒板に書かれたことをノートに板書していたのですが、それに苦労することはありませんでした。

しかし、大学生になり、教授たちが授業の内容を黒板に書かなくなったときに、とても戸惑ったのです。

 

自分では意識していなかったのですが、教授が話す内容の要点を把握し、それを書き取ることが苦手だったようです。

全部書かなければと思っており、聞き逃したり、書きそびれたりしたことがあると、嫌な気持ちになるのです。

 

しかも、テストのときにノートを読み返すと、要点が分かりません。

蛍光ペンでマーキングすると、ほとんどの箇所に線を引いてしまいます。

 

私自身、軽微な「発達凸凹」があり、相手の話を要領よくメモにまとめたり、あとから振り返ったりすることが苦手なのです。

 

そんな私でしたが、社会人になり、速読法の研修会に参加した際、「マインドマップ」というメモの取り方を知りました。

研修会では、チラッと説明があったのだけなのですが、なぜか、惹かれたのです。

「マインドマップ」の書籍を数冊読み、書き方をマスターしました。

 

そして、実際に使ってみたところ――。

文章ではなく、単語で書いていくので、とても書きやすい。

あとから振り返っても、読みやすい。

 

今では、仕事や研修会に、「マインドマップ」は欠かせません。

私にとって、発達凸凹のお助けツールになっています。

 

※「発達凸凹」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

「マインドマップ」とは?

 

「マインドマップ」は、ノート術です。

ビル・ゲイツをはじめ、世界で2億5千万人以上が使っている、脳を活性化する思考技術。  

 

従来のノート術は、縦書きなら右から左へ、横書きなら上から下へと、「文章」を順番に並べて書きます。

でも、マインドマップは、中心から外側へ向かってひかれた線の上に「単語」や「絵」を書き入れる、図形のような見た目です。  

 

発明したのは、英国人のトニー・ブザン。

トニー・ブザンは、「学び方を学ぶ」分野での世界的権威で、一流企業、政府、政府教育機関のコンサルタントとしても知られています。  

「マインドマップ」の書き方

①準備するもの

線のない白い紙(A4サイズ以上がおススメ。A4サイズの白紙ノートでもOK)。

カラーペン。

紙は横向きに使う。

 

②中心(セントラルイメージ)

紙の中心に、書きたいテーマをイメージする絵を描く。

3色以上を使ってカラフルに描くと、イメージがわきやすくなる。    

 

③ブランチ(枝)をのばす

中心に描いた絵から、太めの枝(メイン・ブランチ)をのばす。

中心に近い部分は太めに、先は細めに描く。

直線ではなく、やわらかくカーブを描くようにする。

放射状にのばしていき、あとから書き足せるように、隙間をあけておく。  

 

④文字を書く

メイン・ブランチの上に、重要なキーワードを「単語」で書き入れる。

小さなイラストなどを入れると、脳が活性化する。  

 

⑤どんどんのばす

メイン・ブランチの先から、さらに、細い枝(サブ・ブランチ)を枝分かれするようにのばしていく。

先に行くほど線が細くなるようにする。  

 

⑥強調する・結びつける

必要に応じて、大切なキーワードをまるや雲で囲む、関連するキーワード同士を線で結ぶ。

 

「マインドマップ」の学び方

私は、先述したように、速読法の研修会で「マインドマップ」を知り、「これは使える!」と感じました。

それで、「マインドマップ」に関する書籍を読んで、書き方などを学び、我流で書くようになったのです。  

 

とはいえ、研修会の講師からは、度々、講座を受講して、しっかり学んだほうがいいと言われました。

「マインドマップ」を仕事で使い始めて5~6年が経ったころ、講座に参加してみたのですが――。

新しく学んだのは、「ブランチを描くときにひねりを加えること」「イラストを多めに入れること」だけでした。

 

講座の主催者には言えませんが、「書籍だけでも十分に学べる」と感じています。

 

この記事の最後に、私がおすすめする「マインドマップ」の書籍をあげておきました。

ご参照いただければと思います。

 

「ミニ・マインドマップ」は日常使いにおすすめ

 

 

「フル・マインドマップ」は役に立つが、時間がかかる

先ほど、書き方について説明したのが、「フル・マインドマップ」。

カラーペンを使って、カラフルに書いていきます。

書いていても楽しいし、見た目も美しいです。  

 

ですが、書くのに、結構な時間がかります。

私は、息子が中学生のとき、息子と一緒に「世界の気候」についてまとめたのですが、2時間かかりました。

 

「フル・マインドマップは、今年の目標とか、学習のまとめなど、書く作業をおこなう中で、心に刻む、記憶に留める、というときには役に立ちます。

中学時代に不登校だったという高校生に、「フル・マインドマップ」をすすめたら――。

「マインドマップを使って受験勉強を進めたら、志望する大学に合格した」という嬉しい報告をもらいました。

 

しかし、「フル・マインドマップ」は、普段使いには、あまり向いていないという印象があります。

何色も使ったり、イラストを描いたりするほど、時間を割けないことが多いからです。 

 

そこで、私が愛用いるのが、「ミニ・マインドマップ」です。

記録をとる際だけでなく、研修会のメモ、読んだ本の概要を書き留める際にも、有効活用しています。

 

「ミニ・マインドマップ」の書き方

「ミニ・マインドマップ」は、「フル・マインドマップ」の簡易版です。

色も単色で、イラストや絵は入れません。

ポイントとなる箇所に、別な色を使ってマーキングする程度です。

書き方は「フル・マインドマップ」とほぼ同じですが、一応、ご説明いたします。

 

①準備

白い紙ならなんでもOK(紙のサイズもお好みで。私は、100円ショップで買える「らくがき帳」を愛用しています)。

ボールペン(1色でもいいが、3~4色あるとなお良い)。

紙は横向きで使う。  

 

②中心

紙の中心に、横長の楕円形を描き、中央にテーマを書く。

私の場合、研修会ならテーマ、読んだ本ならタイトルなど。

 

③ブランチ(枝)をのばす

中心に描いた楕円から、放射状に枝をのばす(メインブランチ)。

太さは均一でOK。  

 

④文字を書く

メイン・ブランチの上に、重要なキーワードを「単語」で書き入れる。  

 

⑤どんどんのばす

メイン・ブランチの先から、さらに、枝分かれするようにのばしていく(サブ・ブランチ)。

太さは均一でOK。  

 

⑥強調する・結びつける

必要に応じて、大切なキーワードをまるで囲む、関連するキーワード同士を線で結ぶ。

このとき、色のついたボールペンをつかうと際立つ。  

 

「ミニ・マインドマップ」は発達凸凹のお助けツール

 

 

「ミニ・マインドマップ」のメリット

私は、「ミニ・マインドマップ」を使うようになって、15年近くが経ちました。

発達凸凹があるために、混乱しがちな私でしたが、「ミニ・マインドマップ」を使うことで、たくさんのメリットを得ています。

 

特に、仕事では「ミニ・マインドマップ」をフル活用しています。

私は、心理カウンセラーとして働いているのですが、カウンセリングの記録を「ミニ・マインドマップ」でとっているのです。

クライエント(相談者)の許可が得られたら、その場で、記録を嫌がる人の場合は、カウンセリングの直後に、「ミニ・マインドマップ」を書き上げます。

 

メリット①:考えが整理される

カウンセリングの記録に「ミニ・マインドマップ」を使うようになってから――。

「要点」や「ポイント」を把握しやすくなりました。

 

単語で書かれているためか、形状のおかげなのか、パッと見るだけで、内容が把握しやすいのです。

そのため、「ミニ・マインドマップ」を見ながら、考えを整理することが容易になりました。

 

メリット②:相手と情報を共有できる

話している相手が、「ここなんですけど」と、私が書いた「ミニ・マインドマップ」を指差しながら、話を進めることがあります。

視覚的に把握しやすいためか、相手とも情報を共有しやすいのです。

 

相手にも「発達凸凹」がある場合、視覚的に提示されたものは、理解を促すメリットがあるようです。

時折、相手の方から、「コピーしたものを、もらえますか」とお願いされることがあります。

 

メリット③:1枚にまとまるので探しやすい

つらつらとメモを取っていると、何枚にもわたることがあります。

「発達凸凹」があると、必要なものや必要な箇所を探し出すのに、ひと苦労です。  

 

ですが、「ミニ・マインドマップ」なら、1つの案件に1枚。

後から振り返るときに、探しやすいし、分かりやすいのです。

情報を整理することにも役立ちます。

 

「ミニ・マインドマップ」のデメリット

私は重宝している「ミニ・マインドマップ」ですが、デメリットもあります。  

 

デメリット①:人前で書くのが恥ずかしい

私自身、使い始めたときは、人前で書くのが恥ずかしいことがありました。

おずおずと書いている感じ。

ですが、最近は、「面白いメモの取り方ですね。よかったら、書き方を教えてください」と言われることが増えました。

最初の一歩さえ踏み出せば、あとは、それほどの気苦労はないかもしれません。

 

デメリット②:字が汚くなりがち

情報量が多く、スピード感が必要な場合、どうしても字が汚くなりがちです。

ただ、私の場合、すべての情報を書こうと欲張り過ぎているときに、字が汚くなっている気がします。

字が汚くて読めないときは、後から、ちょっと書き直すことがあります。

 

デメリット③:新しい枝に切り替えるタイミングが難しい

研修会など、テーマが項目ごとに分かれているものを、「ミニ・マインドマップ」に書く場合は、問題ないのですが――。

聞いた話を「ミニ・マインドマップ」に書いているときに、新しい枝(メイン・ブランチ)に切り替えるタイミングに苦労します。

 

話題が変わったときに、新しい枝を書くよう心がけてはいます。

しかし、なめらかに話が移っていく場合は、しばらく経ってから、「別の話になってる」と気づくのです。

私自身、いまだに苦労しています。

最近は、あまりこだわらず、1つの枝が大きくなったら、適当なタイミングで、次の枝に切り替えています。

 

デメリットはあるものの、メリットがデメリットを上回るので、使わないのは損だと感じています。

目で見て理解することが得意な「発達凸凹さん」には、特におすすめなノート術ですので、ぜひ、お試しください。

書いているうちに、書き方が身体になじんできて、気軽に使えるようになります。  

 

苦手なことが多いと悩んでいるあなたへ

苦手なことが多くて、工夫をしても、なかなかうまくいかない。

そんな状況に、疲れていませんか。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

工夫をしながら、苦手なことに取り組んできた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、発達凸凹の知見も取り入れながら、うまくいかないことに疲れている心の部分(パーツ)にも、頑張りたいという前向きな部分にも、一緒に向き合っていきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 
 

 

 

「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※「発達凸凹」がある自分の強みを活かしていきたいと考えている方へ。

 

※「発達凸凹」がある苦しさをゆるめていきたい方へ。

 

【参考文献】

「マインドマップ」について、理解を深めたい方は、ご参照ください。

  • トニー・ブザン(著)、神田昌典(訳)(2006)「マインドマップ(R) FOR KIDS 勉強が楽しくなるノート術」ダイヤモンド社
    ※イラストがたくさん描かれていて分かりやすいので、私の一番のおすすめです。 
  • トニー・ブザン(著)、近田美季子(監訳)(2009)「マインドマップ記憶術」ディスカヴァー・トゥエンティワン
    ※イメージを使った記憶法などについても書かれており、マインドマップと合わせて何かを覚えたいときに役立ちます。
  • トニー・ブザン(著)、近田美季子(監訳)(2009)「マインドマップ読書術」ディスカヴァー・トゥエンティワン
    ※マインドマップを使って、読んだ本の内容を整理し、記憶したいときに役立ちます。
  • トニー・ブザン、バリー・ブザン(著)、近田美季子(訳)(2013)「新版 ザ・マインドマップ(R)」ダイヤモンド社
    ※分厚くて内容も難しいのですが、脳の使い方なども書かれており、原点からしっかり学びたい方にはおすすめです。  

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