考え方のクセが自分の首を絞めていた【私が自分を生きるまで③】

2026年9月1日

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

生きづらさを解消し、「自分を生きる」ために、自己探究を重ねていきます。  

 

初めての集中内観で、なんと、母への怒りが消え去りました!

長年、積もりに積もった母への怒りがなくなったら、きっと気楽に生きることができる!

そんな風に思っていたのに――。

 

「周りの人すべてが私を許しても、私だけは、私を許さない!」という激しい怒りが、メラメラと湧いてくるではありませんか。

自分から自分に対して向けられる、逃れようのない怒りと、そこから生まれる苦しさ。

 

何とかしたかった私は、ひたすらに自己探究を重ねていくしかありません。

次第に、私が苦しい思いをするとき、その根底にあるものが、明らかになっていきました。

 

今回は、自己探究の過程で見えてきた、「考え方のクセ」についてお伝えします。

 

固まった心をほぐすには、環境が必要

 

自分を激しく責める状態に凝り固まる

初めての「集中内観 ※1 を終えた直後は、母への怒りがなくなり、晴れやかな気持ちになりました。

ところが、しばらく経つと、自分で自分を責める状態が、激しくなっていったのです。  

 

世界中の人が、私のことを受け入れてくれたとしても、私は、ダメな私を、決して受け入れない!

世界中の人が、私を許してくれたとしても、私だけは、私を絶対に許さない!

 

自分で自分に向ける怒りからは、逃れることができません。

しかも、激しい自責に心が削られ、地獄の業火で焼かれるような苦しみを味わいました。

 

あまりにもツラくて、何とかしたくて。

自己探究を続ける以外、思いつかなかった私は、その後、5年間で10回、集中内観へ通いました。  

 

3回目の集中内観で、「私なりに頑張っているんだから、それで、いいんじゃない」と、考える部分が出てきたものの――。

「こんなダメな人間を、許してはいけない!」という部分が、相変わらず、強いのです。  

 

凝り固まって、何ともしようがない感じ。

10回目の集中内観まで、同じような状態が続きました。

 

※1:「集中内観」とは、6泊7日で、自分自身と身近な人との関係を見つめ直し、自己理解を深める精神修養法です。私が初めての「集中内観」で、母への怒りがなくなったことについて、詳しくは知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

安心できる環境との出合い

私が、相も変わらず、七転八倒の苦しみを味わっていたとき――。

内観療法の勉強会で、信州内観研修所の所長、中野節子先生に出会いました。

 

出会った瞬間、「この人なら、何とかしてくれる!」と、自分でも驚くほどの確信を得た私。

早速、信州内観研修所におもむき、11回目の集中内観をおこないました。  

 

信州内観研修所の所長、中野節子先生は、凝り固まった心をほぐすための環境を、私に与えてくれました。

中野先生は、集中内観にきた人が最大限の効果を得られるように、さまざまな工夫をしてくださるのです。

たとえば、面接者として報告を聞きにくる中野先生は、私の話に笑ったり、「それって、どういうこと?」と質問したり。  

 

それまでの内観研修所では、お地蔵さんのように穏やかな無表情で、じっと私の話を聞く面接者ばかり。

リアクションが返ってくることも、会話になることも、ほとんどなかったのです。

それが、集中内観の決まり事なのでしょうが、私は放置されるような寂しさを感じていました。  

 

ところが、中野先生は、違います。

「勝手にいろいろやるから、伝統的な内観研修所の人からは、嫌がられちゃうのよね」と、おっしゃいますが――。

柔軟に対応してくれるところ、温かい雰囲気が、私にはフィットしました。  

 

固まった心をほぐすには、そのための環境が必要です。

悟りを開いたブッダのように、自分一人で、心を解放することができる人もいます。

でも、ほとんどの人は、凝り固まった心をほぐす作業を、一人でやりとげることはできません。

温かく包んでくれる環境が大切なんです。  

 

書き出すことで気づいた「考え方のクセ」

 

 

中野先生の工夫の中でも、私にピタッとはまったのが、「記録内観」。  

 

「記録内観」は、以下の手順でおこないます。

  1. 調べる対象(相手)に対して
  2. 年代を区切って
  3. 3つの質問:してもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことを調べ
  4. 紙に書き出す   

 

通常の集中内観では、調べたことをメモしてはいけない決まりになっています。

定期的に訪れる面接者に、ただ口頭で報告して、おしまい。  

 

中野先生の指示を受け、「記録内観」に取り組むうち、私は、あることに気づきました。

私は、現実に起きたことを、ねじ曲げて考えている。  

 

頭の中で考えているときは、右から左へと流れて、消えていく考え。

でも、「ノートに書き出す」という作業を加えることで、「自分の考えに、気を留めることができた」のです。  

 

たとえば、「知り合いにあいさつをしたとき、相手があいさつを返さなかった」という出来事があったとき。

「あの人は、私のことが嫌いだから、私にあいさつをしないんだ」と、ねじ曲げて考える。

次に、その知り合いに会ったときは、あからさまに、その相手を避ける。  

 

私が怒ったり、傷ついたりすることの根底に――、

「事実をねじ曲げて考えるクセ」があるのです。  

 

それに、両親に対しても、ねじ曲がった考えを持っていることに気づきました。

母は、「責任感が強いから」、私のようなダメ人間でも、愛情を注いでくれた。

父は、「人徳のある人だから」、私のようなダメな人間でも、愛情を注いでくれた。  

 

そのねじ曲がった考えのせいで、両親に感謝はできても、自分が愛されるに値する人間であるとは、実感できなかったのです。  

 

「日常内観」でさらに明らかになった「考え方のクセ」

 

 

「日常内観」とは

中野先生のもとで、集中内観を終えた私は、「日常内観」に取り組みました。

「日常内観」とは、6泊7日の集中内観を終えて日常生活に戻っても、毎日、内観を続けることです。  

 

通常の「日常内観」は、集中内観でおこなったのと、ほぼ同じやり方で行われます。

毎日、ある特定の人物(母、父など)に対して、生まれたときから年代を区切って、3つの質問について調べていく、というもの。

 

でも、このやり方だと、「集中内観で、ガッツリやったじゃん」と思ってしまいます。

取り組んではみるものの、目新しい発見がなく、私は三日坊主で終わっていました。  

 

ところが、中野先生の「日常内観」は、オリジナル。

「毎日、出会う人」に対して、「3つの質問について調べる」というもの。  

 

たとえば、

  • してもらったこと:職場の人から、お菓子をもらった。
  • して返したこと:息子と夫の服を洗濯した。
  • 迷惑をかけたこと:夫が洗い物をしてくれなかったことで、夫を怒鳴りつけた。

 

しかも、「日常内観」を、中野先生宛に、メールで送ってもOK。

毎日、メールで送る「日常内観」に、中野先生からの返信はありません。

でも、中野先生が読んでくれるというだけで、なんだか嬉しくて、続ける意欲がわいてくるのです。

 

「考え方のクセ」のパターンに気づく

「日常内観」を半年ほど続けたある日。

私は、私の「考え方のクセ」に、特定のパターンがあることに気づきました。

 

私が、嫌な思いをするとき、周りの人との関係をこじらせるとき。

事実をねじ曲げて考えるクセが、4パターンあるのです。  

 

①だれも、私の話を聞いてくれない。

②だれも、私の話を理解してくれない。

③私が大変なときには、だれも、私を助けてくれない。

④私と一緒にいると、みんな、不愉快になる。  

 

そして、その根底に、「やっぱり私は要らない子」という考えがあることにも、気がつきました。  

 

私がつらい思いをするのは、こうした「考え方のクセ」のせいだったんだ!

自分で自分の首を絞めていたんだ!  

 

自己探究は続く

私が次に取り組むのは、「考え方のクセ」のパターンを解きほぐすこと、に決まりました。  

 

私が、「日常内観」に取り組んだのは、約9年間でした。

その間、中野先生が都内で開催する「一日内観 ※2 」に月1回参加し、信州内観研修所で数年に1回「集中内観」に取り組む。

中野先生のもとで、せっせと自己探求に励みました。

 

※2:「一日内観」とは、一日をかけて、自分自身と身近な人との関係を見つめ直し、自己理解を深めるもの。6泊7日で行われる「集中内観」の短縮版のようなものです。  

 

内観を通して、次第に生きることが楽になっていったのですが――、

どうしても手の届かない領域があることが、気になっていきました。

自分をあきらめない(執念深い?)私の自己探求は続きます。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

先ほど触れた通り、凝り固まった心をほぐすには、温かく包んでくれる環境が欠かせません。

中野先生との出会いが、私にとって、その環境の一つでした。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」も、そうした安心できる環境の一つでありたいと思っています。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 
 
 
 
「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。    

 

※続きはこちら。苦しい思いを作り出す自分自身に迫ります。その後の自己探究のプロセスが気になる方へ。

 

※「やっぱり私は要らない子」という考え方の根本原因について、もっと知りたい方へ。

新着情報についてお知らせしています。フォローしていただけると嬉しいです。