「戦略的思考力」の8つの資質|ストレングス・ファインダー資質ガイド④

2026年10月2日

頭の中で、考えが、次々と広がっていく。

でも、考えれば考えるほど、動けなくなってしまう。

そんな経験はありませんか。

 

深く考える力は、本来、物事を的確に進めるための、大きな武器です。

ただ、その力が強すぎると、考えることばかりに時間を使ってしまうこともあります。

 

私自身、「ストレングス・ファインダー ※1 」で「戦略的思考力」に関する資質を知ったとき―――。

自分がなぜ、自分が納得するまで考え続けずにはいられないのか、その理由が分かりました。

 

今回は、4つの領域のうち、「戦略的思考力」の領域と、そこに含まれる「8つの資質」について、それぞれの強みと、裏目に出やすい面もあわせてお伝えします。

 

※1:テストの正式名称は「クリフトンストレングス」ですが、この記事では、一般に広まっている「ストレングス・ファインダー」という表記を用いています。

 

「戦略的思考力」の領域とは?

 

 

「ストレングス・ファインダー」で明らかになる34の資質は、その特徴から、大きく4つの領域(分野)に分かれています。

 

実行力

影響力

人間関係構築力

戦略的思考力(今回の記事)

 

「戦略的思考力」の領域には、「さまざまな情報を取り入れて分析し、より適切な判断をくだして、成果を出す」という特徴をもつ資質(才能のもと)が含まれています。

情報を集めて、考えをめぐらし、次に打つ手を選ぶということが得意なんですね。  

 

※「ストレングス・ファインダー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

「戦略的思考力」の領域に含まれている資質

 

「戦略的思考力」の領域に含まれている「8つの資質」について説明していきます。

各々の資質について、お伝えするのは、「強みとなるような特徴」と「裏目に出てしまうとき」。  

 

資質が、いい感じで発揮されると、「強み」になります。

ところが、本来は「強み」になるような特徴でも、状況とのミスマッチがあったり、暴走してしまったりすると――。

裏目に出てしまい、好ましくない状態になることがあるのです。  

 

学習欲

強みとなるような特徴

新しい事実、スキル、知識を学ぶことが好きで、常に向上することを望んでいる。

学んで結果を出すことよりも、何かを学習しているプロセスにトキメキを感じる。

いつも新しいことを学んだり、習ったりすることに、目を輝かせているというイメージ。

裏目に出てしまうとき

学ぶこと(インプット)ばかりで、人に伝えること(アウトプット)をしないと、宝の持ちぐされになってしまう。

ある程度、学んだと思うと、飽きてしまう。

 

原点思考

強みとなるような特徴

過去に起きたことをふり返り、そこから必要なことを学ぶ。

歴史や過去の出来事から学んだことで、現状を理解し、今後の計画を立てることが得意。

過去の過ちはくり返さない、堅実なイメージ。

裏目に出てしまうとき

初対面の人や新しい状況に直面すると、慣れるまでに時間がかかる。

過去に起きたことに、こだわってしまう。

 

収集心

強みとなるような特徴

興味のひかれるものを、熱心に集めていく。

集める対象は、形のある物だけでなく、情報、アイディア、人間関係も含まれる。

好奇心に満ちあふれたコレクターというイメージ。

裏目に出てしまうとき

インプット(集める)ばかりで、アウトプット(集めたものを人と共有する、情報から得た知識をいかして行動する)がないと、せっかく集めたものがムダになる。

たくさん集め過ぎて、ゴチャゴチャになってしまう。

 

戦略性

強みとなるような特徴

目的を達成するための方法をあれこれと考え、一番いいやり方を見つけ出す。

「もし、~なら?」とくり返し自分に問いかけて、あらゆるパターンを想定した中から、これから起こりそうな問題点をつぶしていく。

作戦をじっくりと練り上げる戦略家というイメージ。

裏目に出てしまうとき

いいアイディアを選び出すまで、時間がかかる。

いつも何か違うことを試さなければ、気が済まない。

 

着想

強みとなるような特徴

新しいアイディアを考え出す。

ほかの人が見逃していることに気づき、新しい発見としてお披露目することにワクワクする。

今までだれも思いつかなかったことが、頭の中にひらめく天才肌というイメージ。 

裏目に出てしまうとき

アイディアが非現実的だったり、突飛だったりして、周りの人に理解してもらえない。

変化に乏しいと、飽きてしまう。

 

内省

強みとなるような特徴

関心のある事柄について、自問自答しながら考えを深めていく。

一人でじっくりと考えることや、人と知的な議論をかわすことが大好き。

まさに、考える人というイメージ。

裏目に出てしまうとき

 一人で考えることを好むのでよそよそしい感じがする。

ブレインストーミングのように、次々とアイディアを出すことは苦手。

 

分析思考

強みとなるような特徴

データや事実の積み重ねから、パターンと因果関係を探し出す。

データを分析する、規則性を発見する、アイディアを整理することが得意。

論理的でクールなイメージ。

裏目に出てしまうとき

あいまいな考えをもつ相手を追いつめてしまう。

きちんと分析することにこだわると、期限や次の行動がおろそかになる。

 

未来志向

強みとなるような特徴

未来にできることを想像するとモチベーションが上がる。

未来のビジョンについて語ることで、周りの人にもエネルギーを与える。

「もし、~だったら、どんなにすばらしいだろう」と考えるドリーマーのイメージ。

裏目に出てしまうとき

実行力に乏しい場合は、空想や妄想にとどまってしまう。

具体的に話さないと将来のビジョンを周囲の人に理解してもらえない。

 

ここまで、「戦略的思考力」の領域に含まれる資質について取り上げてきました。

ただし、資質は一覧で眺めて終わりではありません。  

 

日々の生活や仕事の中で、意識して使ってみることで、初めて「強み」として育っていきます。

裏目に出ていると感じる資質も、意識して使えていなかったり、強く出過ぎていたりするだけ。

本来は、あなたを支える力になるものです。  

 

資質が裏目に出る理由

 

 

資質をうまく使えば「強み」になるのに、なぜか、裏目に出てしまう。

その根底には、2つの要因が潜んでいます。  

 

「強み」として意識して使えていない

「戦略的思考力」に関する資質は、放っておくと、考えることだけで満足してしまいがちです。

考えたことを、実際の行動や、相手に伝える言葉に変えて初めて、「深く考える力」という「強み」に育っていきます。

 

資質を意識して使い、「強み」に育てる方法については、こちらの記事の「『才能』を『強み』に育てる方法」の章を参考になさってください。

 

※詳しくは、こちら。

 

心の傷やトラウマ

戦略的思考力に関する資質が強く働きすぎて、暴走しているような状態になると――。

考えることに逃げ込んでしまう、一人の世界にこもって動けなくなるといった形で、裏目に出てしまいます。

 

資質が暴走する根底には、幼少期の傷つきやトラウマが潜んでいます。

心の傷やトラウマが資質を暴走させる理由や、その対処法については、こちらの記事を参考になさってください。

 

※詳しくは、こちら。

 

「強みが裏目に出る」と思っているあなたへ

深く考える力そのものは、あなたの大切な資質です。

それでも「考えすぎて動けない」と感じるなら――。

それは、資質を意識して使えていないとか、過去の心の傷やトラウマが影響しているといった、事情があるのかもしれません。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

ここまで、資質を眺めながら「自分にはこれが当てはまるかも」と考えてくださっただけでも、自分と向き合う大切な一歩になります。

「もっと自分の強みを活かしたい」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、資質という才能の部分と、それを裏目に出させてしまう心の部分の両方に、一緒に向き合っていきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 

 

 

「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※自分の資質を知ったあと、それを活かして「強み」にしていくことに、関心がある方へ。

 

※「戦略的思考力」の資質が暴走して、考えるほどに苦しくなってしまうことが、気になっている方へ。


 

【参考文献】 今回の記事は、以下の書籍の記述をもとに、私が勝手にまとめたもので、Gallup社の見解とは異なる面もあります。 資質についての理解を深めたい方は、ご参照ください。

  • トム・ラス(著)、古屋博子(訳)(2017)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版 
  • ジム・クリフトン、ギャラップ(著)、古屋博子(訳)(2023)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版←最新版は、こちら。

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