自己否定が強い私がストレングス・ファインダーで自分を整えていった方法

2026年7月13日

「ストレングス・ファインダーを受けたけど、どう活かせばいいのか分からない」

「結果を見て、なるほどと思ったけど、それだけで終わってしまった」

そんな経験はありませんか。

 

ストレングス・ファインダーは、才能診断ツールとして知られています。

ですが、実は、「自己否定が強い人、発達凸凹がある人が、自分を知り、自分を整えていくための道具」としても、強力に機能するのです。

 

この記事では、私自身が自己否定の強さに長年苦しんできた体験をもとに、ストレングス・ファインダーの結果を使って自分を整えていった4つのステップについてお伝えします。

特に、「強みを活かして生きよう」と言われてもピンとこない方、「自分の結果が何を意味するのか分からない」という方に読んでいただきたい内容です。

 

ストレングス・ファインダーの結果は長年の自己探究に値する

 

ストレングス・ファインダーの「才能」とは

「ストレングス・ファインダー(クリフトンストレングス)」は、インターネット上で177の質問に答える「才能診断ツール」。

1時間もかからずに、自分の「才能(資質)※1  を知ることができます。  

 

「才能」というと、ごく一部の優れた人物だけがもっているものと思われがち。

ところが、ストレングス・ファインダーでいうところの「才能」とは。

 

◆自然と出てくる考え、感情、行動。

◆やっているときに楽しい、やるのが得意と感じること。

◆普段、意識しなくても、やりがちなこと。  

 

つまり、誰でも、もっているものなのです。

 

※1:「資質」とは、特徴の似た「才能」をカテゴリーにまとめたものを指します。  

 

長年の自己探究に値する結果

私も、ストレングス・ファインダーのテストを受けてみたところ。

ストレングス・ファインダーの「上位資質 ※2 の特徴が、長年の自己探究の末に私が見いだした「心の中にいる存在(パーツ)」の特徴と、見事に合致していました。

これは大きな発見でした。

 

ストレングス・ファインダーは、自分の才能を知るだけのツールではありません。

「自分の心の中にいる存在」を知り、その存在と仲直りするための地図として使えるのです。

 

特に、自己否定が強い人・発達凸凹がある人にとって、「自分の心の中にいる存在」を客観的に把握することは、長期間にわたる自己探究を必要とします。

  • 自己否定が強い人:自分の中のネガティブな存在にばかり、注目してしまう。
  • 発達凸凹がある人:そもそも自分自身を客観的に見ることが苦手。

 

ところが、ストレングス・ファインダーは、その時間を大幅にショートカットしてくれるのです。

 

 ※2:「上位資質」とは、ストレングス・ファインダーの結果のうち、上位にある10前後の資質のこと。自分でも気づかないうちに、せっせと働いている資質です。  

 

※ストレングス・ファインダーの結果が、長年の自己探究で見い出した自分の特徴と同じであったことについては、詳しく知りたい方へ。

 

ストレングス・ファインダーの結果を活用する方法

 

 

長年の自己探究の末、母との関係で生じた苦しみから解放されるようになってきた私。

私が苦しみから解放されるために、欠かせなかったことは、以下のことです。  

 

①自分の中にどんな存在がいるかを知る

②その存在が、どんなときに動くかを知る

③どの存在も、自分を守ろうとしていることに気づく

④存在に優しい言葉をかけ、自分を整える  

 

この4つの段階を、ストレングス・ファインダーの結果を活用して実践する方法があります。  

 

ちなみに、①~③は「自分を知る」。

④は「自分を整える」。

①~④をくり返すことで、「自分を生きる」ことができるようになります。  

 

ステップ1:自分の中にどんな存在がいるかを知る

 

 

先ほどもお伝えした通り、私の場合、ストレングス・ファインダーで明らかになった「上位資質」と、長い自己探究の末に見いだした「心の中にいる存在」の特徴が、見事に合致していました。  

ストレングス・ファインダーで明らかになる「上位資質」は、「自分の心の中にいる存在」と、とらえることができます。

 

ストレングス・ファインダーは、「人はいくつもの才能(資質)を有している」という考えのもと、作られているため。

「心は集合体」、つまり、「心の中にいくつもの存在がある」という概念と相性が良いのです。

 

「自分の心の中にいる存在」を自己探究する際の落とし穴は、気になる存在にばかり注目してしまうこと。

たとえば、少しのことでクヨクヨする存在、とか、ダメな自分を責めてくる存在、とか。  

 

一方、日々を生きるためにせっせと働いている、ありがたい存在がいることについては、ついつい、見落としてしまいがち。

特に、自己否定が強すぎる人は、自分の心の中に、役に立つ存在がいることに、なかなか気づきません。

そんな存在に気づくまで、本当に長い時間を要してしまうのです。  

 

ところが、ストレングス・ファインダーでは、見落としがちな存在、つまり、自分を支えてくれてきた存在も、「資質」として明示されます。  

 

あなたは、1時間もかけずに、「自分の心の中にいる存在」全ての特徴を知ることができるのです。  

 

ただし、自己否定が強い状態では、自分の「上位資質(心の中にいる存在)」が、本当に自分の中に存在しているとは感じにくいことがあります。

「こんな結果が、本当に自分のことを表しているのか」という疑いが先に立ちやすいのです。

しかも、「自分の中に役に立つものがあるはずがない」と思い込んでいるために、目につくものしか、見えなくなっています。

 

ステップ2:その存在が、どんなときに動くかを知る

 

 

「上位資質(心の中にいる存在)」の特徴が分かったら。

自分の日々の生活を振り返り、どのタイミングで、どの上位資質が働いていたかを検討します。  

 

たとえば、私が落ち込み、苦しみにさいなまれるとき、上位資質が次のような流れで働きます。

  1. 思い通りにいかないことがあると、「自我」が騒ぎ出し、自分で自分を責め立てる。
  2. 「共感性」が、猛烈に嘆き悲しむ。
  3. その他の上位資質が、機能を停止する。

 

一方、私が調子よく仕事を進めているときは、いくつもの上位資質が同時に働いています。

  • 「収集心」が、必要な情報や知識を集め、場に応じたものを提供してくれる。
  • 「戦略性」が、その場その場で、最善策を考えていく。
  • 「共感性」が、直感を働かせ、物事を判断していく。
  • 「達成欲」が、黙々と働いて、任務を遂行していく。
  • 「内省」が、自分がやるべきことについて、じっくりと考えを深めていく。

 

自己否定が強い人、発達凸凹がある人は、「自分の心の中にいる存在」を捉えきれないため、働き方を把握することに苦戦しがち。

しかし、ストレングス・ファインダーの結果を活用すると、「上位資質(心の中にいる存在)」の働き方が、客観的に把握しやすくなるのです。

それが、ネガティブな働き方であっても、ポジティブな働き方であっても。  

 

「上位資質(心の中にいる存在)」の働き方を客観的に把握できるようになると。

次第に、「上位資質(心の中にいる存在)」を少し離れたところから眺めることができるようになり、感情の波に飲み込まれることが減っていくのです。  

 

ただし、「どの資質がどんなときに、どのように働いているか」を自分一人で把握しようとすると、ネガティブな場面にばかり目がいきやすく、かえって自己否定が強まることがあります。

 

ステップ3:どの存在も、自分を守ろうとしていることに気づく

 

 

ストレングス・ファインダーには、「どの資質も良いものである」という前提があります。

これも、私が長年の自己探究を経て、「自分の心の中にいる存在」にたどり着いた心境と、まったく同じ。  

 

ストレングス・ファインダーは、「ポジティブ心理学」の考えをもとに作られています。

「ポジティブ心理学」のベースにあるのは、「人間の心の‟問題点”ではなく、心の‟ポジティブな働き”に注目する」という考え方。  

 

そのため、ストレングス・ファインダーでは、「ネガティブな状態は、資質が未熟である、あるいは、資質が暴走しているために生じている」と考えます。  

 

たとえば、私の資質の場合。

  1. 思い通りにいかないことがあると、未熟な「自我」が「ダメな人間である自分を許せない!」と暴走して、自分自身を責め始める。
  2. 「共感性」が、激しい叱責に傷つき、感情が暴走して、猛烈に嘆き悲しむ。

 

私の「自我」は、未熟であるがゆえに、思い通りにいかないことがあると、うまくやれない私に厳しい言葉を浴びせかけることで、私自身の行動を正そうとします。

行動を正すために、脅しのようなやり方しか、知らないのです。  

 

ネガティブな状態が生じているときは、どの資質が、どのように暴走しているか、検討してみましょう。

 

「未熟」「暴走」という視点で、自分の上位資質を眺めると、「敵」というより、暴走してしまう「幼い子ども」に見えてきます。  

 

ストレングス・ファインダーの上位資質を丁寧に見ていくと。

「上位資質(心の中にいる存在)」に悪いものはないと気づき、暴走している存在にも、優しいまなざしを向けることができるようになるのです。

 

ただし、自己否定が強い状態では、「どの存在も悪いものではない」という視点に立つこと自体が、難しいことがあります。

暴走している存在を「幼い子ども」として見るには、安全な場での体験の積み重ねが必要です。  

 

ステップ4:存在に優しい言葉をかけ、自分を整える

 

 

ストレングス・ファインダーには、「成功分析」というものがあります。

日々の生活を振り返り、成功した場面があれば、どの資質がどのように働いていたかを分析するのです。  

 

私の「成功分析」は、こんな感じ。

  1. 職場でしんどい思いをしたとき、「運命思考」が、「自分のレベルを上げるために必要な試練」と考え、冷静さを取り戻した。
  2. 「戦略性」「内省」が、解決策を練ってくれた。
  3. 「達成欲」が、解決策を実践してくれた。

 

日常生活では、うまくいかなかったことを思い出し、自分にダメ出しをしてしまいがち。

温かな家庭で育った人、心のバランスが取れている人でも、自分にダメ出しをするばかりでは、心が削れていきます。

ましてや、私のように親との関係で心に傷を抱えており、心のバランスが乱れがちなタイプは、自分にダメ出しをすると、心に致命傷を負いかねません。  

 

自分の心を健全に保ち、自分の力を最大限に発揮するためには。

自分に優しい言葉をかける行為、つまり、「セルフ・コンパッション」が必要です。

そして、ストレングス・ファインダーの「成功分析」は、セルフ・コンパッションにつながります。  

 

そうは言っても、日常生活で起きたことを振り返りながら、「成功分析」をしていくのが難しい。

そんな風に思うあなたにおススメなのが、「上位資質に、その特徴を伝え、感謝やねぎらいの言葉をかけること」です。  

 

私の場合は、こんな感じ。

  • 「運命思考」に対して、「発想を変える視点を与えてくれて、ありがとう」
  • 「内省」に対して、「いろいろなことをじっくり考えてくれて、ありがとう」
  • 「達成欲」に対して、「必要な任務をせっせと遂行してくれて、ありがとう」

 

私は、朝晩、「自分の心の中にいる存在」全てに、感謝やねぎらいの言葉をかけています。

「上位資質」を使っても、同じことができるのです。  

 

私のように自己否定の激しいタイプだと、生身の自分に優しい言葉をかけることが、なかなかに難しい。

でも、「上位資質(心の中にいる存在)」だったら、他人をねぎらうように、優しい言葉をかけやすくなるのです。  

 

自分の一部であるもの(上位資質、心の中にいる存在)に対してであっても、優しい言葉をかけると、「セルフ・コンパッション」と同じ効果が得られます。

「セルフ・コンパッション」を重ねることで、自分の心が整っていき、自分を生きることにつながっていくのです。  

 

ただし、どの存在に、どんな言葉をかければいいかが分からない場合、一人では行き詰まってしまうことがあります。

「何を言えばいいのか分からない」「言葉をかけても、しっくりこない」という場合は、専門家と一緒に探ることで、初めて見えてくるものがあります。  

 

※「心は集合体」という概念について、理解を深めたい方へ。

※「心の中にいる存在」に対して「セルフ・コンパッション」を行う方法について、詳しく知りたい方へ。

 

うまく活用できないのは、あなたのせいではない

 

 

ストレングス・ファインダーの結果を、うまく活用できないとしたら。

上位資質の暴走が抑えられない状態になっている可能性が高いです。  

 

心の傷つきが大きいと、資質は激しく暴走しがち。

特定の資質が暴走していると、自分の資質を優しいまなざしで見ることなんて、できません。  

 

自分には、つまらない資質しかない。

どの資質も、大した働きをしていない。  

そんな風に感じてしまうのです。  

 

心の傷つきが大きい場合は、どの上位資質が暴走しているかを見定めながら――。

暴走している資質に2つの質問をしてみましょう。

◆あなたの本当の願いは、何かな?

◆あなたが頑張らないと、何が起こりそうかな?  

 

私の場合、私を責め立てる「自我」とのやり取りは、こんな感じ。

  • 「自我」の願い:みんなに認められるような、能力にあふれたスゴイ人になって、母に認めてもらいたい。
  • 「自我」が頑張らないと:母に見捨てられる。生きていけない。

 

資質から自分をけなす言葉が飛んでくると、へこたれるし、嫌悪感さえ抱きます。

ですが、資質の思いに耳を傾けると、少し違った心境になります。

思い通りにならなくてイライラし、空回りしている、幼い子どもを見るような心もちになるのです。

 

ただし、心の傷つきが深い場合、「資質に質問をする」という方法に一人で取り組むことは難しくなります。

自己否定が強い状態では、資質に質問をしようとしても、批判的な声がさらに大きくなるだけで、堂々巡りになることがあるからです。

 

そんなときに必要なのは、一人で何とかしようと踏ん張ることではありません。

自分一人で頑張ることは、一見すると美徳ではありますが、ツライ思いを重ねることになるかもしれません。

無理をすることを手放し、専門家と一緒に探ることが、最も効果的で、安全な方法です。

 

「結果は持っているのに、活かせていない」―そんな方のために

ストレングス・ファインダーの結果は、正しく読み解くことで、初めて自分を知る地図になります。

ところが、自己否定が強い状態では、一人で読み解こうとしても、壁にぶち当たることに……。

「これが本当に自分のことなのか」という疑いが先に立ち、活かすどころか、かえって自己否定の確認になってしまうのです。

 

専門家と一緒に結果を読み解くことで、初めて「これが自分の才能だったのか」という気づきが生まれ、そこから自分を整えるプロセスが始まります。

 

「自分を知り、自分を整えたい」―そんなあなたへ

まずは話してみるだけで構いません。

長い間、「自分にはたいした強みがない」と思い続けてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」の強み発見セッションでは、Gallup認定ストレングスコーチとして、あなたの「才能」を尊重しながら、臨床心理士・公認心理師として、「こんなの才能じゃない」というあなたの気持ちにも寄り添います。

「才能を知る」と同時に、「才能をどのように捉えているか」に気づくことで、自己否定が少しずつ緩んでいきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方には、こちらもご覧ください。

 

※ストレングス・ファインダーの基本とその活用方法を知りたい方へ。

※才能が暴走して弱みになる仕組みを理解したい方へ。

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