自己否定が強い私がストレングス・ファインダーで自分を整えていった方法

2026年10月27日

「ストレングス・ファインダー ※1 」を受けたけど、自分に才能があるとは思えない。

結果を見ても、自分がつまらない人間だと再認識しただけだった。

そんな風に思った経験はありませんか。

 

ストレングス・ファインダーは、「才能を可視化するためのテスト」として知られています。

ですが、実は、「自己否定が強い人が、自分を知り、自分を整えていくための道具」としても、強力に機能するのです。

 

今回は、自己否定が強く、苦しい思いを重ねてきた私が、ストレングス・ファインダーの結果を使って自分を整えていった体験についてお伝えします。

特に、「強みを活かして生きよう」と言われてもピンとこない方、「自分の結果が良いものだとは思えない」という方に読んでいただきたい内容です。

 

※1:テストの正式名称は「クリフトンストレングス」ですが、この記事では、一般に広まっている「ストレングス・ファインダー」という表記を用いています。

 

ストレングス・ファインダーの結果は長年の自己探究に値する

 

 

Gallup社が開発した「ストレングス・ファインダー」は才能診断ツール。

テストを受けると、1時間もかからずに、自分の「才能(資質 ※2 )」 を知ることができます。

※2:「資質」とは、特徴の似た「才能」をカテゴリーにまとめたものを指します。    

 

私も、ストレングス・ファインダーのテストを受けてみたところ、大きな発見がありました。

「上位資質 ※3 」の特徴が、長年の自己探究の末に私が見いだした「心の中にいる存在(パーツ)」の特徴と、見事に合致していたのです。

 

※3:「上位資質」とは、ストレングス・ファインダーの結果のうち、上位にある10前後の資質のこと。自分でも気づかないうちに、せっせと働いている資質です。

 

自己否定が強い人の場合、自分の「心の中にいる存在」を把握するまでに、長期間にわたる自己探究を必要とします。

なぜなら、自己否定が強いと、自分の中のネガティブな存在にばかり注目してしまうからです。

ところが、ストレングス・ファインダーは、自己探究の時間を大幅にショートカットしてくれます。

 

ストレングス・ファインダーは、自分の才能を知るだけのツールではありません。

自分の「心の中にいる存在」を知り、その存在と仲直りするための地図として使えるのです。

 

※ストレングス・ファインダーの結果が、長年の自己探究で見い出した自分の特徴と同じであったことについて、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

ストレングス・ファインダーの結果を活用する方法

 

 

長年の自己探究の末、母との関係で生じた苦しみが、徐々にほどけていった私。

私が苦しみから解放されるために、「心の中にいる存在」に取り組んできました。

そのときに、重ねていったのは、以下のステップです。  

 

①自分の中にどんな存在がいるかを知る

②その存在が、どのように働くかを知る

③どの存在も、自分を守ろうとしていることに気づく

④存在に優しい言葉をかけ、自分を整える  

 

この4つのステップを、ストレングス・ファインダーの結果、つまり、「上位資質」を活用して実践する方法があります。  

 

ちなみに、①~③は「自分を知る」。

④は「自分を整える」。

①~④をくり返すことで、「自分を生きる」ことに近づいていきます。

 

ステップ1:自分の中にどんな「上位資質」があるかを知る

 

 

「上位資質」は「心の中にいる存在」ととらえることができる

先ほどもお伝えした通り、ストレングス・ファインダーで明らかになる「上位資質」は、自分の「心の中にいる存在」と、とらえることができます。

 

ストレングス・ファインダーは、「人はいくつもの才能(資質)を有している」という考えのもと、作られているため――。

「心は集合体」、つまり、「心の中にいくつもの存在がある」という概念と相性が良いのです。

 

※「心は集合体」という概念について、理解を深めたい方へ。

 

「上位資質」を知ることで「役に立つ存在」が把握できる

自分の「心の中にいる存在」を一人で探究していく際の落とし穴は、気になる存在にばかり注目してしまうこと。

たとえば、少しのことでクヨクヨする存在、とか、ダメな自分を責めてくる存在、とか。  

 

そのため、日々を生きるために役立っている、ありがたい存在については、見落としてしまいがちです。

特に、自己否定が強すぎる人は、自分の心の中に、役に立つ存在がいることに、なかなか気づきません。

 

ところが、ストレングス・ファインダーでは、自分を支えてくれてきた存在も、「上位資質」として明示されます。  

あなたは、1時間もかけずに、自分の「心の中にいる存在」を知ることができるのです。  

 

ただし、自己否定が強い状態では、自分の「上位資質」を、良いものとしてとらえることが難しい場合があります。

そのようなときは、「良いものとしてとらえるのが難しい」という自覚だけを持っておき、次のステップへ進んでいきましょう。

 

ステップ2:「上位資質」が、どのように働くかを知る

 

 

「上位資質」の働き方を把握していく

「上位資質」の特徴が分かったら――。

自分の日々の生活を振り返り、どのタイミングで、どの上位資質が働いていたかを検討します。

 

まず、日常的に起きていることを振り返り、「うまくいっているとき」に注目します。

そのときに、どの「上位資質」が、どのように働くかを見出していくのです。

 

次に、取り上げるのは、「うまくいかないとき」。

同じように、どの「上位資質」が、どのように働くかを把握していきます。

 

「上位資質」の働き方を客観的に把握していくと、次第に、「上位資質」を少し離れたところから眺めることができるようになります。

すると、自分の今の状態に気づきやすくなり、感情の波に飲み込まれることが減っていくのです。  

 

私の場合の「上位資質」の働き方

たとえば、私が調子よく仕事を進めているときは、いくつもの「上位資質」が同時に働いています。

  • 「収集心」が、必要な情報や知識を集め、場に応じたものを提供してくれる。
  • 「戦略性」が、その場その場で、最善策を考えていく。
  • 「共感性」が、直感を働かせ、物事を判断していく。
  • 「達成欲」が、黙々と働いて、任務を遂行していく。
  • 「内省」が、自分がやるべきことについて、じっくりと考えを深めていく。

 

一方、私が落ち込み、苦しみにさいなまれるとき、「上位資質」が次のような流れで働きます。

  1. 思い通りにいかないことがあると、「自我」が騒ぎ出し、自分で自分を責め立てる。
  2. 「共感性」が、猛烈に嘆き悲しむ。
  3. その他の上位資質が、機能を停止する。

 

ただし、「上位資質」の働きを自分一人で把握しようとすると、ネガティブな場面にばかり目がいきやすく、かえって自己否定が強まることがあります。

 

ステップ3:どの「上位資質」も、自分を守ろうとしていることに気づく

 

 

「資質は良いものである」という前提

ストレングス・ファインダーには、「どの資質も良いものである」という前提があります。

これも、私が長年の自己探究を経て、自分の「心の中にいる存在」にたどり着いた心境と、まったく同じ。  

 

ストレングス・ファインダーは、「ポジティブ心理学」の考えをもとに作られています。

「ポジティブ心理学」のベースにあるのは、「人間の心の『問題点』ではなく、心の『ポジティブな働き』に注目する」という考え方。  

 

そのため、ストレングス・ファインダーでは、「ネガティブな状態は、資質が未熟である、あるいは、資質が暴走しているために生じている」と考えます。  

 

たとえば、私の「自我」は、思い通りにいかないことがあると、私を責めてきます。

ですが、本当は、私自身の行動を正して、私が「素晴らしい人間」になること、そして、幸せになることを願っているのです。

ただ、「自我」が未熟であるために、行動を正す方法として、脅すことしか知りません。

それに、力み過ぎて、暴走してしまいます。

 

自分を守ろうとして必死に頑張っているという視点

ネガティブな状態が生じているときは、どの「上位資質」が、どのように暴走しているか、検討してみましょう。

「未熟」「暴走」という視点で、自分の「上位資質」を眺めると、「敵」というより、暴走してしまう「幼い子ども」に見えてきます。  

 

ストレングス・ファインダーの「上位資質」が、自分を守ろうとして、必死に頑張り過ぎているという視点で見ていくと――。

「上位資質」に悪いものはないと気づき、暴走している資質にも、優しいまなざしを向けることができるようになるのです。

 

ただし、自己否定が強い状態では、「どの存在も悪いものではない」という視点に立つこと自体が、難しいことがあります。

暴走している存在を「幼い子ども」として見るには、安全な場での体験の積み重ねが必要です。  

 

ステップ4:「上位資質」に優しい言葉をかけ、自分を整える

 

 

「成功分析」は「セルフ・コンパッション」につながる

ストレングス・ファインダーには、「成功分析」というものがあります。

日々の生活を振り返り、成功した場面があれば、どの「上位資質」がどのように働いていたかを分析するのです。  

 

私の「成功分析」は、こんな感じ。

  1. 職場でしんどい思いをしたとき、「運命思考」が、「自分のレベルを上げるために必要な試練」と考え、冷静さを取り戻した。
  2. 「戦略性」「内省」が、解決策を練ってくれた。
  3. 「達成欲」が、解決策を実践してくれた。

 

日常生活では、うまくいかなかったことを思い出し、自分にダメ出しをしてしまいがちです。

どんな人でも、自分にダメ出しをするばかりでは、心が削れていきます。

ましてや、私のように親との関係で心に傷を抱えており、心のバランスが乱れがちなタイプは、自分にダメ出しをすると、苦しくなっていくばかりです。

 

自分の心を健全に保ち、自分の力を最大限に発揮するためには――。

自分に優しい言葉をかける行為、つまり、「セルフ・コンパッション」が必要です。

そして、ストレングス・ファインダーの「成功分析」は、セルフ・コンパッションにつながります。  

 

「上位資質」に感謝やねぎらいの言葉をかける

そうは言っても、日常生活で起きたことを振り返りながら、「成功分析」をしていくのが難しい。

そんな風に思うあなたにおすすめなのが、「上位資質」に「感謝やねぎらいの言葉をかけること」です。  

 

私の場合は、こんな感じ。

  • 「運命思考」に対して、「発想を変える視点を与えてくれて、ありがとう」
  • 「内省」に対して、「いろいろなことをじっくり考えてくれて、ありがとう」
  • 「達成欲」に対して、「必要な任務をせっせと遂行してくれて、ありがとう」

 

成功した場面が思い浮かばなくても、「上位資質」の特徴のお陰で得ていることに対して、感謝の言葉をかけていきます。

私のように自己否定の激しいタイプだと、生身の自分に優しい言葉をかけることが難しいのですが――。

「上位資質」だったら、少し距離が取れ、他人をねぎらうように、優しい言葉をかけやすくなるのです。  

 

自分の一部(上位資質)に対してであっても、優しい言葉をかけると――。

「セルフ・コンパッション」を得ることができ、心が整いやすくなります。

 

ただし、どの資質に、どんな言葉をかければいいかが分からない場合、一人では行き詰まってしまうかもしれません。

「何を言えばいいのか分からない」「言葉をかけても、しっくりこない」という場合は、専門家と一緒に探ることで、初めて見えてくるものがあります。  

 

※「心の中にいる存在」に対して「セルフ・コンパッション」を行う方法について、詳しく知りたい方へ。

 

うまく活用できないのは、あなたのせいではない

 

 

上位資質の暴走が抑えられない状態

4つのステップに取り組んでも、全然うまくいかない。

そんな風に思う場合は――。

上位資質の暴走が抑えられない状態になっている可能性が高いです。  

 

心の傷つきが大きいと、資質は激しく暴走しがち。

特定の資質が激しく暴走していると、自分の資質を優しいまなざしで見ることはできません。  

 

自分には、つまらない資質しかない。

どの資質も、大した働きをしていない。  

そんな風に感じてしまい、「上位資質」に取り組む意欲が削げていきます。

 

暴走している上位資質への関わり方

心の傷つきが大きい場合は、どの「上位資質」が暴走しているかを見定めながら――。

暴走している「上位資質」に2つの質問をしてみましょう。

◆あなたの本当の願いは、何かな?

◆あなたが頑張らないと、何が起こりそうかな?  

 

私の場合、私を責め立てる「自我」とのやり取りは、こんな感じ。

  • 「自我」の願い:皆から認められるような、有能な人物になって、母に認めてもらいたい。
  • 「自我」が頑張らないと:母に見捨てられる。生きていけない。

 

「上位資質」から自分をけなす言葉が飛んでくると、へこたれるし、嫌悪感さえ抱きます。

ですが、「上位資質」の思いに耳を傾けると、少し違った心境になります。

思い通りにならなくてイライラし、空回りしている、幼い子どもを見るような心もちになるのです。

 

ただし、心の傷つきが深い場合、「上位資質に質問をする」という方法に一人で取り組むことは難しくなります。

自己否定が強い状態では、資質に質問をしようとしても、批判的な声がさらに大きくなるだけ――。

堂々巡りになることさえ、あります。

 

そんなときに必要なのは、一人で何とかしようと踏ん張ることではありません。

自分一人で頑張ることは、一見すると美徳ではありますが、ツライ思いを重ねることになるかもしれません。

無理をすることを手放し、専門家と一緒に探ることが、最も効果的で、安全な方法です。

 

「結果は持っているのに、活かせていない」―そんな方のために

一人で読み解こうとしても、壁にぶち当たるばかり。

「これが本当に自分のことなのか」という疑いが先に立ち、活かすどころではない。

かえって、自己否定の確認になってしまうことはありませんか。

 

専門家と一緒に結果を読み解くことで、初めて「これが自分の才能だったのか」という気づきが生まれます。

そして、そこから、自分を整えるプロセスが始まるのです。

 

まずは話してみるだけで構いません。

長い間、「自分にはたいした強みがない」と思い続けてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、Gallup認定ストレングスコーチとして、あなたの「才能」を尊重しながら、臨床心理士・公認心理師として、「こんなの才能じゃない」というあなたの気持ちにも寄り添います。

「才能を知る」と同時に、「才能をどのように捉えているか」に気づくことで、自己否定が少しずつ緩んでいきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 

 

 

「もう少し読んでから考えたい」という方には、こちらもご覧ください。

 

※ストレングス・ファインダーの基本とその活用方法を知りたい方へ。

※才能が暴走して弱みになる仕組みを理解したい方へ。

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