発達凸凹の人こそ「強み」を活かす|ストレングス・ファインダー活用のすすめ
苦手なことがあって、なかなかうまくできない。
そのせいで、 怒られたり、嫌な思いをしたり。
自分に自信が持てないし、自分に強みがあるなんて思えない。
そんな経験はありませんか。
「発達凸凹 ※1 」がある人は、その特性のために、物事をうまくこなせないことがあります。
周りの人から指摘され、苦手を克服しようと頑張ってしまいがちですが、苦しくなるだけ。
実は、発達凸凹がある人こそ、強みを活かして苦手をカバーすると、生きやすくなるのです。
とはいっても、自分では、自分の強みが分からない。
そんな方には、強みを明らかにする「ストレングス・ファインダー」という才能診断ツールがとても助けになります。
私自身も、診断がつかない程度の発達凸凹を抱え、苦手の克服に励むほど苦しくなっていた一人です。
そんな私が楽になれたきっかけが、ストレングス・ファインダーでした。
今回は、発達凸凹がある人のお助けツール、ストレングス・ファインダーが、どのように役立つのかについて、お伝えします。
※1:「発達凸凹」とは、発達障害の診断はつかないまでも、生まれつき、得意なことと苦手なことの差が大きい状態のことです。
苦手の克服より、強みを活かすほうが生きやすい

苦手を克服しようと奮闘しても苦しいだけ
発達凸凹がある人は、苦手を克服しようと頑張ってしまいがちです。
苦しみながら頑張っても、成果はなかなか得られない。
自分には能力がないんだと、落ち込んでしまう。
そんなツライ思いを重ねていませんか。
私の場合、病院で診断がつかないどころか、周りから気づかれることもない程度の発達凸凹があります。
ですが、同じ業種のベテラン陣からは、「もっと社交的にならないとダメ!細心の注意を払わないとダメ!」と、お叱りを受けてばかりでした。
当時の私は、「もっと頑張ればできるようになる」と信じていました。
「さり気なく雑談に加わって、もっと社交的にならなくちゃ」
「凡ミスをしないように、もっと気を配らなくちゃ」
自分の苦手を克服すべく、一生懸命に努力をしていました。
ところが、どれだけ頑張っても苦しいのです。
結果が伴わないだけでなく、そもそも、苦手なことに取り組むこと自体がつらくて――。
身も心もすり減るような日々でした。
強みを活かすほうが気が楽になる
そんなとき、「ストレングス・ファインダー」という才能診断ツールを知りました。
Web上で質問に答えるだけで、自分の強みを知ることができるとか。
そこで、私も、ストレングス・ファインダーのテストを受けてみました。
すると、私の強みが一覧として表示され、希望の光がさします。
でも、残念ながら、結果を見てもピンとこなかったため、コーチングを受けることにしました。
そして、職場での困り事に関しては、「親密性」という「資質 ※2 」を活かす方法を提案されたのです。
「親密性」とは、近しい人たちとの関係を深めて、信頼関係を築いていく資質のこと。
まず、職場では、仕事の話を通じて少しずつ関係を深めるという方法を使うことにしました。
一気に人間関係が広がることはありませんし、時間もかかります。
ですが、無理することなく、職場の人たちとの間にじわじわと信頼関係を築くことができました。
また、そうして作った人脈のうち、細やかな配慮ができる人のサポートを得て、凡ミスを減らすこともできたのです。
自分の強みを活かしたほうが、無理なく取り組みやすいし、効果も出やすい。
そんなことを実感しました。
※2:ストレングス・ファインダーで使われる「資質」とは、「才能」の集まりで、「強み」のもとです。
※コーチングで見いだした具体的な解決策について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
「ストレングス・ファインダー」が発達凸凹のある人に役立つ理由
発達凸凹のある人にとって、ストレングス・ファインダーが役に立つのは、以下の点から。
①発達凸凹がある人は、自分の「強み」を把握することが苦手。
②発達凸凹がある人は、数字やデータ、図表などで、分かりやすく結果が示されると、理解しやすい。
③発達凸凹がある人は、「得意なことを活かす」のが王道。
それでは、ストレングス・ファインダーが発達凸凹のある人に役立つ理由について、それぞれ詳しく説明していきます。
※発達障害の種類や診断基準については、理解を深めたい方は、こちらもどうぞ。
※発達障害と発達凸凹の違いについては、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
理由①:自分の強みを把握することが苦手
発達凸凹がある人が苦手なことは――。
自分を客観的に見ること
第三者の視点をもつこと
自分の考えを柔軟に変えること
興味のないことに意識を向けること
自分を客観的に、俯瞰的に見ることが難しいと、自分の強みを見つけることに苦労する。
また、「自分は〇〇な人間!」と思い込むと、誰が何と言っても、その考えを変えないところがある。
しかも、自分の「強み」や「弱み」に関心をもたないと、そのまま放置してしまうことも多い。
そういった訳で、発達凸凹がある人は――。
自分の「強み」をきちんと理解しないまま、日々を過ごしがち。
でも、自分の「強み」をきちんと知らないまま、日々を過ごしているなんて、あまりにも、もったいない!
特に、自分に自信がもてない場合、自分の「強み」を知ることで、どれだけ励まされるか。
私自身のことではありますが、自分の「強み」を知り、前向きになれました。
自分の「強み」は、知らなきゃ損です。
理由②:分かりやすく結果が示されると理解しやすい
発達凸凹がある人は、「抽象的なことを言われると、理解しづらい」という特徴があります。
裏を返せば、「数字やデータ、図表などがあったり、表現が具体的だったりすると、ぐっと理解が促進される」のです。
私自身、大学で心理学を学んでいたときのこと。
いろいろな検査(知能検査、心理検査など)を授業の一環として受けたのですが、結果がピンとこなくて――。
一応、図表や数字がついているものもあるのですが、検査の結果が、ちょっと抽象的なんです。
それに、自分の一部分しか分からないような、もどかしさがありました。
ですが、ストレングス・ファインダーは、違います。
自分の資質が、強いものから順番に表示され、数字がついている。
色分けされた図表もある。
資質のひとつひとつが具体的で、日常生活に直結している。
本当に分かりやすいのです!
ただし、資質に関する説明文は、英語を日本語に翻訳しているためか、ピンとこないところもあります。
それでも――。
一般的な検査やテストにはない分かりやすさが、ストレングス・ファインダーにはあるのです。
発達凸凹がある人にとっては、良い指針となります。
私も、ツボにはまったように、自己理解が進んでいきました。
理由③:得意なことを活かすのが王道
発達凸凹がある人は、「得意なことを活かす」ということが王道です。
発達障害がある子どもの場合、苦手なことを訓練し、改善するという取り組みもあります。
とはいっても――。
苦手なことを克服するより、得意なことで苦手なことをカバーするほうが、楽だし、速い。
教育の現場では、発達障害や発達凸凹がある子どもたちの「良いところを伸ばそう」が当たり前になっています。
特に、大人になってから発達凸凹があることに気づいたなら、得意なことを活かして生活するべきです。
苦手なことを改善しようと努力するなら、しても構わないのですが、時間もかかるし、苦労も多い。
自分の良いところ、つまり、「強み」を知って、それを活かしたほうが、断然いいのです。
私の場合、強みを活かして仕事をするうちに、「自分はこのままでいいんだ」という気持ちが強くなり、心が軽やかになっています。
「得意なことを活かす」は、幸せへの近道です!
ただし、強みが分かれば、何もかもうまくいく訳ではありません。
強みを活かそうとしても、とっさに出てしまうのは、やっぱり苦手なパターンということも――。
それでも、強みを知っていると、立て直すための手がかりが増えていきます。
「自分には強みなんてない」―そう思っているあなたへ
苦手を克服しようと頑張るほど、「やっぱり自分にはダメなところしかない」と感じてしまう。
強みを探そうにも、何も思い浮かばない。
それは、あなたに強みがないからではなく、これまで、強みに光を当てる機会がなかっただけかもしれません。
まずは、話してみるだけで構いません。
長い間、「苦手なことばかりで、強みなんかない」と思い続けてきた。
それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。
「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」の強み発見セッションでは、Gallup認定ストレングスコーチとして、あなたの「才能」に焦点を当てながら、臨床心理士・公認心理師として、発達凸凹の知見も取り入れながら、あなたの強みの活かし方を一緒に考えていきます。
👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)
「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
※ストレングス・ファインダーの基本と活用の仕方について、詳しく知りたい方へ。
※発達凸凹(発達障害)をもつ人が苦しい思いを深めるメカニズムについて、理解を深めたい方へ。


























