「実行力」の9つの資質|ストレングス・ファインダー資質ガイド①
「決めたことを、最後までやり遂げられる人」と「なぜか途中で失速してしまう人」。
その違いは、一体どこにあるのだろう、と思ったことはありませんか。
物事をやり遂げる力は、性格や根性ではなく、資質という「もともとの傾向」に支えられています。
ただ、その資質は、単に持っているだけでは活かしきれません。
私自身、「ストレングス・ファインダー ※1 」で「実行力」に関する資質を知ったとき――。
自分がなぜ物事を最後までやり抜けるのか、その理由がようやく腑に落ちました。
今回は、4つの領域のうち、「実行力」の領域と、そこに含まれる「9つの資質」について、それぞれの強みと、裏目に出やすい面も合わせてお伝えします。
※1:テストの正式名称は「クリフトンストレングス」ですが、この記事では、一般に広まっている「ストレングス・ファインダー」という表記を用いています。
「実行力」の領域とは?
「ストレングス・ファインダー」で明らかになる34の資質は、その特徴から、大きく「4つの領域(分野)」に分かれています。
「実行力」の領域には、「アイディアを現実化することにたけている」という特徴をもつ「資質(才能のもと)」が含まれています。
「実行力」の領域に含まれる資質が、上位にある人は、「物事を成し遂げることが得意」。
現実を変えていくこと、日々の生活で何かを実践していくことが、自然にできてしまうんです。
※「ストレングス・ファインダー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
「実行力」の領域に含まれている資質
「実行力」の領域に含まれている「9つの資質」について説明していきます。
各々の資質について、お伝えするのは、「強みとなるような特徴」と「裏目に出てしまうとき」。
資質が、いい感じで発揮されると、「強み」になります。
ところが、本来は「強み」になるような特徴でも、状況とのミスマッチがあったり、暴走してしまったりすると――。
裏目に出てしまい、好ましくない状態になることがあるのです。
アレンジ

強みとなるような特徴
たくさんの事柄や人についての情報を整理し、人や物をうまく組み合わせて、物事がうまくいくように柔軟に考え、実行していく。
オーケストラをひきいて、それぞれの楽器の良さを引き出しつつ、全体の調和を保ち、素晴らしい音楽を作り上げる指揮者のイメージ。
裏目に出てしまうとき
ルーティンワークに飽きてしまう。
自分がしていることを周りにきちんと説明しないと、理解してもらえない。
回復志向

強みとなるような特徴
問題を解決することに喜びを感じる。
どこに問題があるのかを探りあて、問題となっていることを取り除き、物事を回復させることが得意。
困ったときに頼りになるというイメージ。
裏目に出てしまうとき
物事の解決が難しいときに、自分の能力が不足していると考えてしまう。
周りの人の手助けをしすぎてしまい、相手が成長する機会を奪ってしまう。
規律性

強みとなるような特徴
何事も秩序正しく計画する。
毎日の日課を決めて、ひとつひとつこなしていくのが好き。
事前に立てた計画をきちんと実行していく。
きちんとしていて、几帳面なイメージ。
裏目に出てしまうとき
周りの人たちがいい加減なやり方で物事に取り組んでいるとイライラする。
計画などが急に変わると苦痛を感じる。
公平性

強みとなるような特徴
地位とは関係なく、あらゆる人々を平等に扱うことをとても大切にする。
だれか一人が特別扱いされることを望まない。
不正や不平等を嫌う、正義の人というイメージ。
裏目に出てしまうとき
予測不可能な出来事が起こると混乱する。
相手の不正が許せずにトラブルになる。
慎重さ

強みとなるような特徴
決定するとき、選択をおこなうときに、細心の注意をはらう。
先の見通しを立ててリスクを洗い出し、リスクのない道を選びだす判断力に優れている。
だれかにだまされることはなく、手がたく、着実に歩んでいくイメージ。
裏目に出てしまうとき
心から相手に打ちとけることが難しい。
急激な変化を強いられるとストレスを感じる。
信念

強みとなるような特徴
核となる揺るぎない価値観を持っている。
責任感と倫理感をとても大切にしており、献身的に行動する。
文字通り、自分の信念をつらぬくというイメージ。
裏目に出てしまうとき
自分の価値観を相手に押しつけてトラブルになる。
自分の価値観に合わないことには、やる気が起きない。
責任感

強みとなるような特徴
自分がやると言ったことに対して、何が何でもやり遂げようとする。
正直さや忠実さを大切にし、言い訳や正当化を嫌う。
文字通り、責任感が強いというイメージ。
裏目に出てしまうとき
頼まれると断れない。
一人で責任を背負い込んでしまう。
達成欲

強みとなるような特徴
何かにチャレンジして、達成することで満足感を得る。
エネルギーがどんどんわいてきて、長い時間、燃えつきることなく、やりたいこと・やるべきことに挑み続ける。
いつもエネルギッシュに、何かを成し遂げていくイメージ。
裏目に出てしまうとき
何も考えずに突っ走ってしまう。
会議など、退屈を感じるときにガマンできない。
目標志向

強みとなるような特徴
目標を定めると、その目標に向かって突き進みつつ、目標達成に必要な修正をおこなう。
優先順位をつけてから、その通りに行動し、効率的であることを大切にする。
目標に向かって、着実に進んでいくイメージ。
裏目に出てしまうとき
自分の仕事を優先させて周りに気を配りそびれてしまう。
効率的でないことを嫌う。
やるべきことや予定がはっきりしないと不快な思いをする。
ここまで、「実行力」の領域に含まれる資質について取り上げてきました。
ただし、資質は一覧で眺めて終わりではありません。
日々の生活や仕事の中で、意識して使ってみることで、初めて「強み」として育っていきます。
裏目に出ていると感じる資質も、意識して使えていなかったり、強く出過ぎていたりするだけ。
本来は、あなたを支える力になるものです。
資質が裏目に出る理由

資質をうまく使えば「強み」になるのに、なぜか、裏目に出てしまう。
その根底には、2つの要因が潜んでいます。
「強み」として意識して使えていない
「実行力」に関する資質は、放っておくと、目の前のことをただこなすだけに使われがちです。
「何のために、誰のためにやり遂げるのか」を意識して使って初めて、「成し遂げる力」という「強み」に育っていきます。
資質を意識して使い、「強み」に育てる方法については、こちらの記事の「『才能』を『強み』に育てる方法」の章を参考になさってください。
※詳しくは、こちら。
心の傷やトラウマ
「実行力」に関する資質が強く働きすぎて、暴走しているような状態になると――。
休むことができない、完璧を求めすぎてしまう、一人で抱え込んでしまうといった形で、裏目に出てしまいます。
実は、資質が暴走する根底には、幼少期の傷つきやトラウマが潜んでいるのです。
心の傷やトラウマが資質を暴走させる理由や、その対処法については、こちらの記事を参考になさってください。
※詳しくは、こちら。
「強みが裏目に出る」と思っているあなたへ
資質を知ることと、それを実際の生活や仕事で活かすことの間には、意外と大きな溝があります。
「裏目に出ている」と感じる資質があっても、それは、あなたが資質を意識して使っていないとか、過去の心の傷やトラウマが影響しているといった、事情があるのです。
まずは、話してみるだけで構いません。
ここまで、資質を眺めながら「自分にはこれが当てはまるかも」と考えてくださっただけでも、自分と向き合う大切な一歩になります。
「もっと自分の強みを活かしたい」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、資質という才能の部分と、それを裏目に出させてしまう心の部分の両方に、一緒に向き合っていきます。
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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
※自分の資質を知ったあと、それを活かして「強み」にしていくことに、関心がある方へ。
※裏目に出やすい資質があっても、それらを認める視点を育てたい方へ。
【参考文献】
今回の記事は、以下の書籍の記述をもとに、私が勝手にまとめたもので、Gallup社の見解とは異なる面もあります。 資質についての理解を深めたい方は、ご参照ください。
- トム・ラス(著)、古屋博子(訳)(2017)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版
- ジム・クリフトン、ギャラップ(著)、古屋博子(訳)(2023)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版←最新版は、こちら。
























