一人で瞑想が続かないあなたへ|ちょっとの工夫で気軽に「マインドフルネス」に取り組める

2026年8月14日

「マインドフルネス(瞑想)」を試してみたものの、一人だと雑念ばかりで、続かない。

眠くなってしまったり、考え事に終始したりで、そもそも「マインドフルネス」にならない。

そのような経験はありませんか。

 

そうしたことが起きてしまうのは、あなたの集中力が足りないからではありません。

「マインドフルネス」に一人で取り組むには、ちょっとした工夫が必要なのです。

 

私の場合、「マインドフルネス」に初めて取り組んだ体験が衝撃的で、一瞬で魅了されました。

それにも関わらず、なかなか一人で「マインドフルネス」に取り組めず、そのままにしていたのですが――。

ちょっとの工夫で、気軽に取り組めるようになったのです。

 

今回は、一人でも「マインドフルネス」に取り組みやすくなるための、ちょっとした工夫についてお伝えします。

 

「マインドフルネス」とは―私の体験から思うこと

 

「マインドフルネス」とは

最近、ちまたで「マインドフルネス」という言葉をよく耳にするようになりました。

「マインドフルネス」とは、仏教的な瞑想が西洋に伝わって発展し、東洋に逆輸入されたものです。  

 

「マインドフルネス」を簡単に説明すると、こんな感じ。

「今この瞬間」の自分自身に起こっていること、体験していることに、注意を向けている心の状態。

判断、評価などをせず、自分に起こっていることを、ただ、ありのままに見ていく。  

 

身体の感覚に注意を向けてみる

私が初めて「マインドフルネス」を体験をしたのは、2015年7月。

ビジネス系の研修機関が開催した、「ハコミセラピー ※1 」の体験会でのことでした。  

 

「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」を用いて、心と身体に働きかける心理療法です。  

 

「マインドフルネス」というものが分からなかった私でしたが、講師が身体の感覚に注意を向けるようガイドしてくれました。

イスに座って、目をつぶり、ゆっくり呼吸をしながら、まずは、自分の呼吸に注意を向けていく。

次に、頭、肩、腕、胸、お腹、腰、お尻、足と、身体の上のほうから順番に、じっくりと身体の感覚に意識を向けていく。  

 

私は、「マインドフルネス」が何なのか、正直なところ、ピンときませんでした。

ただ、言われた通りに、身体の感覚に意識を向けていっただけ。

ところが、講師のひと言で、思わぬ体験をしたのです。  

 

私の「マインドフルネス」体験は驚きの展開に

講師が「あなたは、ここちよい状態にいます」と、言葉をかけたら――。

驚きの映像(イメージ)が私の中で展開しました。  

 

むこうのほうからオレンジ色の大きな波が押し寄せてきて、その波に飲まれてしまう。

大波に飲み込まれた後、波がすごい勢いで引いていく。

穏やかなオレンジ色の海原の上に、浮き輪に乗って、ここちよく漂っている私の姿が見えてくる。  

 

私が、「マインドフルネス」に魅了された瞬間でした。  

 

「マインドフルネス」の状態にあるとき、いつもの意識状態(顕在意識)が低下していくので、無意識の中にあるものが現れやすくなります。

私の場合、講師のひと言をきっかけに、私の無意識の中にあったものが出てきたのです。

 

人によって違う「マインドフルネス」の体験

「マインドフルネス」の状態にあるときに体験することは、人によって違います。

  • 身体の感覚を強く感じる。
  • 自分の気分や感情を感じる。
  • 言葉やメッセージが聞こえてくる。
  • 映像のようなイメージが展開する。

 

「マインドフルネス」で体験することには、正解などなく、その人らしさが出てくるだけ。

その人にとって、感受性の強い感覚が前面に出てくると言えるかもしれません。

ちなみに、私は、イメージが展開しやすいタイプであるようです。  

 

それから、これまで自分の身体に意識を向けたことがない人の場合、驚くような反応が起きることがあります。

「マインドフルネス」の状態になったときに、気分が悪くなったり、怖くなったりした場合は、すぐ目を開けてください。

 

「マインドフルネス」に一人で取り組むための工夫

 

 

取り組み方はシンプルだけれど

「マインドフルネス」の取り組み方は、いたってシンプルです。

①床やイスに座って目をつぶる。立ったままでもOK。

②ゆっくり呼吸をする。鼻から吸い、口から出す。

③「今この瞬間」に、自分に起きていることに気づいていく。  

 

たしかに、取り組み方は、いたってシンプルなのですが、一人で実践するのは難しいんです。

雑念(考え事)が次々とわいてきて、「今、この瞬間」に起きていることに集中できない、という話をよく耳にします。  

 

「マインドフルネス」に魅了された私ですら、一人で「マインドフルネス」に取り組むと――。

仕事のこと、気がかりなことが、次々とわいてきて、ただ静かに考え事をする時間になりがちです。

時間の無駄遣いみたいにな感じがして、「マインドフルネス」に取り組む意欲が失せていきます。

 

一人で取り組むためのちょっとした工夫

何とかして、一人で「マインドフルネス」に取り組めないかしら。

そう思った私は、自分一人で取り組むための工夫を考えてみました。

 

工夫その①:一人でナレーションしてみる

自分に起きていることを、ひとつひとつナレーションしていく。  

 

試しに今、やってみました。

  • 吸った息が鼻の奥を通っていく。
  • 息をはく時、空気のかたまりが口から出るのを感じる。
  • 外でカラスが鳴いているのが気になる。
  • 頭がしびれるように痛んでいる。

 

ナレーションは、心の中で言います。

邪魔にならない程度に、口に出して言うのも悪くありません。

 

工夫その②:誰かと一緒に取り組む

一人で取り組むのではなく、誰かほかの人と一緒に、「マインドフルネス」に取り組む

 

「ハコミセラピー」のワークショップなどでは、2人組で「マインドフルネス」に取り組むことがよくあります。

  • 「マインドフルネス」の状態で自分に起きていることを、互いに報告し合う。
  • 「マインドフルネス」の状態で自分に起きていることを報告すると、相手が「〇〇なんですね」と復唱する。

 

誰かと一緒に「マインドフルネス」に取り組むと、実感します。

自分の取り組みを分かってくれる相手がいる、という安心感。

一人ぼっちではなく、相手が一緒にいてくれる、という心強さ。  

 

そのお陰で、一人で「マインドフルネス」に取り組むより、相手と一緒に取り組むほうが、体験がぐっと深まります。

特に、一人で頑張ってきた人にとって、誰かが一緒にいてくれるという体験には、得難い何かがあるのです。

 

工夫その③:一人二役のマインドフルネス

相手を探すことが大変な人におススメなのが――。

一人二役のマインドフルネス。  

 

やり方は、以下の通り。

自分に起きていることに注意を向け、気づいたことを、心の中でナレーションする。

ナレーションをした後に、「〇〇なんだね」とか、「そりゃ、そうなるよね」と、心の中で合いの手を入れる。  

 

自分の取り組みを、自分が認める形を取るだけでも、集中力が維持されやすくなります。

 

日常生活に「マインドフルネス」を取り入れるときの工夫

 

 

一日10分程度、「マインドフルネス」の時間を取りましょう。

そんなことを言われても、忙しいし、正直、面倒くさい。

座って、目を閉じて、静かに取り組む時間が、どこにある?  

 

その通りです。

私も「マインドフルネス」の価値を知りながら、そのための時間が割けません。  

 

そんな忙しいあなたにおススメなのが――、

「ずぼらマインドフルネス」

何かに取り組みながら、「マインドフルネス」をします。  

 

歩きながら、ご飯を食べながら、お風呂に入りながら、などなど。

かなり、ずぼらな取り組み方。  

 

ですが、何かをしながらのほうが、じっと座っているときより、取り組みやすくなります。

じっとしているときより、動いているときのほうが、身体の動きを感じやすくなるからです。

 

ただし、目をつぶると危ないときは、目を開けておこなってくださいね。

目を開けたままでも、身体の感覚などに意識を向けることは可能です。

 

私の取り組み:ずぼらマインドフルネスのすすめ

私も、「ずぼらマインドフルネス」を日常生活に取り入れています。  

 

ふとした隙間時間がおススメです。

  • 満員電車に乗っていて本を読めないとき。
  • ご飯を食べているとき。
  • 歩いているとき。
  • スーパーのレジで並んでいるとき。
  • なかなか来ないエレベータを待っているとき。

 

そして、「ずぼらマインドフルネス」に取り組むときは――。

「一人二役のマインドフルネス」を使います。  

 

たとえば、満員電車の中で「ずぼらマインドフルネス」に取り組んだとき。

  • ギューギュー押されて痛い。→ 押されて痛いんだね。
  • せまくて息苦しい。→ 息苦しいんだね。
  • なんだか、イライラしてくる。→ イライラしてくるんだね。
  • 仕事がうまくいかなくて、イライラしてるみたい。→ そりゃ、イライラするよね。
  • 自分は、何をやってもダメなんだって、悲しくなる。→ そうか、悲しくなるんだね。

 

ほんのちょっとの時間でも、身体の感覚から気持ちへと焦点が移っていくのです。

不快なだけと思っていた満員電車の中で、まるで、自分をいたわるワークのような「マインドフルネス」となりました。

 

「ずぼらマインドフルネス」の効果

 

 

私の場合、「ずぼらマインドフルネス」は、気が向いたときに、ちょっとだけおこなっています。

それでも、「ずぼらマインドフルネス」を数年間、実践していると、それなりの効果を感じるようになりました。

 

自分を大切にすることにつながる

自分に起きていることに丁寧に注意を向けるというのは、普段は、なかなかしていないことです。

頭で「こうせねば!」と考えて熱くなり、がむしゃらに頑張る人は、特に、身体をおろそかにしています。

私も、そんな一人でした。  

 

「ずぼらマインドフルネス」は、普段はないがしろにしている身体に、注意を向ける時間を作る。

短い時間でも、そうした時間をもつことは、自分を大切にすることにつながる。  

 

私の場合、次第に、自分の身体に感謝するようになりました。

自分のことをダメ人間だと思い込んでいた私も、まずは身体から、自分を認めることができていったのです。  

 

※身体に感謝をするようになったことについて、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

心が落ち着く

イライラするとき、落ち込むときは、頭の中で、嫌な出来事がくり返し思い出されています。

ある意味、過去に起きた出来事の中にひたっている状態。  

 

でも、「マインドフルネス」の状態になると、「今、この瞬間」に起きていることに注意が向いていく。

ジャッジ(判断)をせずに、注意を向けていくことで、自分の中に、冷静で客観的な部分が立ち現れてくる。

そして、一人二役の「マインドフルネス」を行うことで――。

自分に起きていること全てに、「考えてもOK」「感じてもOK」と、OKマークをつけていく感じになる。  

 

すると、過去に起きた嫌な出来事から、少しずつ距離が取れるようになります。

嫌な出来事をくり返し思い出すエンドレス・ループがおさまることで、心が落ち着いていくのです。  

 

かつては自責の念が強くて、一人だと、なかなか「マインドフルネス」の状態になれなかった私でしたが――。

ここ最近、「ずぼらマインドフルネス」に取り組むと、気持ちがすっと落ち着くようになってきました。

 

深呼吸だけでもリラックスする

交感神経の働きが高まっているとき、呼吸や心拍が速くなる、瞳孔が開くなど、身体にさまざまな反応が起こります。

そんな身体の反応の中で、人間が唯一コントロールできるのが――、

「呼吸」。  

 

ゆっくり呼吸をすることで、脳が「あれ?リラックスしているのかな?」と勘違いして、交感神経の働きを鎮めてくれるとか。

たかが呼吸、されど呼吸です。

ゆっくりと呼吸をするだけでも、リラックス効果が得られます。  

 

「余裕がなくて、ずぼらマインドフルネスにすら取り組めない」と感じるとき――。

私は、ゆっくりと深呼吸をします。

それだけでも、心と身体がリラックスするのです。

 

「ずぼらマインドフルネス」に取り組むのが難しいとき

 

 

気軽に取り組める「ずぼらマインドフルネス」ですが、どうしても取り組めないときがあります。

それは――、

強い感情に揺さぶられているとき。  

 

私の場合は、自分を責める思いが、心の中で勢いを増しているときです。

自責の念で心が削られ、物事に取り組むためのエネルギーが低下してきます。

「マインドフルネス」の状態になれるはずがありません。  

 

そんなときに、おススメなのが、「慈悲の瞑想」。

 

自分や自分以外の存在を大切に思う言葉を、ひたすらに唱えます。

強い感情に揺さぶられていても、決められた言葉を唱えることならできるんです。  

 

「慈悲の瞑想」の言葉を唱えている間は、嫌な出来事を思い出すことも、自責の念にさいなまれることも、ありません。

心が落ち着く時間が増えると、「ずぼらマインドフルネス」に取り組むためのエネルギーも増えていきます。

 

ただし、強い感情の波が頻繁に押し寄せる場合や、慈悲の瞑想に取り組んでも心が落ち着かないという場合は、一人で対処するのが難しいというサインです。

そうしたときは、専門家と一緒に、感情の波そのものの根っこに向き合うことで、初めて見えてくるものもあります。 

 

※「慈悲の瞑想」の取り組みや効果については、もっと知りたい方は、こちらもどうぞ。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

一人で心を落ち着けようとしても、うまくいかないことがあるのは、当然のことです。

特に、強い感情に揺さぶられているときは、なおさらです。

 

「一人二役のマインドフルネス」「ずぼらマインドフルネス」のようなちょっとした工夫も、大きな支えになります。

それでも、感情の波そのものの根っこにあるものに向き合うには、一人では難しい部分があるかもしれません。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。


私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、こうしたセルフケアだけでは届かない、感情の波の根本原因にも、一緒に向き合っていきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※慈悲の瞑想をしても慈しみの心が育たないことについて、もっと知りたい方へ。

 

※何かあるたびに自分を責めてしまう根本原因について、もっと知りたい方へ。


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