「影響力」の8つの資質|ストレングス・ファインダー資質ガイド②
言いたいことを人前でハッキリ言えて、周りを引っ張っていくタイプ。
それなのに、なぜか「浮いてしまう」「疎まれる」と感じることはありませんか。
「影響力」の高さは、本来、周囲を動かす力になる資質です。
ただ、使い方や状況によっては、その強さが相手を委縮させてしまうこともあります。
私自身、「ストレングス・ファインダー ※1 」で「影響力」に関する資質を知ったとき――。
自分の我の強さを自覚して、ハッとしたのを覚えています。
今回は、4つの領域のうち、「影響力」の領域と、そこに含まれる「8つの資質」について、それぞれの強みと裏目に出やすい面も合わせてお伝えします。
※1:テストの正式名称は「クリフトンストレングス」ですが、この記事では、一般に広まっている「ストレングス・ファインダー」という表記を用いています。
「影響力」の領域とは?
「ストレングス・ファインダー」で明らかになる34の資質は、その特徴から、大きく4つの領域(分野)に分かれています。
影響力(今回の記事)
「影響力」の領域には、「主導権を握る方法を知っていて、はっきりと意見を表明し、ほかの人たちが自分の意見に確実に耳を傾けるようにする」という特徴をもつ「資質(才能のもと)」が含まれています。
「影響力」の領域に含まれる資質が、上位にある人は、リーダーシップを発揮して、自分の意見を相手に届けることが得意。
「あの人の言うことに、思わず、従っちゃうんだよね」と周りの人に思わせるようなことを、自然にやってのけるのです。
※「ストレングス・ファインダー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
「影響力」の領域に含まれている資質
「影響力」の領域に含まれている「8つの資質」について説明していきます。
各々の資質について、お伝えするのは、「強みとなるような特徴」と「裏目に出てしまうとき」。
資質が、いい感じで発揮されると、「強み」になります。
ところが、本来は「強み」になるような特徴でも、状況とのミスマッチがあったり、暴走してしまったりすると――。
裏目に出てしまい、好ましくない状態になることがあるのです。
活発性
強みとなるような特徴
考えたことを実行に移し、その結果から学んでいく。
思いついたことを、まずは、やってみて、それから、考えていく。
有言実行で、フットワークが軽いイメージ。
裏目に出てしまうとき
押しの強さから相手を委縮させる。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」タイプの人間だと見られてしまう。
競争性
強みとなるような特徴
自分とほかの人を比べて、相手に勝つために、かなりの努力をする。
ライバルがいて、競い合う状況だとワクワクする。
戦って勝ちをもぎとる勝負師のイメージ。
裏目に出てしまうとき
勝つ見込みがなさそうな場合には、最初から挑まない。
競争に負けたときは落ち込んでしまう。
コミュニケーション
強みとなるような特徴
自分の考えを言葉にして、相手の心に響かせる話術をもっている。
説明すること、人前で話すこと、進行役を務めること、書くことも、大好き。
エンターテインメント性に富んだ、表現者のイメージ。
裏目に出てしまうとき
相手の状況に配慮せず、しゃべり続ける。
知識や専門性を身につけないと話の内容が薄っぺらくなる。
最上志向
強みとなるような特徴
個人や集団をより良いものとするために、強みに注目する。
優れたものを最高レベルのものに変えようする。
ダイヤモンドの原石を見出し、磨きをかけて輝かせるイメージ。
裏目に出てしまうとき
平均以下のものには意味を見出せない。
欠点や弱点を見出し、問題を解決することには関心がない。
自我
強みとなるような特徴
素晴らしい人間となり、ほかの人から認められるために、努力をおしまない。
独立心に満ちあふれていて、向上心も高い。 自分に磨きをかけて、人からの注目を集めるイメージ。
裏目に出てしまうとき
実績がともなわないと口だけの人と思われる。
周りの人たちにも向上することを押しつけてしまう。
自己確信
強みとなるような特徴
自分の能力と判断力に自信をもっており、リスクをとることを恐れない。
周りの人を説得することも得意。 迷うことなく我が道を進むというイメージ。
裏目に出てしまうとき
自分の考えをほかの人に説明しないと、独りよがりだと思われる。
自由に行動できない場面では、息苦しくなる。
社交性
強みとなるような特徴
見知らぬ人ともすぐに打ち解けて親しくなり、味方につける。
どんどん人脈を広げていく。
文字通り、社交的な人というイメージ。
裏目に出てしまうとき
親しくなった人へのフォローを忘れてしまい、不誠実な人と思われてしまう。
同じ人と長く付き合っていると、あきてしまう。
指令性
強みとなるような特徴
その場の状況の主導権を握り、決断をくだす。
対立を恐れず、自分の考えや意見をハッキリと伝える。
存在感がハンパないというイメージ。
裏目に出てしまうとき
相手を威圧して委縮させる。
主導権争いをしてしまう。
ここまで、「影響力」の領域に含まれる資質について取り上げてきました。
ただし、資質は一覧で眺めて終わりではありません。
日々の生活や仕事の中で、意識して使ってみることで、初めて「強み」として育っていきます。
裏目に出ていると感じる資質も、意識して使えていなかったり、強く出過ぎていたりするだけ。
本来は、あなたを支える力になるものです。
資質が裏目に出る理由
資質をうまく使えば「強み」になるのに、なぜか、裏目に出てしまう。
その根底には、2つの要因が潜んでいます。
「強み」として意識して使えていない
「影響力」に関する資質は、放っておくと、自分の意見を通すことだけに使われがちです。
周囲のために意識して使って初めて、リーダーシップという「強み」に育っていきます。
資質を意識して使い、「強み」に育てる方法については、こちらの記事の「『才能』を『強み』に育てる方法」の章を参考になさってください。
※詳しくは、こちら。
心の傷やトラウマ
「影響力」に関する資質が強く働きすぎて、暴走しているような状態になると――。
周囲を威圧したり、委縮させたりする形で、裏目に出てしまいます。
実は、資質が暴走する根底には、幼少期の傷つきやトラウマが潜んでいるのです。
心の傷やトラウマが資質を暴走させる理由や、その対処法については、こちらの記事を参考になさってください。
※詳しくは、こちら。
「強みが裏目に出る」と思っているあなたへ
「影響力」の高さそのものは、あなたの大切な資質です。
それでも「浮いてしまう」「疎まれる」と感じるなら――。
それは、資質を意識して使えていないとか、過去の心の傷やトラウマが影響しているといった、事情があるのかもしれません。
まずは、話してみるだけで構いません。
ここまで、資質を眺めながら「自分にはこれが当てはまるかも」と考えてくださっただけでも、自分と向き合う大切な一歩になります。
「もっと自分の強みを活かしたい」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、資質という才能の部分と、それを裏目に出させてしまう心の部分の両方に、一緒に向き合っていきます。
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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
※自分の資質を知ったあと、それを活かして「強み」にしていくことに、関心がある方へ。
※「影響力」の資質が強すぎて、相手を委縮させてしまうような話し方をすることが、気になっている方へ。
【参考文献】
今回の記事は、以下の書籍の記述をもとに、私が勝手にまとめたもので、Gallup社の見解とは異なる面もあります。 資質についての理解を深めたい方は、ご参照ください。
- トム・ラス(著)、古屋博子(訳)(2017)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版
- ジム・クリフトン、ギャラップ(著)、古屋博子(訳)(2023)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版ストレングス・ファインダー2.0」日本経済新聞出版←最新版は、こちら。

























