身体の声に耳を傾けたら、腹痛が教えてくれたこと|ハコミセラピーで気づいた私の在り様
お腹が痛くて病院で診てもらっても、「異常なし」と言われる。
それでも、痛みは続いていて、痛み止めでしのぎながら、「この痛みは、いったい何なのだろう」と思っている。
そんな経験はありませんか。
原因がハッキリしない痛みは、本当につらいものです。
痛みが続くのもつらいのですが、原因が分からないことにも、モヤモヤしてしまいます。
私自身、長年、お腹の痛みに苦しんできました。
そんな私が、「ハコミセラピー ※1 」で自己探究をおこなった際、身体の声に耳を傾けるつもりで、お腹の痛みの「声」を聞いてみたことがあります。
すると、思いがけない気づきがあったのです。
今回は、ちょっと不思議ではありますが、私には納得がいった体験について、お伝えします。
※1:「ハコミセラピー」とは、マインドフルネスを使って、心と身体の両方に働きかける心理療法です。
陣痛を、いつもの腹痛だと思った私
お腹が痛い。
思えば、私が大学生のころから、苦しんできた症状です。
お腹の左側がさしこむように痛みます。
ひどいときは、あまりの痛みに、うずくまったまま、動けません。
あまりにもひどいので、社会人になってから、病院で診てもらったのですが、「異常なし」でした。
その後も、健康診断の際に相談するのですが、「頻度からすると、問題ないでしょう」と言われるばかり。
腹痛が、毎日続くものではなく、月1~2回程度だったからでしょう。
この腹痛が、かなりの痛みであることに気づいたのは、息子を出産したときのこと。
「陣痛は、あり得ないほど痛い」
そんな風に聞いていた私は、覚悟を決めていました。
ですが、陣痛らしきものが始まっても、そんなに痛くないのです。
徐々に痛くなってきても、私が体験してきた腹痛程度の痛みに過ぎない。
「この程度の痛みは、よくあることだし、陣痛とは違うでしょう」
「あり得ない痛み」になるまで自宅で待っているうちに、数回吐いてしまいました。
見かねた夫が私を病院へ連れていくと、私の状態を見た看護師さんが、ビックリぎょうてん。
「こんな状態になるまで、よく我慢できましたね!」
病院へ着くと、すぐに出産、となりました。
え?
陣痛って、いつもの腹痛程度の痛みだったわ。
ということは、私の腹痛は、あり得ないほど痛いのか。
陣痛の痛みと同じぐらい、お腹が痛かったのだ、ということに気づいたのです。
それと同時に、私は、痛みを我慢しすぎる傾向があったのだということにも気づきました。
腹痛の声に耳を傾けてみるという試み
お腹の痛みの声を聞いてみたら、どうなるだろう。
好奇心から、そう思った私は、「ハコミセラピー」のセッションで、腹痛について取り上げてみることにしました。
私は、2015年の夏から、日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク(JHEN)で、ハコミセラピーを学んでいます。
ハコミセラピーの手法を用いて、自己探究を重ねてきた結果、ずいぶんと生きやすくなってきました。
JHENでは、仲間同士が集まって、ハコミセラピーの勉強会もおこなっています。
その勉強会のときに、軽い腹痛が出ていたので、試しに扱ってみることにしたのです。
私がクライエント(相談者)役になり、セラピスト役の人と一緒に体験を深めていきます。
腹痛が激しく、ひどくなる前に痛み止めを飲んでしのいでいる。
「ハコミセラピー」のセッションで、腹痛の声を聞いて、原因が分かると面白い。
クライエント役の私が、そんな風に話をすると――。
セラピスト役の人が、お腹の痛みに意識を向けるよう語りかけてきます。
私は、ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり、「今この瞬間」に起きていることに意識を向けていくという「マインドフルネス」の状態に――。
マインドフルネスの状態が深まったら、お腹の痛みに意識を向けていきます。
※「ハコミセラピー」について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
腹痛の声を聞いたら、思いがけない答えが返ってきた
お腹の痛みに意識を向けると
座ったままだと、お腹の痛みに意識を向けづらかったのですが――。
畳の上に仰向けになると、痛みを感じやすくなりました。
マインドフルネスの状態のまま、お腹の痛みに意識を向けていくと。
心臓の鼓動に合わせて、ズキズキとお腹が痛む。
痛みの中心に、ピンポン玉大の固いカタマリがある。
お腹の痛みに意識が注がれたところで、セラピスト役の人が声をかけてくれます。
お腹の痛みさん。
あなたは、大学生のころから、そこにいるみたいね。
あなたが痛くなるのは、どうしてかな?
すると、お腹のあたりから、言葉のようなものが感じられました。
頭に血がのぼっているせいだよ。
思いがけない答えに、私自身がビックリ!
でも、的を射ているというか、納得してしまう答えです。
お腹の痛みから返ってくる答え
お腹の痛みの声は、さらに続きます。
頭を中心に、心臓や肺にばかり血がめぐって、それ以外のところは、血がめぐってこない。
だから、手も、背中も、お腹も、足も、血が不足して苦しくなるんだよ。
それで、ここ(お腹)から痛みを発して、「血が足りてないよ~」と知らせているんだ。
お腹の訴えを聞くと、なんだか、申し訳なくなってきて。
それで、お腹の痛みに、私が語りかけてみました。
私が、いろいろ思い悩むせいで、頭に血がのぼっちゃうんだね。
悩み事があると、胸やのどが苦しくなるから意識するけど。
それ以外の身体の部分は、たしかに意識の外にいってるわ。
今まで苦しい思いをさせてごめんね。
これからは、君たちにも、血がめぐるよう気をつけるよ。
お腹の痛みから、「分かってくれれば、いいよ」という言葉が感じられました。
いいヤツです。
セラピスト役の人が、両手でお腹や両足を優しくさすってくれ、「あなたたちにも、血がめぐっていくよ」と声をかけてくれました。
言葉でやり取りする一般的な心理カウンセリングでは、身体にふれないことが多いです。
ですが、ハコミセラピーでは、本人の同意のもとで、身体にふれることにより、気づきや癒しを促すことがあります。
最終的に、私は、血液が身体全体をめぐるイメージにひたりました。
身体全体が1つになる感じを味わうと、気持ちも落ち着いて、何とも言えないここちよさを感じたのです。
なお、お腹の痛みには、身体の病気が隠れていることもあります。
強い痛みや、いつもと違う痛み、長く続く痛みがあるときは、まず医師に相談することをおすすめします。
身体の声から自分の在り様に気づく
腹痛から気づく私の在り様
不思議な体験に聞こえるかもしれませんね。
お腹の痛みからのメッセージが、腹痛の本当の原因であるかどうかは、微妙なところです。
私は、このメッセージを、医学的な原因としてではなく、自分の在り様に気づくための手がかりとして受け取りました。
実際、「頭に血がのぼっている」という表現は、言い得て妙でした!
自責の念が頭の中でグルグル回って、つらくなる。
成果を出したいと焦り、がむしゃらに取り組む。
過去のことを思い悩み、未来のことを心配する。
いずれにしても、頭に血がのぼるほど、必死に考え、頑張ってきたのだと思います。
その分、身体が、後回しになっていました。
自分になじみのある痛みというのは、自分の在り様を浮き彫りにしているのかもしれません。
初めて身体の感覚に意識を向けたときに、吐き気を伴う、とても不快な体験をしたことにも、納得がいきます。
あのときも、身体が、「これまで、私たちのことを後回しにし過ぎてますよ」と知らせてくれていたのかもしれません。
※「フォーカシング」で、初めて身体の感覚にふれた体験について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。
自分にとって大切なことを知る
身体の声に耳を傾けたことで、自分の身体と一緒に生きる大切さも身にしみました。
頭でぐるぐる考えるときは、過去に起きたことの後悔、未来への不安でいっぱいになりがちです。
その状態から離れるためには、「今この瞬間」を感じることが大切だと感じています。
全身に血をめぐらせることは、「今この瞬間」に起きていることに気づきながら、ゆっくりと身体全体を感じること。
そうした時間を日常生活の中でもつことが、身体と心の健康にとって大切なのだと思います。
自分にとって大切なことに、改めて気づいた次第です。
そして、「ハコミセラピー」は、悩みの解決だけでなく、自分を知り、自分と仲良くなるためのツールとしても使えると、認識を新たにしました。
とはいえ、一人では、手に負えない苦しさもあります。
ご自身の状態によっては、医療機関や、専門家と一緒に取り組むほうが、安全で、確実なこともあります。
痛みやつらさを我慢して、頑張り続けてきたあなたへ
痛くても、つらくても、我慢して、頑張り続けてしまう。
気がつくと、心も身体も、限界に近づいている。
それは、あなたが、それだけ、一生懸命に生きてきたからかもしれません。
まずは、話してみるだけで構いません。
痛みやつらさを抱えながら、ずっと頑張ってきた。
それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。
「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、頭で考え続けて、頑張り続けてしまう心の部分(パーツ)にも、あなたのペースで、一緒に向き合っていきます。
👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
※指先をなでるだけで、気持ちを整える方法について、知りたい方へ。
※足の指をなでて、ストレスによる脳疲労を鎮める方法について、知りたい方へ。
























