自分を責めることには切なる願いが秘められていた【私が自分を生きるまで⑥】

2026年9月6日

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

生きづらさを解消し、「自分を生きる」ために、自己探究を重ねていきます。  

 

「ハコミセラピー」という心理療法に出合ったことで、

「自分を責める内なる声に心が削られ、苦しい思いを重ねる」

「嫌な思いをした場所から離れる」

という、長年続いてきた私のパターンが、揺らぐ体験をしました。  

 

次第に、少しずつ心がほどけていき、自分の心の内側にあるものが見えてくるようになったのです。

そして、自責の念の背後に、全く違う思いがあることに気づきました。

 

今回は、自分を責めることの裏に、「切なる願い」が秘められていたということについて、お伝えします。  

 

自分を責める理由が見えてくる

 

自分を責める存在がどうしても消えない

苦しい思いから抜け出し、「心軽やかな日々」を手に入れるため、試行錯誤をくり返してきた私。

「ハコミセラピー・Beingコース に参加して、少しずつ心がほぐれていきました。

 

それでも、相変わらず、自分を責める内なる声に心が削られる状況は続いていたのです。

私は、自分を責める存在を、心の中から消すことができないか、悪戦苦闘していたのですが、それはかないませんでした。

逆に、無くそうとすればするほど、自責の思いが強くなっていったのです。

 

ハコミセラピー・Beingコースに参加して、9日目のとき。

「今この瞬間」に意識を向ける 「マインドフルネスの状態となって、自分の内側で何が起こっているかを、丁寧に見ていくワークをおこないました。

すると、いつもとは違ったものが見えてきたのです。

 

「ハコミセラピー」とは、「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかける心理療法。「ハコミセラピー・Beingコース」とは、「ハコミセラピー」の手法を使って、自分の中で起こる体験を重視し、自分の在り方を見つめるコース。

 

※「ハコミセラピー」で用いる「マインドフルネス」について、もっと知りたいからは、こちらもどうぞ。

 

自分を責める存在が思いを吐露する

マインドフルネスの状態になり、自分の内側を丁寧に感じていったときに現れてきたのは――、

私の心の中にいて、私に指示と叱責をくり返す存在の姿でした。

私は、その存在を、厳しい女性のキャラクターとして擬人化し、「タカハシさん」という名前をつけています。

 

その「タカハシさん」が、私と向かい合って座り、話し合いをするという場面が浮かんできたのです。

話し合いの場に現れた「タカハシさん」は、驚くほどに静かで、おびえているようにさえ見えました。

 

いつもは、高圧的な態度で、厳しい叱責を飛ばしているので、まるで別人のよう。

家では傍若無人にふるまい、私を頭ごなしに罵倒するのに、外では借りてきたネコのようになる、私の母とそっくりです。  

 

私は、「タカハシさん」に、「どうして、いつも、私にダメ出しばかりするの?」と尋ねます。

すると、「タカハシさん」が、ポツポツと答え始めました。  

 

いい子になってほしいから。

みんなから好かれる子、勉強や仕事のできる子になってほしいから。

あなたが、幸せになるためには、私が、しっかり見ていないといけない。  

 

私は、「タカハシさんの気持ちは分かるけど、ダメ出しばかりされると、つらくなってしまうんだ」と伝えてみます。

「タカハシさん」は、悲しそうな顔をして、黙ってしまいました。

でも、「タカハシさん」が、純粋に私の幸せを願っているのだということが、伝わってきたのです。

 

心の中にいる子どもの思いも見えてくる

 

 

心の中にいる子どもが姿を現す

私の心の中にいる批判的な存在、「タカハシさん」が、私の幸せを願っていたことが分かった翌日。

ハコミセラピー・Beingコースで、再び、マインドフルネスを使ったワークを行いました。  

 

ゆっくり深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくという、マインドフルネスの状態になると――。

今度は、私の心の中にいる、ポジティブで生命力にあふれる存在が出てきました。

私は、そのポジティブな部分を、天真爛漫な女の子のキャラクターとして擬人化し、「なおちゃん」と名づけています。  

 

ただし、いつもは元気いっぱいで、おちゃめな「なおちゃん」ですが、いつもの元気がありません。

 

子どもの切ない思いが見えてくる

私のイメージの中に現れた「なおちゃん」。

いつものように元気に動き回ることはなく、されるがままになっています。

洞窟の中を、水に流されるようにして移動していった後、海の底に降り立ちました。 

 

「なおちゃん」の姿は、マッチ棒のように細長くなって、海の底に突きささる。

そして、海の底で、ゆらゆら揺れている。

ママが迎えにくるのを待っている。

 

ママが迎えにきてくれる、つまり、私の母が私の存在を認めて、受け入れてくれることを、待っている。

それが、「なおちゃん」の願いだと分かりました。 

 

かなりの長い時間、海の底でゆらゆらしながら、ママを待っていた「なおちゃん」。

ふと、気づきます。

 

どんなに待っても、ママは迎えに来ない。  

 

マッチ棒のように細長かった「なおちゃん」。

丸みを帯びて人間の形に戻り、自力で海の中を泳いでいくと、島にたどりつきました。

そして、たどり着いた島で、自分で食べ物を探し、葉っぱで家を作り、一人でたくましく暮らし始めます。

「なおちゃん」は、母に認められることを心から願いつつ、それが実現しないことを、どこかで悟っていたのです。

 

切なる願いが重なっていく

 

 

心の中の存在の願いは連鎖していた

「ハコミセラピー」の「マインドフルネスワーク」を通じて、分かったこと。  

「ママ(私の母)に認めてほしい。ほめてもらいたい」

私の心の中にいる小さな女の子(なおちゃん)は、そう切望していました。  

 

「それなら、なおちゃんに、いい子になってもらおう!」

小さな女の子(なおちゃん)の願いをかなえるために、大人の存在(タカハシさん)が、髪をふり乱して頑張っていたのです。  

 

ただ、問題は、「タカハシさん」の「いい子」の基準が、あり得ないほどに高かったこと。

「いい子」の基準に達することがない私に対して、毎回、ガッカリしていた「タカハシさん」

「次こそ、良い結果が得られるように」という思いから、必死にダメ出しをくり返していたのです。  

 

そして、「タカハシさん」は、失敗したときに「なおちゃん」が傷つくことを、過剰に恐れるという側面もありました。

なので、前もって最悪な結末を提示して、心の準備をさせようとして、指示をしまくっていたのです。  

 

「タカハシさん」の言動は、すべて――、

私のために良かれと思ってしていることだった!

だからこそ、「タカハシさん」の存在を消そうとすればするほど、激しい抵抗にあっていたのです。  

 

自責の念に秘められた切なる願い

「タカハシさん」は、「自責の念」とも言えます。

自分の中にある「自責の念」は、要らないものにしか見せません。

 

だって、理不尽とも思える指示を出してくるし、思う通りにならないとダメ出しや叱責が止まらないし。

そんなもの、「なくなったほう楽になる」と思って、当たり前ではないでしょうか。  

 

でも、「自責の念」には、「切なる願い」、つまり、「ポジティブな意図」があったのです。

「母に認めてほしい」という子どもの願いをかなえるために、必死に頑張っていた。

だからこそ、子どもの願いをかなえる前に、消えることはできなかった。

 

自分の心の中をじっくり見ることによって、そのことに気づきました。

 

願いが明らかになると、現実の見え方が変わってくる

マインドフルネスを使ったワークをおこなって、しばらく経ったころ。

私は、福島の実家に帰省しました。  

 

そして、私の母(リアル母)に会ったら、ふと、これまでにはなかった思いが胸をよぎります。

私が一生懸命頑張っても、この人(私の母)が、私を認めることは絶対にない。

 

変な言い方ですが、今まで見ようとしなかった現実が見えてきた感じです。

心がほぐれてくると、現実の見え方が変わってくるのだと知りました。

 

しかし、子どもの願いをかなえるために、必死になっていた「タカハシさん」は、ショックを受けたようです。

その後、しばらくの間、姿を現さなくなりました。  

 

とはいえ、しばらくしてから、復活してきた「タカハシさん」。

相変わらず、私が失敗をすると叱責をかましてきますが、私に対して、事前に「ああすべき。こうすべき」と指示を飛ばすことが減ってきました。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

あのとき、「なおちゃん」は、誰も迎えに来ない中で、一人で食べ物を探し、家を作り、たくましく生きる力を身につけました。

その力は、紛れもなく尊いものです。

 

けれど、一人でたくましく生き延びる力を持つことと、つらい思いを誰にも打ち明けられないまま抱え続けることは、実は別物です。

 

自分を責める思いを消し去りたい。

そう思うのは、自然なことですが、簡単に消し去ることができません。

 

なぜなら、なかなか無くならない自責の念の裏には、切なる願いがあるからです。

その願いを知って初めて、自責の念がゆるんでいきます。

とはいっても、そうした願いに触れることは、一人だと難しいものです。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、心の中にある全ての思いを尊重し、あなたの心の中にある願いにそっと触れていきます。

 

👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)

 

 
 

   

 

「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
 

※続きはこちら。セルフイメージが極端に悪いために、自分を認められないことに気づきます。その後の自己探究のプロセスが気になる方へ。


※「タカハシさん」のような、心の中の存在(キャラクター)が変容していくことについて、もっと知りたい方へ。

  

新着情報についてお知らせしています。フォローしていただけると嬉しいです。