自分を責める声が止まらないあなたへ|自責の言葉を「ほんやくコンニャク」で翻訳してみたら
うまくいかないことがあると、自分を責める声が止まらなくなる。
自責の言葉が頭の中に響き渡り、身動きが取れなくなる。
そんな経験はありませんか。
そうなってしまうのは、あなたが弱いからでも、大げさだからでもありません。
あなたが知らないうちに、あなたの心の中にある存在(パーツ)が、あなたを守ろうとして、暴走してしまっているのです。
私自身も、うまくいかないことがあると、自分を責める言葉が頭の中を駆けめぐります。
そのせいで、ネガティブな気持ちが強くなり、苦しくなると分かっているのですが、対処に苦戦するばかりでした。
それでも、自責の念を深掘りしていけば、心軽やかな日々が送れるかもしれないと考え、あれやこれやと自己探究を重ねていったのです。
今回は、自己探究の過程で見い出した、自責の念に対処する、ちょっと目新しい方法についてお伝えします。
仕事のミスに自責の言葉が追い打ちをかける
「仕事で失敗するとガッカリする」というのは、誰にでもあることです。
ですが、私の場合、失敗をすると、自分を責める言葉が頭の中を駆けめぐり、苦しいほどになってしまいます。
あなたは、苦しいほどに自分を責めてしまうことがありますか。
私は、診断がつかないまでも、発達凸凹※があるためか、仕事上でも凡ミスをしてしまいます。
何気ないひと言やとっさの判断で、相手に嫌な思いをさせてしまうことがあるのです。
※「発達凸凹」とは、発達障害の診断がつかないまでも、得意なことと苦手なことの差が大きいことを言います。
自分の至らなさは、自分が一番分かっています。
仕事に関連する研修会に参加して、新しい知識を学び、スキルアップに努めることはもちろん。
休日のほとんどを自己探究のための研修会に費やしています。
自分を知り、最大限に活用することが、仕事の質を上げると信じているからです。
私としては、身を粉にして頑張っているのに、ついこの間も、仕事でうっかりミスをやらかしてしまいました。
もしかしたら、相手は何とも思っていない程度かもしれません。
ですが、「ミスをした」と思った途端、私の頭の中で、私を責める言葉が響き渡るのです。
こんなに努力を重ねても、この程度だなんて、生まれつき無能であることの証。
生まれつきの不良品は、何をやってもダメ。
無駄なことに時間とお金をかけるなんて、バカのすること。
仕事で失敗をして凹んでいるところに、自分を責める言葉が追い打ちをかけ、身動きができなくなるほど落ち込んでいきます。
自分を責める言葉を翻訳してみたら
仕事のミスを心理療法で探っていく
仕事でやらかした翌日。
一緒に心理療法を学んでいる仲間と、オンラインで勉強会をしました。
私は、ここ10年ほどの間、「ハコミセラピー」という心理療法を学んでいます。
「ハコミセラピー」は、「マインドフルネス」の状態を用いて、心と身体の両方に働きかけていく心理療法。
言葉を交わす心理療法より、無意識の深いところに手が届くため、問題解決の糸口が見えてきたり、自分が本当に求めているものが何であるかが分かってきたりします。
トラウマを癒すにも、自己探求を深めるにも、最適なツールです。
仲間とのオンライン勉強会では、私がクライエント(相談者)役、相手がセラピスト役をとり、ハコミセラピーのセッション練習をしました。
私は、ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていく「マインドフルネス」の状態になります。
そして、「マインドフルネス」の状態のまま、仕事で失敗したことを思い出していくのです。
次第に、関わった人たちを傷つけたこと、迷惑をかけたことが思い出され、悲しみで胸がいっぱいに……。
涙もこぼれてきます。
すると、悲しみでスイッチが入ったように、自分を責める言葉が、頭の左側から聞こえてくるのです。
生まれながらの欠陥品。
ダメな奴は、何をやってもダメ。
自責の言葉が突き刺さるような感じで、悲しみはふくれ上がっていきます。
そして、「自分はやっぱりダメな人間だ」と、打ちひしがれるような思いに行きつくのです。
自責の言葉を翻訳してみたら見えてきたもの
自責の言葉に打ちひしがれ、悲しみに沈む私をじっくりと感じている一方で――。
私の一部が、その様子を冷静に見ていることが伝わってきました。
これは、日常生活でもよく起きてる、いつものパターンだ。
この自責の言葉に「ほんやくコンニャク」を食べさせたら、本音が聞けるのでは?
「ほんやくコンニャク」は、「ドラえもん」に出てくるひみつ道具。
コンニャクのような見た目と食感で、食べる翻訳機のような感じです。
「ドラえもん」では、互いに食べると、異国の人同士でもコミュニケーションが取れます。
イメージの中であれば、何でもOK。
「ほんやくコンニャク」を、自責の言葉を発する存在(パーツ)に食べさせてみると――。
自責の言葉が、翻訳されて聞こえてきます。
泣いている姿は、見るにしのびない。
泣くのをやめてほしい。
笑顔で楽しく過ごしてほしい。
自責の言葉が、優しい言葉に翻訳されると――。
追いつめられる感じがなくなり、次第に気持ちが落ち着いてきました。
私の心の中にある存在(パーツ)は、ただ単に私を責めていただけではありません。
悲しむ私を何とかしようとして、私を一喝していたのですが、暴走してやり過ぎてしまっていただけなのです。
ただし、自責の言葉をイメージの中で翻訳するというこの方法は、誰にでもすぐにできるとは限りません。
マインドフルネスの状態に入ること自体が難しい場合や、翻訳された言葉がすぐには見つからない場合もあります。
そうしたときは、専門家と一緒に取り組むことで、糸口が見つかることもあります。
※「ハコミセラピー」について、もっと知りたい方は、こちらもどうぞ。
自責の言葉の裏にあった母の愛の言葉
私を責める母の言葉が内在化されていた
オンライン勉強会の後、自責の言葉を翻訳した優しい言葉をかみしめていると――。
ふと、私の母の姿が浮かんできました。
私の母は、私が失敗してガッカリしていると、厳しい言葉を投げかけてくる人でした。
私の至らない点を指摘し、いかに私がダメな人間であるか、ののしります。
母の気が済むまで、罵倒の時間が続くのが、幼いころからの日常でした。
次第に、私が失敗すると、母がそばにいなくても、母と同じような存在が、私の頭の中に現れ、私を責めるようになっていきました。
私を責める母の言葉が、内在化されていたのです。
そのため、現実場面でガッカリしたことに加え、内側からも心が削られる状況に……。
私は、自分を責める言葉から逃げることができず、地獄の業火で焼かれるような苦しみに見舞われるようになりました。
母の言葉を翻訳してみたら愛の言葉になった
自己探究を重ね、自分を知っていくにつれ、母のことも客観的に見れるようになりました。
母自身、つらい生い立ちを抱えていたことに加え、職場ではいじめに、結婚してからは嫁姑問題に苦しんできた人。
そのため、心にゆとりがなく、失敗して泣く幼い私を受けとめることができなかったのです。
たとえば、私が転んで泣いていると、私の母は必死になって、私を泣きやませようとします。
なんで、そんな何もないところで転んでるの。
ナオミが気をつけてないから悪いのよ。
いつまでも泣いてるんじゃありません。
そんな風に怒っている母に、イメージの中で、「ほんやくコンニャク」を食べさせてみたら、どうなるか。
私の好奇心がうずき、試してみたところ、母の言葉が翻訳されて聞こえてきました。
ナオミが泣いているのを見ると、ママはつらくなるの。
泣くのをやめてほしい。
笑顔で楽しく過ごしてほしい。
母が私を一喝する言葉は、母の愛の言葉。
私の自責の念も、私のパーツからの愛の言葉。
そう思うと、心が穏やかになっていきます。
頭の中に自責の言葉が響き渡ると、心が削れて、ツライ思いが湧きだし、身動きできなくなるのですが――。
「ほんやくコンニャク」で愛の言葉に翻訳すると、現実的な対処を考える余地が生まれます。
私も、仕事上で嫌な思いをさせてしまった相手に謝罪し、やり直すことができました。
あなたも試してみてくださいね。
一人で頑張らなくても大丈夫
自分を責める声に打ちのめされ、身動きが取れなくなることもあるはずです。
「またやってしまった」と、自分を追い詰めてしまうこともあるかもしれません。
自責の言葉の奥にある本当の思いに気づけると、気持ちが軽くなることがあります。
ただ、その翻訳を自分だけで行うのは、簡単なことではありません。
まずは、話してみるだけで構いません。
長い間、一人で抱えてきた。
それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。
「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。
私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、自分を責める声の奥にある本当の思いに、一緒に耳を傾けていきます。
👇 まずは体験セッションから(初回限定・50分・2,500円)
「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
※自責の念の正体を把握したうえで、自責の念に対処していきたいと考えている方へ。
※自責の念だけでなく、自分の心全体とつながって対処していくことに興味がある方へ。
























