才能を暴走させて弱みにするのは心の傷
「才能は、暴走すると弱みになる」
ストレングス・ファインダーを学び始めたころ、私は、この衝撃的な事実を知りました。
欠けている能力が弱みになるのは分かります。
でも、“才能そのものが弱みになる” とは、どういうことでしょうか。
私は幼いころから、母が発する否定的な言葉を浴び続け、「自分は要らない子だ」と信じ込んで育ちました。
そのため、大人になってからも、自分らしく生きるために試行錯誤し、自己探究オタクのようになっています。
ストレングス・ファインダーを学び、才能と弱みの関係を知ったとき、私は初めて “自分の才能が暴走する理由” に気づいたのです。
「才能」が弱みになる理由

ストレングス・ファインダー(正式名称:クリフトンストレングス)では、「才能」を次のように定義しています。
- 自然と出てくる考え・感情・行動
- やっていると楽しい、得意だと感じること
- 意識しなくても、つい使ってしまうもの
つまり、「才能は誰にでもある」ということ。
そして、才能が磨かれると「強み」になります。
一方、未成熟な才能、暴走した才能は、「弱み」になるのです。
▼ 未成熟な才能とは?
- 自分のためだけに使う
- 周囲が見えなくなる
- こじらせて独りよがりになる
▼ 暴走した才能とは?
- 強く働きすぎて制御不能になる
- 自分や人を追い詰めることすらある
- 結果として行動が止まり、成功を妨げる
このあたりまでは、研修中の説明で理解できました。
でも、私は、どうして自分の才能が暴走しやすいのか、その背景が気になってきたのです。
※「ストレングス・ファインダー」という才能診断テストについて、詳しくは、こちら。
私の才能「自我」が暴走したとき

私の上位資質のひとつは 「自我」 です。
「自我」は、
“人から重要な人物として見られたい”
という願いを持つ才能。
Gallup社の研修後、私はGallup認定ストレングスコーチの個人セッションを受け、「心理カウンセラーとして開業したいなら、ブログを書き、SNSで発信するとよい」とアドバイスをもらいました。
私は、すぐに行動に移します。
せっせとブログを書き、FacebookやX(旧Twitter)で、新着記事についての投稿を流し続けたのです。
しかし、読者は増えず、反応も薄い。
すると――
- 私の書くものに興味を持つ人なんていない
- 私には、能力がない
- 私は認められない
未成熟な「自我」が、一気に暴走し始めたのです。
驚くことに、「内省」「共感性」など、他の上位資質の働きまで、とまってしまいました。
メンタルは落ち込み、行動は完全にストップ。
最終的に、ブログもSNSもやめてしまいました。
才能の暴走とは、こういうことだったのです。
才能の暴走の根底にあるもの

才能が暴走する背景には、
心の傷やトラウマ、ビリーフ(信じ込み)
が存在します。
「自我」を暴走させた私のビリーフ
私は幼いころ、出来の良い弟と比べられながら育ちました。
- 「本当にダメな子ね」
- 「なんでそんなこともできないの」
そんな言葉を投げかけられ続けた結果、
「私は要らない子」
というビリーフが作られました。
そして、
「要らない子のまま、終わりたくない」
「母に認められたい」
という幼い願いが、「自我」という才能になったようです。
ただし、私の「自我」は幼いまま。
未成熟で、傷ついた子どものままなのです。
だから、
- いいねが少ない
- 読まれない
- 認められない
そんな小さな刺激でも、
“また要らない子になる”
と恐怖を感じて暴走してしまう。
そして、自分を責め、追いつめ、行動をとめてしまう。
才能が暴走する根底では、幼い私が泣いていたのです。
才能を最大限に生かすために

才能の暴走をとめる
結論から言えば、
心の傷を癒し、ビリーフをゆるめること。
これしかありません。
未成熟な才能は、大人の思考ではなく、
幼いころの未処理の感情
が実権を握っています。
だからこそ、大切なのは、
- 怖かった気持ちを感じる
- 涙を流す
- 「そのままで大丈夫」と言ってあげる
- 安心できる体験を重ねる
こうした “リペア(修復)” です。
私はこのプロセスを何度も繰り返す中で、「自我」の暴走が徐々に落ち着いていきました。
そして、ようやく、
約2年半のブランクを経て、ブログとSNSを再開できるぐらいに回復した のです。
才能を成熟させる
“才能を伸ばす” というと、外側に向かう話に聞こえます。
でも、本当に大切なのは、
心の内側のにあるを癒し、才能を成熟させていくこと。
暴走しない才能は、しなやかで強く、あなたを人生の前に進めてくれます。
もし、あなたの中にも、
- 自責がとまらない
- 行動できない
- なぜかうまくいかない
- 誰かの評価が気になる
- 失敗が怖くて動けない
そんな“暴走する何か” があるなら、
その裏にはきっと、優しく寄り添うべき心の傷があります。

才能の暴走をとめて、あなた本来の強みを取り戻すためには、
ビリーフ・心の傷・未成熟な部分に丁寧に向き合うこと
が欠かせません。
私のセッションでは、
- 才能(資質)の暴走パターンの分析
- ビリーフや心の傷の深いケア
- 才能を“成熟した強み”に育てるプロセス
- 自己探究のサポート
- 取り組みやすいセルフケアの提案
を行っています。
もし、「今の自分から抜け出したい」「才能を活かして生きたい」と感じているなら、どうか一度ご相談ください。
あなたが本来の力を取り戻すお手伝いができれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。























