夫婦関係に悩んでいた私がハコミセラピーで心を整えてみたら

2025年10月31日

「夫婦関係がうまくいかない」「夫にイライラしてしまう」――そんな悩みを抱えていませんか?

私もかつて、夫の言動に振り回され、結婚を後悔していた一人でした。

けれども、自分の心を見つめ直し、「ビリーフ(信じ込み)を緩めていくうちに、夫婦関係が大きく変わったのです。

今回は、私がどのようにして夫との関係を改善できたのか、ハコミセラピー(心理療法)の学びを通して体験した気づきについて、お伝えします。

 

結婚を後悔していた日々 ― 夫婦関係が限界だったころ

 

夫への不満は、山ほどありました。

 

欲しいものを我慢できない、家事も育児も手伝わない、自分が正しいと譲らない。

無職の時期が続いても、自分が気に入らないと内定を蹴る。

せっかく採用されても、会社の決まりに従わず、契約社員に格下げされる。

 

私は、そんな夫に嫌気がさしながらも、息子を育てるために働き続けました。

家事も育児も、一人でこなし、孤軍奮闘するしかありません。

 

疲れ果て、ふとした瞬間に「私は奴隷のような存在だ」という思いが込み上げてきます。

夜、一人で泣く毎日でした。

 

離婚を考えたこともあります。

けれども、様々な事情から現実的には難しく、ただ耐えるしかありません。

どうしようもない私は、できるだけ夫とは顔を合わせないようにしながら、日々をしのいでいました。

 

ハコミセラピーとの出会い ― 自分の心を見つめ直す

 

追い打ちをかけるように、私は、職場の人間関係で、強いストレスを感じる状況になりました。

正直、心が限界に達しましたが、仕事を辞める訳にはいきません。

 

「このままではいけない」と自分を奮い立たせ、自分の精神的な問題を解決しようと思い立ちます。

夫を変えることも、職場の人たちを変えることも、できないからです。

 

そんなとき、「ハコミセラピー※1に出合いました。

※1:「ハコミセラピー」とは、マインドフルネスを用いて、無意識に優しくアクセスし、身体と心の両方に働きかける心理療法です。

 

私は、「ここなら何か得られる」という期待を胸に、日本ハコミ・エデュケーション・ネットワーク(JHEN)の「Beingコース」に参加しました。

そこで、マインドフルネスを使って、様々なグループワークを行っていきます。

すると、自分の中に「ビリーフ」という深い信じ込みがあることが、浮き彫りになってきたのです。

 

私は、幼いころから、できの良い弟と比べられ、「本当にダメな子」と母に責められて育っています。

その経験から、「私はダメな人間だ」という信じ込みが生まれたようです。

「私はダメな人間だ」というビリーフが発動すると、ダメな自分を責め、否定することをくり返してしまい、自分に自信がもてません。

 

ハコミセラピーを学ぶうちに、ビリーフは、私を守るための仕組みだったことが分かってきます。

幼い私が、母のお気に入りになるために身につけた考えだったのです。

 

その気づきによって、「私はダメな人間だ」という思いが少しずつ緩んでいく。

自分を責めてきた部分が、実は、幸せになりたい気持ちだったことにも気づく。

 

そして、自己肯定感が高まり、「私なりによくやっている」と思えるようになっていきました。

 

※ハコミセラピーについて、詳しくは、こちら。

 

夫婦関係が変わったのは、夫ではなく「私」が変わったから

 

驚いたことに、私の内面が整うと、夫との関係も変わっていったのです。

 

以前の私は、「嫌なことが起きるのはすべて私のせい」「人の役に立たなければ価値がない」と信じ込んでいました。

それで、夫に対しても必要以上に我慢をしていましたし、あれこれと夫の世話を買って出ていたのです。

 

ある意味、母との関係で学んだことを、夫との関係でも、くり返していたということ。

つまり、夫のわがままな言動を引き出し、増長させていたのは、私自身だったのです。

 

けれども、ビリーフが緩んでいくと、「私が悪い」と思わなくなりました。

嫌なことは、「〇〇が嫌だ」と明確に伝え、なぜ嫌なのかを、しっかりと説明する。

そして、夫にしてほしいことを、ハッキリ提案する。

 

最初は、衝突もありました。

しかし、何度も正直な気持ちを伝えるうちに、夫は次第に私の話を聞き、理解しようとしてくれるようになりました。

 

今では、休日に一緒に映画館や美術館に行ったり、長期の休みをとって旅行に行ったりするなど、穏やかな関係を保っています。

あの頃の私が今の私を見たら、きっと驚くことでしょう。

 

夫が変わったというよりも、私自身が「自分を大切にする」ことをできるようになったのだと思います。

その変化が、夫との関係にも自然に表れていったのです。

 

「ビリーフ」は悪者ではない

 

ハコミセラピーを学んで実感したのは、「ビリーフは敵ではない」ということ。

 

幼いころの私が、生き延びるために必要だった「信じ込み」だったのです。

ただ、そのまま大人になっても使い続けると、苦しみのもとになることがあります。

 

自分はダメな人間だ。

人の役に立たなければ愛されない。

嫌なことが起きるのは自分のせい。

 

そんな思い込みを手放すことで、私はようやく、自分らしく生きられるようになりました。

しかも、ビリーフが緩むと、人間関係も変わります。

 

私の場合、夫は一緒に成長してくれる人だったので、関係はより良いものになりました。

相手が、今のあなたを認めてくれる人だと、関係が発展していくのです。

 

けれども、ときには、これまでの関係が終わることもあります。

その相手が、ビリーフにとらわれていたあなたのほうを、好ましく思っていた場合です。

 

でも、関係が終わることは、悪いことではありません。

自分を犠牲にして関係を維持するよりも、自分を大切にして生きることのほうが、ずっと健やかだからです。

 

 

「ビリーフを緩める」ということは、自分を責める心をほどき、自分の存在をそのままに受け入れること。

それは、誰かを変えるためではなく、自分を大切にするためのプロセスです。

 

私自身、ハコミセラピーを通じて、自分を理解し、受け入れることで、夫婦関係も人生も変わりました。

今は、その体験を活かし、心理カウンセラーとして、同じように苦しむ人が、自分を取り戻すお手伝いをしています。

 

もし今、夫婦関係や人間関係で悩んでいるなら、あなたの心の中にあるビリーフを見つめ直すことから始めてみませんか。

その小さな一歩が、きっとあなたを新しい未来へ導いてくれるはずです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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