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自責の念はエネルギーとして放出すると楽になる

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

自分を生きるために、試行錯誤、悪戦苦闘を重ねてきました。

今回は、自責の念が激しくて対処しきれなくなったときに、エネルギーとして放出したら楽になったことについて、お伝えします。

 

自責の念が激しくて対処しきれない

 

能力のない自分が許せない!

 

職場の新しいスタッフに引け目を感じることについて、自己探究を進めていくうちに。

私の心の中にいる、負けん気の強い子ども(インナーチャイルド)が、大騒ぎを始めました。

 

私が、長年にわたる自己探究の末、たどりついたのが、「心は集合体」という認識。

心はいくつもの存在で作られているという考えです。

 

※「心は集合体」という認識について、詳しくは、こちら。

私の場合、心の中に7つの存在がいることに気がついたのですが、そのうちの1つが、負けん気の強い子ども。

その負けん気の強い子どもにスイッチが入ってしまったようで、どんな言葉をかけても、怒りがおさまりません。

それどころか、私が声をかけると。

 

そもそも、あんたがちゃんと頑張らないから、こうなっているんでしょ!!

血ヘドを吐くぐらい頑張らなくちゃダメだってこと、なんで分かんないの!!

バカは死ななきゃ治らないって言うから、一度、死んだらいい!!

 

負けん気の強い子どもは、ものすごい勢いで、私を罵倒してきます。

すると、私の心の中にいる傷ついた子どもが、「私はやっぱり要らない子なんだ」と激しく悲しみ出すではありませんか。

もう、心の中が苦しくて、やりきれません。

 

私は、幼いころから、出来の良い弟と比較され、いかにダメな人間であるか、母に罵倒される日々を送ってきました。

それだけならまだしも、成長するにつれ、母の言動を自分の中に取り入れてしまったのでしょうね。

幼いころに類似した状況を目の当たりにすると、思わず、自分を激しく叱咤激励してしまいます。

 

弟のように出来の良い人が、新しいスタッフとして職場にいる。

母が弟をひいきするように、職場の人たちが新しいスタッフに信頼を寄せる。

 

負けん気の強い子どもは、私の中にある「自責の念」の一要素。

自己探究を重ね、さまざまな対応策を考え、実践してきてはいるのですが。

今回は、自責の念の怒りが激しすぎて、これまでの方法では対処しきれませんでした。

 

※負けん気の強い子ども(自責の念)については、こちら。

 

エネルギーとして放出するという新たな対応策を知る

 

困った私は、阿部優美さんJHENの運営者)に助けを求め、個人セッションを受けました。

ハコミセラピー※1を用いて、自己探究を行っていきます。

 

※1:「ハコミセラピー」とは、マインドフルネス(瞑想状態)」の状態を用いて、心と身体の両方に働きかける心理療法です。

 

目を閉じて、ゆっくり深呼吸をしながら、心の中にいる負けん気が強い存在に意識を向けていきます。

私が「なおなお」と名前をつけている、8~9歳ぐらいの女の子。

 

「なおなお」は、秀でた能力をもっていれば、母に認められると信じ込んでいる。

そのため、ふがいない自分を見ると、腹が立って仕方がない。

能力がないぐらいなら、この世からいなくなったほうがいいと怒っている。

 

私を抹殺してやるぐらいの勢いで、こちらをにらみつけ、口汚く罵倒してきます。

私は、「なおなお」の勢いに圧倒され、手も足も出ません。

 

すると、優美さんが言いました。

 

「なおなお」の言葉に耳を傾けると、心が削れてしまうから。

「なおなお」の言葉を聞くんじゃなくて、「なおなお」のエネルギーを、手を握って表現してみて。

 

優美さんが差し出した左手を、私は自分の左手で握りました。

「なおなお」のエネルギーは凄まじく、しばらくの間、優美さんの手を、力任せに握りしめ、振り回し、暴れました。

ですが、エネルギーを放出しまくると、こときれたように、静かになりました。

 

静かになった「なおなお」に、優美さんの言葉がしみわたっていきます。

 

弟ばかりをひいきしたのは、お母さんの問題だから、「なおなお」たちが悪いんじゃないんだよ。

 

「なおなお」は静かになり、私の心に平穏が訪れます。

 

個人セッションが終わった後、優美さんが助言してくれました。

 

「なおなお」のエネルギーは凄いから、まともに言葉を聞いたら、太刀打ちできなくなると思うよ。

ダンナさんに「背中合わせ」をしてもらって、エネルギーを放出してから、「なおなお」に対応してみたらいいんじゃないかな。

 

たしかに!

私は、「なおなお」、つまり、自責の念に対処する新しい方法を手に入れました。

 

エネルギーを放出する「背中合わせ」は効果があった

 

ほっとしたのも束の間。

私がうまくできなかった仕事を、新しいスタッフがやり遂げるという出来事が起こりました。

 

また、「なおなお」が暴れ出します。

「なおなお」の攻撃は激しく、私は精神的に追い込まれるだけでなく、お腹までこわしてしまいました。

 

そこで、優美さんの提案を実践することに!

夫に「背中合わせ」をしてほしいとお願いしました。

 

これまで、夫とケンカになりそうなときに「背中合わせ」を実践していたので、夫も慣れたもの。

しかも、職場で起きていることも、私の心の中にいる「なおなお」が大暴れして苦しくなることも、夫は知っています。

多くを説明しなくても、夫は「背中合わせ」に付き合ってくれました。

 

「背中合わせ」の方法は、実にシンプルです。

①互いの背中を合わせ、伸びをする。

②互いの背中を合わせたまま、背中を動かし、押し合う。

③互いの背中を合わせたまま、背中の温かさ、感触などをじっくり感じる。

 

※「背中合わせ」について、詳しくは、こちら。

 

私は、②の段階のときに、「なおなお」の怒りをぶつけるような感じで、背中を激しく動かし、グイグイ押しました。

「おしくらまんじゅう」のような感じ。

しばらくの間、「背中合わせ」をすると、自分でもビックリするほど、気持ちがスッキリしたのです。

 

自責の念も、怒りのエネルギーの一種。

相手に受けとめてもらう形で、身体を動かして発散すると、怒りのエネルギーが消えてなくなります。

 

気持ちが軽くなった私は、自分が職場でどう動くかについて、考えるゆとりが生まれました。

自分を認めてもらうことにこだわらず、職場の利益が優先されるような方法を考えることができたのです。

 

すると、不思議なもので、私の仕事ぶりが間違っていないということが明らかになりました。

一見すると、新しいスタッフの働きぶりが素晴らしく見えたのですが、私の関わりのほうが、相手にとって心地よいものだったのです。

 

しかも、嬉しいオマケがありました。

夫と「背中合わせ」をしたら、「人としての器の大きさ」といったものが感じられたのです。

 

いつもは一方的に話しかけてきて、やり取りができない夫に、どうしてもうんざりしてしまうのですけどね。

夫が、私を受け入れる器の大きさを持っていることを実感しました。

 

「背中合わせ」、おそるべしです。

 

 

今回は、怒りが激しくて、自分では対処しきれなくなった自責の念に対する、新たな対処法についてお伝えしました。

「背中合わせ」を使って、怒りをエネルギーとして放出すると、ビックリするぐらい気持ちが楽になります。

とはいっても、「背中合わせ」をしてくれる家族も、お願いできる友人も、見当たらないというあなた。

専門家のサポートを受けるという方法もありますよ。

ぜひ、試してみてくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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