大キライな配偶者と暮らす自分をほめてみる

2026年8月1日

「配偶者のことが、大キライ!」

「でも、そんな風に思ってはいけない!」

そんな葛藤する思いを抱えながら、苦しい日々を過ごしていませんか。

 

配偶者をキライだと感じてしまうのは、あなたが冷たい人間だからでも、間違っているからでもありません。

キライだと思ってしまうだけの「何か」があるのです。

 

私自身、「夫のことがキライ」と自覚するのに、10年もかかりました。

でも、「夫が大キライ」と気づいてスッキリした一方で、キライが増幅する苦しみにさいなまれる。

そんな私でしたが、最終的に「こんなにキライな相手と一緒に暮らしてる私って、スゴイわ」という心境になり、ふっと気が楽になったのです。

 

今回は、夫がキライだと気づくまでに時間がかかったこと、気が楽になった理由などについて、考えてみました。

 

配偶者にまつわる悩みの中身は、人それぞれ違っています。

お金のことかもしれないし、性格の違いかもしれないし、言葉にできない違和感かもしれません。

ですが、その奥にある「ガマンしてしまう構図」には、共通するものがあるはずです。

 

ダメな配偶者とひたすらガマンする私

 

 

今の時代、よほどのことがなければ、自分がキライな人と結婚することはありません。

ですが、一緒に暮らすうちに、配偶者の様々な面が見えてきて、イヤな思いをすることが増えていきます。

そんなとき、あなたなら、どうやって折り合いをつけていきますか。

私は、「ガマンする」というやり方でしか、対処できませんでした。

 

散財する夫と補てんする妻

私の夫は、根はいい人なのですが、お金に関しては、からきしダメ男。  

 

結婚時には、数百万の借金もち。

結婚後は、新居、新車、新しい家電、そのほか、欲しいモノを買わずにはいられません。

私は、働いて家計を支えながら、足りない分は独身時代の預貯金を取り崩し、夫をサポートしました。  

 

結婚後、1年半ほどで息子を出産した私。

お金の心配があったので、産後数ヶ月で、幼い息子を保育園に預け、復職しました。   

 

その後、仕事のかたわら、育児、家事をすべて私一人でこなす、ワンオペ状態。

復職して1年後には、無理がたたって、原因不明の高熱が3日も続きました。

一方、夫は、家では毎日、やりたいことだけをして、楽しそうに過ごしているのです。  

 

それでも、「夫に悪気はないし、私が働けば、お金のことは何とかなる」と、頑張り続けた私でした。

 

自分勝手な夫と耐える妻

結婚から6年が経ったころ、夫は仕事で重大なミスをして、会社をクビになってしまいました。

それでも、「ミスは誰にでもあるし、失職は仕方がない」と腹をくくる私。  

 

就活を始めて数か月後に内定をもらえたのですが、夫は「前職より年収が低い」という理由で、蹴ってしまったのです。

それでも、「夫なりの考えがあるから、仕方ない」と、自分の気持ちをぐっと飲みこむ私。  

 

その後、就活に苦戦し、夫は無職のまま。

無職2年の期間を経て、ようやく再就職し、ほっとしたのも束の間。

夫は「前職みたいに残業手当がつかないから、残業しない」と、早々に帰宅するようになりました。

残業代込みの月給であると会社から何度も注意を受けても、夫は自分の方針を曲げません。

 

結局、半年後には契約社員に格下げになり、給料は半減。

私が、泣きながら、「会社の方針に従って」とお願いしても、まったく聞き入れません。  

 

もともと、「やっぱり私は要らない子」という「ビリーフ(信じ込み)※1がある私。  

夫の言動に、「やっぱり、私は、金づる&家政婦に過ぎないんだ」と絶望します。

そして、「私は、ひどい仕打ちを受けても当然のクズ人間」という考えも浮かび、苦しい思いを飲み込むしかありませんでした。

 

※1:「ビリーフ(信じ込み)」とは、幼少期に作り出された考え方のパターンです。

 

自己否定が強い人がはまるパターン

自己否定が強い人が、配偶者やパートナーに尽くすことで、自分の価値を上げようとする。

そんな「ダメな配偶者とひたすらガマンする妻」の構図に、私はドはまりしていました。

 

そして、ガマンの限界にくると、たまっていた感情があふれ出し、夫にぶつけてしまう。

激しい夫婦喧嘩に発展し、冷静になると、ケンカのきっかけを作った自分を責める。

自分で自分の首を絞めるような、苦しい日々を過ごしていたのです。

 

※「やっぱり私は要らない子」という考えの根本原因について、もっと知りたい方はこちらもどうぞ。

 

配偶者を嫌っても良いのだと気づき、新たな行動に出る

 

 

自分を認められるようになると、夫が大キライだと気づく

私自身、自己否定が強いために、悪い状況を引き寄せているのではないか。

自分自身への理解が進んで、人間としての幅が広がったら、夫を受け入れて、幸せに暮らせるかもしれない。

 

そう考えた私は、「ハコミセラピーのBeingコース※2」に参加することにしました。  

自分の内面に向き合い、自分への理解が進むうちに――。

ちょっとずつではありますが、私は、自分で自分を認められるようになっていきました。

 

すると、夫を受け入れるどころか、正反対の気持ちが強まっていったのです。  

 

夫のことが、大キライ!

こんな状況、もうガマンしたくない!

私の人生を私らしく生きていきたい!  

 

「夫を嫌っても良い」ということに、遅ればせながら、気づいたのです。

結婚して、既に10年が過ぎようとしていました。

 

そして、「夫を嫌っても良い」と思ったら、不思議なことに、気持ちも頭の中もクリアになっていったのです。  

私が一番納得がいかないのは、「前職と同じ年収」にこだわりながら、今はそうなっていない夫の現状だということが、明らかになっていきます。

 

※2:「ハコミセラピー」Beingコース:「ハコミセラピー」の手法を使って、自分を深掘りし、自分の在り方を見つめるコースのこと。

ハコミセラピー:「マインドフルネス」をベースに、心と身体の両方に働きかける心理療法のこと。

マインドフルネス」:ゆっくりと深呼吸をして、目をつぶり、「今、この瞬間」に起きていることに意識を向けていくこと。

 

新たな行動を起こすと、状況が変わっていく

気持ちも考えも整理がついてきた私は、これまでにない行動に出ることとなりました。

まず、自分の思いのたけを夫に伝えてみたのです。

 

「前職より年収が低い」という理由で、あなたは内定を辞退した。

しかし、今の職場では、残業をしないことで契約社員に格下げとなり、「前職より年収が低い」ことに甘んじている。

「前職と同じ年収」にこだわるなら、言動を一致させないと納得がいかない。

言動が一致しない人間を、私は信用できないし、一緒に暮らしたくない。  

 

夫は、ぐうの音も出ない感じ。  

さらに、私は、夫に対して、「条件をクリアしなければ、離婚したい」と提案しました。

 

1年以内に、あなたがこだわっている「前職と同じ年収」を得なければ、離婚したい。

ただし、年収を得るために、犯罪行為以外は、何をしてもOK。  

 

本当は、すぐにでも離婚したかったのですが、それができなかった私がいました。

「義理人情」の精神が、私の長所でもある一方で、私の行動をとめてしまうのです。

とはいえ、私は、離婚後の生活をどうするかについて、前向きな気持ちで準備を始めました。  

 

ところが、離婚を提案した半年後。

夫は、起死回生の一発逆転満塁ホームランを放ち、「前職と同じ年収」を得られる会社の内定をゲットしました。  

 

大キライな配偶者と暮らす自分を手放しでほめる

 

 

「夫が大キライ」が増幅し、苦しい思いにさいなまれる

夫が転職し、ある一定の年収が得られるようになっても、私の心に平安は訪れませんでした。

逆に、「夫がキライ」という気持ちが増幅するばかり。

夫の顔を見るだけで、声を聞くだけで、不快な思いが全身を駆け巡り、やりきれなくなりました。  

 

自分を大切にできるようになると、自分の「感情」も重んじるようになる

夫に対する怒りも、抑え込まなくなっていく

でも、夫は、転職し、条件をクリアしたのだから、私は気持ちをおさめないといけない。

 

夫が大キライという気持ちと、義理人情の精神が葛藤し、苦しくなっていったのです。  

 

対処策も功を奏さない

夫と一緒に過ごしていると、あまりにもツライので――。

夫が帰宅する前に、とっとと寝てしまう。

週末は研修会に出かけて、顔を合わせないようにする。

 

そんなすれ違い作戦を実行して、何とか数年をしのぎました。

とはいえ、うっかり顔を合わせると、「大キライ」が噴き出し、大喧嘩に発展してしまう。  

 

そして、とうとう、私がガマンできなくなりました。

夫に「あなたのことが嫌いすぎて、ガマンができない」と伝え、離婚してほしいと懇願したのですが――。

夫は、「俺は約束を果たした」と言い張り、どうしても離婚に応じてくれません。  

 

そこで、第三者に入ってもらおうと考え、二人でカップルセラピーを受けました。

何冊も著書を出している、有能なセラピストのカップルセラピー。

それなのに、初回セラピーの後、夫は、「こんなセラピーを受けても、意味がない。お金がもったいない」と言い出し、ラチが明かない。  

 

私は万策尽き、天を仰ぐような心持ちとなりました。

 

コロナ禍でふっきれる

そんな折、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言が出されてしまいました。

夫も、私も、在宅勤務。

息子も休校。  

 

みんなが家におり、ギスギスするかと思ったら――。

意外と気持ちが楽!!  

 

なぜかというと。

大キライなヤツのために、ご飯を作って、掃除をして、洗濯をして、稼いでもいる自分を、改めて振り返ったら。

自分を手放しでほめる気持ちになったからです。  

 

死ぬほどキライな夫と暮らしてる私って、エライ!

義理と人情で、夫と暮らしている私って、カッコイイ!

こんなにもたくましく生きている私って、スゴイ!  

 

そのことを夫に伝えたら、「ナオミは、どこか、男らしいところがあるからなあ」と納得されました。

まあ、正直に伝える私も、どうかとは思いますけど……。

 

「夫が大キライ」という思いをとことん味わった結果、新しい心境にいたったのです。 

 

大キライな配偶者と暮らせるようになった理由

 

 

今現在も、義理人情の精神で、夫と暮らしている私。

どうして、大キライな夫と暮らせるようになったか、考えてみました。  

 

それは、ズバリ。

自分で自分を受け入れられるようになったから。  

 

自分に対して、「やっぱり私は要らない子」という見方をしていると。

  • 「金づる&家政婦」など、自分を否定的に捉える。
  • 自分の思いを伝える資格がないと思い、飲み込む。
  • ゆとりがなく、感情的になってしまうため、夫には何も伝わらない。
  • 私一人で空回りするだけ。   

 

一方、「自分で自分にOKが出せるようになる」と。

  • 健気に頑張っている自分が誇らしく思える。
  • 自分の気持ちを感じても、伝えても良いと思える。
  • 自分の気持ちを冷静に伝えることができる。
  • 夫も、私の気持ちを知ることとなり、良い循環が生まれる。  

 

今では、夫に対して嫌な思いをしたら、すぐに、夫に伝えるようにしています。

自分に正直になり、不快な思いをためこまないせいか、「夫がキライ」が少しずつ弱まってきました。

夫も、少しずつではありますが、私が嫌がることを控えるようにもなっています。

残念ながら、「夫が好き」にはいたりませんが、生活に支障がないので、それはそれでOKです。

 

ただし、自分で自分を受け入れられるようになるまでには、私自身、何年もの時間がかかりました。

一人で抱え込むのではなく、ハコミセラピーの専門家や仲間の支えを借りながら、少しずつ進んでいったことが、大きな力になったのです。

 

一人で頑張らなくても大丈夫

あなたが今、ツライ状況にいるのなら、逆境に負けずにたくましく頑張っている自分自身に、「頑張ってるね。スゴイじゃない」と声をかけてあげてください。

同じ境遇の親友に声をかけるような感じで。

 

とはいえ、自分で自分を認められるようになるには、時間がかかるものです。

一人で抱え込まず、誰かと一緒に整理する時間があってもいいはずです。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、配偶者との関係だけでなく、自分で自分を受け入れていくプロセスにも一緒に向き合っていきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。

 

※夫婦喧嘩の底にある「切なる願い」に気づいた体験について知りたい方へ。

 

※配偶者のちょっとした言動が許せない、その奥にあるビリーフについて知りたい方へ。


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