自分を「否定する部分」と「肯定する部分」は、敵ではなく味方だった【私が自分を生きるまで⑧】

2026年9月6日

母から否定的な言葉をかけられて育ち、「自分は要らない人間だ」と信じ込んで生きてきた私。

生きづらさを解消し、「自分を生きる」ために、自己探究を重ねていきます。  

 

これまでの自己探究の過程で、自分の心の中に、自分を「否定する部分(パーツ)」だけでなく、「肯定する部分(パーツ)」があることに気づきました。

自分を「肯定する部分」があるとは、まったく意識していなかったので、新しい発見に驚くばかり。

そして、さらに自己探究を重ねていったところ、「否定する部分」と「肯定する部分」の新たな関係性が見えてきたのです。

 

今回は、自分を「肯定する部分」と「否定する部分」が、実は敵同士ではなく、協力し合える関係だったということについて、お伝えします。

 

自分を「肯定する部分」が現れる

 

 

恐ろしい姿でイメージされた私

自分のことをゴキブリのような人間だとみなし、毛嫌いするのは、自分を「否定する部分」。

そして、そんな自分をそれなりに気に入っているのは、自分を「肯定する部分」。

ハコミセラピーを使った自己探究で、私の心の中に、この2つの部分(パーツ)があることに気づいたのは、少し前のことでした。

 

※このときの気づきについて、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞ。


その後、ハコミセラピーを使った自己探究をしていくと、自分を「肯定する部分」と「否定する部分」に関して、新しい発見があったのです。

 

目をつぶり、ゆっくり呼吸をしながら、「今この瞬間」に注意を向けていき、マインドフルネスの状態になった私。

その状態を保ちながら、自分の内側で起きていることを、丁寧に感じていくと――。

私の中で、イメージが展開されていきました。 

 

目の前にある大きなカゴが、ガタガタと揺れていて、怖くて、たまらない。

カゴの中に嫌なもの、私自身の嫌な部分が入っている気がする。

飛び出してきたらどうしよう。

とってもコワイ。

 

私が、恐れおののいていると――。

カゴがパカッと開き、中から、グロテスクな姿をしたプテラノドン(翼竜)が出てきました。

そして、「このプテラノドンは、私だ」と、ピンときたのです。

 

自分を「肯定する部分」が前面に出てくる

プテラノドンがイメージの中に現れたとき。

私の心の中に、2つの部分があるのが感じられました。

 

「出た!!」とおののき、恐怖感や嫌悪感で、苦しくなる部分。

一方、プテラノドンである自分に、ワクワクしている部分。  

 

イメージの中では、まず、「プテラノドンである自分にワクワクしている部分」が前面に出てきました。  

プテラノドンは、ハコミセラピーのグループワークがおこなわれている会場を、ペタペタと歩いていきます。

 

何人かの参加者をくちばしでつついて、あいさつを交わす。

親しみを感じている参加者の頭に乗って、フンをする。

鋭いツメにミカンを突き刺して、投げたり、キャッチしたりして、遊ぶ。  

 

たとえ、自分が恐ろしい姿のプテラノドンであっても、普通に受け入れ、楽しんでいる私自身がいるのです。  

 

自分のことを全否定していると思っていたのに、自分を気に入っている部分もあるんだ!  

自分を「肯定する部分」は、本当にあるんだ!

 

以前、私の心の中に、ゴキブリ人間である自分を楽しんでいる部分があったことを思い出しました。

私の心の中にいる、元気な女の子のキャラクター、「なおちゃん」です。

自分を「肯定する部分」である「なおちゃん」は、プテラノドンの姿であっても、楽しく過ごしているようでした。

 

「なおちゃん」の存在が、確固たるものであることが、身にしみていきます。 

 

自分を「否定する部分」に注目してみる

 

影のような存在に「きいちゃん」と名づける

私を「肯定する部分」である「なおちゃん」が、プテラノドンである自分を楽しんでいるイメージを眺めているうちに――。

ふと、考えがよぎりました。

 

私自身をこんなにも強く否定し、おそれているのは、どんな存在なのか?

 

そこで、第三者的な視点で、自分の中に展開するイメージを、じっと見つめてみました。

すると、元気に動き回るプテラノドンの足元に、「影のような存在」がいたのです。  

「影のような存在」は、プテラノドンである自分自身に、とてもガッカリしていました。

 

こんな、みにくい姿をしているから、みんなに嫌われる。

 

影のように消え入りそうな感じなので、その姿はハッキリとは見えません。

ですが、悲しみや嘆きは、ひしひしと伝わってきます。  

 

ただし、自分のことを、頭ごなしに否定するという感じではありません。

理想的な人間、望ましい人間ではないことを、嘆いているのです。  

 

その部分をじっくりと観察していると――、

私のいたらないところを嘆いていた、私の母と似ているような気がしてきます。

そのため、この自分を「否定する部分」を、母の名前をもじって、「きいちゃん」と名づけました。

 

名前をつけると、少しずつではありますが、寂しげな小さな女の子の姿が見えてきます。

 

自分を「否定する部分」の正体

今回のワークで、初めて姿を現した「きいちゃん」

プテラノドンである自分のみにくい姿が、どうしても受け入れられず、さめざめと嘆き悲しんでいます。

 

みんなに嫌われるような子は、要らない子。

私は、やっぱり要らない子。

 

「きいちゃん」の悲しみが、どんどんふくれあがり、私の全身を覆い尽くすまで巨大化しました。

すると、私は、身を切られるようなつらさに見舞われます。

 

私の心の中で、自分のいたらなさを嘆き悲しむ部分が大きくなると、私が苦しい思いをするのです。

「きいちゃん」は、私の苦しみを生み出す根源でした。

 

自分を「肯定する部分」は「否定する部分」の味方だった

 

 

「否定する部分」を「なおちゃん」が認めていた

自分のいたらなさを嘆き悲しむ「きいちゃん」の姿を見ていると、ふと考えが浮かびました。

 

悲しんでいる「きいちゃん」に何をしてあげるといいんだろう。

 

そんな風に思いながら、自分の心の中で起きていることに注意を向け続けていくと――。  

イメージの中に、ぴょこんと「なおちゃん」が登場しました。

「なおちゃん」は、イメージの中にハコミセラピーの仲間たちを呼び寄せ、てきぱきと指示を出します。  

 

ぐったりしている「きいちゃん」をベッドに運んで!

それで、「きいちゃん」のお腹をポンポンして!

「悲しかったね」「ガッカリしちゃったね」って、声をかけてあげて!

「なおちゃん」にも、おんなじようにして!  

 

「なおちゃん」「きいちゃん」は、並んでベッドに寝転がる。

それぞれが、お腹をポンポンとたたいてもらいながら、「悲しかったね」「ガッカリしちゃったね」と、声をかけてもらう。  

 

すると、「きいちゃん」の嘆きがおさまり、静かになっていきました。

「きいちゃん」は、思い通りにならなかったことで生まれた悲しみに、共感してほしかったのです。  

 

「否定する部分」に関わるにあたって

私の心の中で展開されたイメージ。

そこから見えてきた、「否定する部分」に関わる際のヒントについて、整理してみました。

 

自分を「肯定する部分」と協力していく

「なおちゃん」は、「きいちゃん」のことを嫌っている訳ではない。 

それどころか、「きいちゃん」の求めているものを把握していて、助けてくれる。

 

つまり、自分を「肯定する部分」は、自分を「否定する部分」を敵と認識し、排除するつもりはありません。

逆に、自分を「否定する部分」を、助けたいと思っているのです。

 

悩みを解消するためには、自分を「否定する部分」を慰め、ゆるめていくことに加えて――。

自分を「肯定する部分」を見つけ出し、協力して問題解決にあたると良いのです。

 

自分の心の中にある部分の言い分を聞く

いずれにしても、自分の心の問題を解決するために大切なことは――。

自分の心の中にある、自分を「肯定する部分」「否定する部分」の声に耳を傾け、言い分をじっくり聞いてあげること。

 

特に、自分を「否定する部分」は、つい、敵のようにみなしてしまい、言い分を聞くことがおろそかになりがち。

自分の心の中にある、すべての部分を尊重することが、「自分を生きる」ことにつながります。

 

とはいえ、自分一人で自分の内側にある「否定する部分」の声を聞き取るのは、簡単なことではありません。

私自身、ハコミセラピーを使った学びの場を借りながら、少しずつできるようになったことです。 

 

一人で頑張らなくても大丈夫

自分を「否定する部分」や「肯定する部分」の言い分を、じっくり聞いてあげる。

言葉にすると簡単そうですが、一人で向き合うと、否定する声に飲み込まれてしまうことも少なくありません。

 

まずは、話してみるだけで構いません。

長い間、一人で抱えてきた。

それだけで、十分すぎるくらい頑張ってきたということです。

「もう少し、楽になってもいいかもしれない」と感じたなら、その気持ちを最初の一歩にしてください。

 

私が提供している「ストレングス×パーツ統合アプローチ」では、あなたの中にある「肯定する部分(パーツ)」と「否定する部分(パーツ)」、両方の声に耳を傾けながら、一緒に整理していきます。

 

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「もう少し読んでから考えたい」という方は、こちらもご覧ください。
 

※続きはこちら。自分を否定する部分が一時的に消えてしまいました。その後の自己探究のプロセスが気になる方へ。

 

※心と身体に働きかける心理療法、「ハコミセラピー」について、詳しく知りたい方へ。

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