トラウマが資質を暴走させる ストレングス・ファインダーのコーチングで気づいたこと
「ストレングス・ファインダー」のコーチングを受けたものの、ちょっと物足りなかった私。
さらなるプラスアルファを求めて、しずかみちこさん(Gallup認定ストレングスコーチ)のコーチングを受けました。
コーチングを経て、自分の資質をうまく活用できないのは、幼少期の心の傷やトラウマによって、資質が暴走しているからだと気づいたことについて、お伝えします。
しずかみちこさんのコーチングを受けた理由
2019年の12月に、「ストレングス・ファインダー」のテストを受けた私。
自分の「才能」を「強み」に育てたいと考え、2020年1~3月に、45分×6回(隔週)のコーチングを受けました。
心理カウンセラーとして働いている私は、仕事で抱えている悩みがありまして。
Gallup認定ストレングスコーチに、仕事の悩みを相談したところ、具体的な解決策を見いだすことができ、大満足!
そして、私も、Gallup認定ストレングスコーチの資格を取りたいと思うようになったのです。
※コーチングを受けた体験記については、こちら。
ところが、Gallup認定ストレングスコーチの資格を取得するために、4.5日研修コース(Accelerated Strengths Coaching)を受講したとき。
思うことがありました。
自分の資質が好きじゃない。
将来、心理カウンセラーとして開業したいから、もっと具体的な展望もほしい。
もう一度、コーチングを受けてみたら、どうなるだろう。
ふと、頭の中にひらめいたのが、Gallup認定ストレングスコーチのしずかみちこさん。
「自分の心を殺してはいけない」というブログを書いています。
しずかさんのブログには、「ストレングス・ファインダー」の活用や、それぞれの資質※1について、「なるほど~」と、うなってしまうような記事がたくさん。
※1:「資質」とは、「才能」の集まりで、「強み」のもとです。
それに加え、しずかさんが、ネガティブな感情を生み出す「信じ込み(ビリーフ)」に気づき、自分らしさを見いだしていくというプロセスに、心がふるえました。
心の痛みが分かる人だったら、私のことを理解してくれるかもしれない。
そんな思いを胸に、しずかみちこさんのコーチングを受けることにしました。
しずかみちこさんのコーチングは刺激的だった
資質についての理解を深める
本当は、しずかみちこさんご本人にお会いしたかったのですが、私のスケジュールの都合で、Zoomでのコーチングに。
まず、コーチングを受ける理由と目的について、お伝えしました。
ちなみに、コーチングを受ける目的は、こんな感じ。
- 将来的に、Gallup認定ストレングスコーチと、ハコミ認定セラピストの資格をとり、個人で事業を展開していきたい。
- その準備として、ブログを始めたが、読んでくれる人がほとんどいないので、へこたれている。
- 今後、自分の資質を活かしてどうすればいいか。
「ストレングス・ファインダー」の結果、私の資質は、上位から順に34番目まで表示されます。
しずかさんのコーチングでは、しずかさんオリジナルの説明書を見ながら、上位資質についての理解をじっくりと深めていきます。
私の上位資質(スマホだったら、常に立ち上がっているアプリのようなもの)について、しずかさんは、「12番目まで」と指摘。
中位資質(スマホだったら、アプリは存在しており、立ち上げようと思えば、使えるもの)は、13~24番目。
25~34番目の下位資質(スマホだったら、アプリすら存在しない)は、使わずに済ませるがいいとのこと。
「資質のポジショニングの図」は納得の嵐
資質についての理解を深めたあと。
しずかさんが作成された「資質のポジショニングの図」を見せていただいたのですが、衝撃が走りました。
分かる!
分かるわ!
この流れ!
「資質のポジショニングの図」は、「上位資質を強みとして使うための流れ」とも言えます。
私の調子がいいときは、まさに、この流れですべての物事がおこなわれていきます。
資質が上位から順に並んでいるのではないことも、面白い。
「学習欲」→「戦略性」までが、「感じとる・考える」といった流れ。
新しい知識や技術を学ぶとき、仕事で心理カウンセリングをおこなうときは、この流れを踏んでいます。
「戦略性」で、どのように動くか考えたあと、「人と関わる」、「行動する」に枝分かれ。
「個別化」→「成長促進」が、「人と関わる」といった流れ。
プライベートな人間関係では、もちろん。
そして、何より、仕事(心理カウンセリング)をおこなうときに、この流れはフルに使われています。
「最上志向」→「達成欲」が、「行動する」といった流れ。
仕事ではもちろんですが、「心軽やかな日々を送る」という目的に向かって、この流れはフル稼働しています。
「自我」が出しゃばっている
「資質のポジショニングの図」には登場しないのが、「自我(8番目)」の資質。
しずかさんによると、
- 本来は、中位資質(使おうと思えば使えるが、常に働いているわけではない資質)。
- 呼んでないのに出しゃばっている。
- フル稼働させなくてOK。
思い当たる!
自分自身を振り返ると、基本的には、「資質のポジショニングの図」の通りに、資質が働いています。
ところが、「自我」が出しゃばってくると、ほかの資質の働きがさえぎられ、機能不全に陥ってしまう、ということに気づきました。
上位資質は、自分の強みとして活用できる一方で、働き具合によっては、弱みにもなるのです。
今後についての指針をもらえた
コーチングの時間が少しあまったので、気になることなど、相談してみました。
ブログの書きかた・情報の流しかた
心理カウンセラーとして開業したいと思っている私。
しずかみちこさんに、今後の活動について、相談してみました。
- 細々とブログを書いているが、読む人が少ない。
- SNSをどうやって使っていったらいいか、分からない。
そう伝えると、しずかさんから、次のような助言をいただきました。
- 「共感性」と「内省」があるので、ブログの記事は、自分が面白いと思ったことが、自分のものになってから、相手に提供するといい。ただの情報提供は向かない。
- 「親密性」は、だれでもOKというより、同じようなタイプを求める。同じようなタイプは、みんなの輪に入れないことが多いので、そうした人たちにブログを読んでもらうために、FacebookやTwitter(現X)で新着記事の情報を流すといい。
それで、ブログの更新を続けると同時に、Facebook、Twitter(現X)での発信を始めることにしました。
資質を活用した判断力の高めかた
コーチングの目的には、なかったのですが、「失言などをする判断力のなさ」についても相談しました。
私自身、判断力に欠けている自分が残念でならなかったからです。
しずかさんは、即座に、「共感性が上位にある人は、直感で判断できる。感情表現ができるような場をもつと、直感がさえる」とのこと。
たしかに、直感で「これ!」と思ったことは、後から実りが多い。
「共感性」の資質を存分に活かせばいいのかな、と思ったので。
「夫に対して腹が立ったときに、ひどい言葉を投げつけて怒ったり、泣きわめいたりするようになったら、心軽やかな日々が送れるようになったのですが、それでいいのでしょうか?」と尋ねると。
「悪くはないですが、ご主人に、感情表現が必要なタイプだと、事前に伝えておきましょう」と言われてしまいました。
良い働きをする資質でも、強く働きすぎるのは、あまり良くないようです。
ですが、「自分の強みを活かせば、足りない資質をカバーできる」ということを知りました。
資質の暴走の背景にあるもの
しずかさんのコーチングを受けて、私が一番気になったのが、「自我」の資質でした。
「自我」は、「ほかの人たちから、重要な人物と見られたい」と願う資質。
でも、私の場合、「自我」の資質が暴走し、悪さをしているように感じられました。
もしかしたら、「自我」が暴走する背景に、幼いころから母に罵倒されて育ったことが影響しているかもしれない。
そう思った私。
トラウマや信じ込み(ビリーフ)が、資質を暴走させるのではないかと、しずかさんに尋ねてみました。
しずかさんの返答は、こちら。
- トラウマ、心の傷、信じ込み(ビリーフ)といったものが、資質を暴走させてしまうことは、とてもよくある。
- トラウマや心の傷は、親や世間といった自分以外の人の価値観に、自分を無理やり合わせた過程で生まれるもの。
- 他の人の価値観に自分を合わせようとするときには、自分の資質を本来の形ではなく、ねじ曲げて他の人の価値観に合わせていくため、歪みが生まれて暴走してしまう。
- 「自我」が顔を出したら、「あなたが頑張ったから、幼い私は生き延びられたよ、ありがとう。でも、あなたはもうそんなに頑張らなくて良いんだよ。もう大丈夫だよ」と声をかけてあげると、落ち着いてくるはず。
納得しまくり!
これまで、私は、「自我」の部分を癒すことに、時間も労力も費やしてきたからです。
「ハコミセラピー(心と身体の両方に働きかけるセラピー)」のグループワークに参加して、「自我」の暴走を緩めるような働きかけを重ねたり。
日常生活でも、「自我」が暴走して、手がつけられないときは、「収集心」が集めた呼吸法、マインドフルネス、慈悲の瞑想をしたり、「運命思考」で説きふせたり。
そのことを、しずかさんに伝えたところ。
- 資質がタッグを組んでいて、とてもいい。
- 周りの資質がそれぞれの強みを活かして、特定の資質の暴走をなだめることは、とても理想的な状態。
「方向性は間違っていない」と認めてもらえたようで、うれしくなりました。
そして、私の場合、自分の資質を強みとして使っていくには、「暴走する『自我』をしずめていくことがキモである」と、確信したのです。
しずかみちこさんのコーチングを受けて、気づきが得られました。
- 自分の資質が好ましく見えてきた。
- うまくいかないときには「自我」が暴走していることを再認識した。
- 「自我」の暴走をゆるめていく取り組みは、間違っていないという確信できた。
しずかさんのコーチングに学ぶところがたくさんあったので、その後、しずかさんが主催する「みんなの強み講座」を受講しました。
そして、しずかさんのコーチング手法と、私自身の経験を合わせて、私なりの個別セッションを提供するようになっています。
出会いとは、不思議なものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。