才能を暴走させて弱みにするのは心の傷

2025年11月28日

「才能は、暴走すると弱みになる」

ストレングス・ファインダーを学び始めたころ、私は、この衝撃的な事実を知りました。

欠けている能力が弱みになるのは分かります。

でも、“才能そのものが弱みになる” とは、どういうことでしょうか。

私は幼いころから、母が発する否定的な言葉を浴び続け、「自分は要らない子だ」と信じ込んで育ちました。

そのため、大人になってからも、自分らしく生きるために試行錯誤し、自己探究オタクのようになっています。

ストレングス・ファインダーを学び、才能と弱みの関係を知ったとき、私は初めて “自分の才能が暴走する理由” に気づいたのです。

「才能」が弱みになる理由

ストレングス・ファインダー(正式名称:クリフトンストレングス)では、「才能」を次のように定義しています。

  • 自然と出てくる考え・感情・行動
  • やっていると楽しい、得意だと感じること
  • 意識しなくても、つい使ってしまうもの

つまり、「才能は誰にでもある」ということ。

そして、才能が磨かれると「強み」になります。

一方、未成熟な才能、暴走した才能は、「弱み」になるのです。

▼ 未成熟な才能とは?

  • 自分のためだけに使う
  • 周囲が見えなくなる
  • こじらせて独りよがりになる

▼ 暴走した才能とは?

  • 強く働きすぎて制御不能になる
  • 自分や人を追い詰めることすらある
  • 結果として行動が止まり、成功を妨げる

このあたりまでは、研修中の説明で理解できました。

でも、私は、どうして自分の才能が暴走しやすいのか、その背景が気になってきたのです。

※「ストレングス・ファインダー」という才能診断テストについて、詳しくは、こちら。

私の才能「自我」が暴走したとき

私の上位資質のひとつは 「自我」 です。

「自我」は、

“人から重要な人物として見られたい”

という願いを持つ才能。

Gallup社の研修後、私はGallup認定ストレングスコーチの個人セッションを受け、「心理カウンセラーとして開業したいなら、ブログを書き、SNSで発信するとよい」とアドバイスをもらいました。

私は、すぐに行動に移します。

せっせとブログを書き、FacebookやX(旧Twitter)で、新着記事についての投稿を流し続けたのです。

しかし、読者は増えず、反応も薄い。

すると――

  • 私の書くものに興味を持つ人なんていない
  • 私には、能力がない
  • 私は認められない

未成熟な「自我」が、一気に暴走し始めたのです。

驚くことに、「内省」「共感性」など、他の上位資質の働きまで、とまってしまいました。

メンタルは落ち込み、行動は完全にストップ。

最終的に、ブログもSNSもやめてしまいました。

才能の暴走とは、こういうことだったのです。

才能の暴走の根底にあるもの

才能が暴走する背景には、

心の傷やトラウマ、ビリーフ(信じ込み)

が存在します。

「自我」を暴走させた私のビリーフ

私は幼いころ、出来の良い弟と比べられながら育ちました。

  • 「本当にダメな子ね」
  • 「なんでそんなこともできないの」

そんな言葉を投げかけられ続けた結果、

「私は要らない子」

というビリーフが作られました。

そして、

「要らない子のまま、終わりたくない」

「母に認められたい」

という幼い願いが、「自我」という才能になったようです。

ただし、私の「自我」は幼いまま。

未成熟で、傷ついた子どものままなのです。

だから、

  • いいねが少ない
  • 読まれない
  • 認められない

そんな小さな刺激でも、

“また要らない子になる”

と恐怖を感じて暴走してしまう。

そして、自分を責め、追いつめ、行動をとめてしまう。

才能が暴走する根底では、幼い私が泣いていたのです。

才能を最大限に生かすために

才能の暴走をとめる

結論から言えば、

心の傷を癒し、ビリーフをゆるめること。

これしかありません。

未成熟な才能は、大人の思考ではなく、

幼いころの未処理の感情

が実権を握っています。

だからこそ、大切なのは、

  • 怖かった気持ちを感じる
  • 涙を流す
  • 「そのままで大丈夫」と言ってあげる
  • 安心できる体験を重ねる

こうした “リペア(修復)” です。

私はこのプロセスを何度も繰り返す中で、「自我」の暴走が徐々に落ち着いていきました。

そして、ようやく、

約2年半のブランクを経て、ブログとSNSを再開できるぐらいに回復した のです。

才能を成熟させる

“才能を伸ばす” というと、外側に向かう話に聞こえます。

でも、本当に大切なのは、

心の内側のにあるを癒し、才能を成熟させていくこと。

暴走しない才能は、しなやかで強く、あなたを人生の前に進めてくれます。

もし、あなたの中にも、

  • 自責がとまらない
  • 行動できない
  • なぜかうまくいかない
  • 誰かの評価が気になる
  • 失敗が怖くて動けない

そんな“暴走する何か” があるなら、

その裏にはきっと、優しく寄り添うべき心の傷があります。

才能の暴走をとめて、あなた本来の強みを取り戻すためには、

ビリーフ・心の傷・未成熟な部分に丁寧に向き合うこと

が欠かせません。

私のセッションでは、

  • 才能(資質)の暴走パターンの分析
  • ビリーフや心の傷の深いケア
  • 才能を“成熟した強み”に育てるプロセス
  • 自己探究のサポート
  • 取り組みやすいセルフケアの提案

を行っています。

もし、「今の自分から抜け出したい」「才能を活かして生きたい」と感じているなら、どうか一度ご相談ください。

あなたが本来の力を取り戻すお手伝いができれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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